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株式会社協和コンサルタンツ

9647東証スタンダードサービス業

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事業内容

株式会社協和コンサルタンツは1961年設立の建設コンサルタント企業で、東京証券取引所スタンダード市場に上場。国内外の土木・建築に関する調査・設計・施工管理を主力とし、国土交通省・防衛省・高速道路会社等の官公庁・公的機関を主要顧客とする。

連結子会社の株式会社ケー・デー・シーが官公庁向け情報処理・人材派遣事業を、株式会社ケーイーシー商事が不動産賃貸・管理事業を担う。全国に30拠点超の営業網を持ち、防災・減災・国土強靱化および防衛施設整備関連の需要を取り込みながら事業を拡大している。

ビジネスモデル

売上高の約83%を占める建設コンサルタント事業は、官公庁からの業務委託を受注し、調査・設計・施工管理の専門技術サービスを提供することで収益を得る。技術提案営業により受注の質・量を確保し、生産性向上と外注費・販管費の縮減で利益率を高める構造。

情報処理事業(約17%)は官公庁向けシステム開発・人材派遣で補完的収益を担う。不動産賃貸・管理事業はグループ内需要を主体とする高利益率の安定収益源として機能する。

企業の強み

2025年11月期の防衛省向け売上高は1,497百万円(前期1,100百万円、前期比36.2%増)となり、総売上高に占める割合は17.7%に達した。防衛施設整備関連の需要拡大を背景に、複数年契約の大型案件を獲得しており、中期的な売上貢献が見込まれる安定した収益源となっている。

売上高は2021期7,330百万円から2025期8,442百万円へ、営業利益は479百万円から917百万円へと5期連続で増加。2025期の営業利益率は10.9%(前期9.5%)に改善しており、生産性向上・外注費削減・販管費縮減の取り組みが収益構造の改善に寄与している。

2025年11月期末の受注残高は7,923百万円(前期比1.3%増)で、建設コンサルタント事業単体では7,343百万円(前期比2.0%増)を維持。売上高の約94%相当の受注残高を保有しており、翌期以降の売上を下支えする安定した受注バックログが確保されている。

エンヴァリスの着眼点

2026年11月期中間期は売上高が前年同期比1.9%減と減収となった一方、営業利益は11.1%増と増益を達成した。通期予想は売上高8,600百万円(前期比1.9%増)、営業利益1,030百万円(前期比12.3%増)であり、中間期の売上進捗率は54.8%と概ね順調。

ただし、建設コンサルタント事業の受注高が前年同期比3.8%減であることから、後半の受注積み上げが通期達成の前提条件となる。会社側は業績予想に変更なしとしており、進捗は順調と判断している。

2026年11月期中間期末の総資産8,790百万円に対し純資産5,076百万円、自己資本比率55.7%(前期末52.9%から2.8ポイント改善)。短期借入金を400百万円削減し600百万円まで圧縮する一方、現金及び預金は5,048百万円と潤沢。

営業キャッシュフローは1,200百万円と高水準を維持しており、財務基盤の強化が継続している。配当は年間30円(1株当たり)を維持しており、株主還元の安定性も確保されている。

外部要因として、イラン情勢の緊迫化による原油価格上昇やナフサ等輸入原材料の不足、国内金利上昇による資金調達コスト増加、人材不足による供給制約の深刻化が景気の先行き不透明感を高めている。建設コンサルタント業界においても技術者の確保難が受注能力の上限を規定するリスクがある。

一方、防衛・国土強靱化関連の政府予算は継続的に高水準が見込まれており、需要面での下振れリスクは限定的と判断される。

成長戦略

受注量確保・収益力向上・技術力強化・人材育成の4課題を軸に持続的成長を追求

防災・減災・国土強靱化関連および防衛力整備計画に基づく基地整備関連需要を取り込み、技術提案営業を強化することで受注の質・量両面での競争力を高める。中間期の営業利益率は19.5%と前年同期比1.7ポイント改善しており、収益率向上施策は着実に進捗している。

当期首より実行した各種受注対策の効果が着実に現れ、中間期受注高は前年同期比7.9%増の1,229百万円を達成。前年同期に営業損失8百万円を計上していた同事業が営業利益6百万円と黒字転換しており、収益構造の改善が進んでいる。

売上高が前年同期比1.9%減となる中でも売上原価を4.2%削減し、販管費も2.3%削減することで営業利益を11.1%増とした。コスト管理の徹底が減収局面でも増益を実現する収益構造を構築しており、継続的な取り組みが財務健全性の向上にも寄与している。

短期借入金を400百万円削減し600百万円まで圧縮、自己資本比率は55.7%まで改善。現金及び預金は5,048百万円と潤沢で、営業キャッシュフロー1,200百万円の高水準を維持。年間配当30円を継続し、株主還元の安定性を確保している。

最終更新: 2026年7月17日