事業内容
株式会社マイクロアドは「Redesigning The Future Life」をビジョンに掲げ、データとテクノロジーの力で企業のマーケティング課題を解決するデータプラットフォーム事業を単一セグメントで展開する。主力プロダクト「UNIVERSE」は225社の外部データパートナーから収集した消費行動データを独自AIで分析し、自動車・食品・医療・BtoBなど19業種に特化したマーケティングソリューションを提供する。
広告代理店約920社を販売チャネルとし、2025年9月期の稼働アカウント数は8,222件(前年比121.3%増)に達する。売上高は15,670百万円で、国内外の企業・メディアを主要顧客とする。
ビジネスモデル
収益はデータプロダクトサービス(売上高6,991百万円、売上総利益率約35%)とコンサルティングサービス(売上高8,679百万円、売上総利益率約25%)の二軸で構成される。前者はUNIVERSEプラットフォームへのアカウント発行・広告配信課金による収穫逓増型モデル、後者は他社広告サービスの代理販売やメディア向け広告収益最大化支援による労働集約型モデルである。
データ資産の蓄積が競争優位の源泉となる構造を持つ。
企業の強み
225社の外部データパートナーから消費行動データを収集・集約し、自動車(IGNITION)・食品(Pantry)・医療(IASO)・BtoB(シラレル)など19業種特化プロダクトを展開。特定企業・業種への依存を分散しながら、業種別AIモデルを継続的に改良している。
2025年9月期のUNIVERSE稼働アカウント数(発注件数)は8,222件と前年比121.3%増を達成。2024年4月新卒採用による営業人員強化が2025年度を通じて本格寄与し、主要KPIが顕著に拡大した。広告代理店約920社との取引ネットワークが販売基盤を支える。
生成AI等を活用した業務効率化・原価削減施策により、売上原価率が前期70.2%から2025年9月期69.3%へ0.9ポイント改善。データプロダクトサービスの売上総利益は前年同期比15.8%増の2,605百万円となり、収益性の向上が数値で確認できる。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022期12,227百万円→2023期12,868百万円→2024期13,713百万円→2025期15,671百万円と5期連続増収。営業利益は2024期に307百万円へ落込んだが2025期613百万円に回復し、2026年9月期中間期(上半期)で既に777百万円を計上。
売上総利益率は中間期ベースで前年同期の30.0%から32.0%へ改善し、生成AI活用・原価削減施策の効果が数値に表れている。外部要因として訪日観光客増加によるインバウンドマーケティング需要拡大がコンサルティングサービスの成長(前年同期比25.6%増)を後押しした。
通期予想は売上高17,788百万円・営業利益1,024百万円で、前期比それぞれ13.5%増・67.1%増を見込む。
成長戦略
UNIVERSE拡大・他社プラットフォーム接続・海外新規事業の三位一体で成長加速
新卒採用による営業人員強化と地方拠点拡大を継続し、顧客属性ごとに最適化した営業組織を編成。データプロダクトサービスの売上高は中間期5,462百万円(前年同期比12.3%増)・売上総利益2,002百万円(同21.6%増)と順調に拡大しており、稼働アカウント数の増加が収益成長を牽引している。
2025年9月期より自社広告プラットフォームに加え、他社大手SNSや動画プラットフォームへのUNIVERSEデータ接続を開始。2026年9月期よりこれらの収益をデータプロダクトサービスとして開示し、データ利用範囲の拡大によるさらなる収益拡大を見込む。
台湾中心の海外コンサルティングサービスに加え、株式会社IPmixerによるVTuber等IPタイアップ物販事業を2025年9月期より開始。PT. Mahakarya Adi Indonesiaを連結子会社化し海外事業基盤を強化。
コンサルティングサービス全体の売上総利益は前年同期比33.1%増と高成長を実現。
生成AI等を活用した業務効率化・業務削減施策を継続実施し、営業効率の向上と原価率の改善を図る。2026年9月期中間期の営業利益率は8.1%(前年同期4.3%から大幅改善)と施策の効果が顕在化しており、通期営業利益1,024百万円(営業利益率5.8%)の達成に向けて継続推進中。
最終更新: 2026年7月17日

