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株式会社フォーバル・リアルストレート

9423東証スタンダード情報通信業

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事業内容

株式会社フォーバル・リアルストレートは、企業のオフィス移転時に生じる多様なニーズに対し、不動産物件の仲介・内装工事・各種インフラ整備・オフィス機器・什器の手配までをトータルにサポートするソリューション事業を単一セグメントで展開する。主要顧客は東京都心部を中心とした中小企業であり、移転・リニューアルを検討する企業の経営課題解決を支援する。

2025年4月には株式会社第一工芸社を完全子会社化し、グループとしての事業規模を拡大した。2026年3月期の連結売上高は4,564百万円、営業利益は139百万円となっている。

ビジネスモデル

顧客企業のオフィス移転という単一の契機を起点に、不動産仲介(売上高229百万円相当)と内装工事・付随サービス(同4,334百万円相当)を組み合わせて提供し、複数サービスの同時受注により顧客単価を高める構造を持つ。借入ゼロの財務基盤のもと、営業キャッシュフロー194百万円を自己資金で賄い、ビルオーナー向けバリューアップやサブリース事業など新収益源の開拓も進めている。

企業の強み

不動産仲介、内装設計・工事、ICT環境構築の各専門チームを社内に擁し、オフィス移転の全工程を一社で完結できる体制を構築している。2026年3月期において内装工事・付随サービスの売上高が4,334百万円に達しており、ワンストップ提案が顧客に受け入れられていることを示す実績がある。

2026年3月期末時点で有利子負債ゼロ、現金及び預金残高973百万円を保有し、自己資本比率39.8%を維持している。営業活動によるキャッシュフローは194百万円を確保しており、外部資金調達に依存しない財務基盤が事業継続性と投資余力を支えている。

2025年4月に株式会社第一工芸社の全株式を取得し完全子会社化した。これにより2026年3月期の連結売上高は4,564百万円となり、単体ベースの前期(3,140百万円)から大幅に拡大した。M&Aを通じた事業規模の積み上げが実績として確認できる。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期は売上高4,564百万円(前期比+45.4%)と大幅増収を達成したが、営業利益は139百万円にとどまり、売上高営業利益率は3.1%と依然低水準。第一工芸社の連結効果で規模は拡大したものの、統合コストや固定費増加が利益率を圧迫している可能性があり、スケールメリットが利益に反映されるまでの時間軸を見極める必要がある。

2026年3月期の当期純利益は169百万円と前期86百万円から約2倍に拡大したが、キャッシュ・フロー計算書には投資有価証券売却益(△58,351千円)や負ののれん発生益(△26,098千円)が計上されており、経常的な稼得力を超えた一過性利益が含まれる。実力ベースの収益力を評価する際は、これらの特殊要因を除いた営業利益ベースでの分析が重要。

外部要因として、東京都心5区の平均空室率は2025年12月末時点で2.22%(前年同月比1.78ポイント低下)と需給が引き締まり、賃料上昇に伴う移転需要の拡大が同社の主要成長ドライバーとなっている。ただし、マクロ環境の変化(景気後退・テレワーク普及再加速等)により移転需要が減退した場合、業績への影響が大きい点はリスクとして認識すべき。

成長戦略

子会社統合・ビルオーナー向け新事業・マーケティング強化による多角的成長

2026年3月期より第一工芸社を連結子会社化し、内装工事の施工内製化を実現。グループ間の案件連携・コスト最適化・受注能力の拡大を通じて、売上高は前期比45.4%増の4,564百万円を達成。今後はPMI推進による利益率改善が焦点。

テナント誘致・空室対策を目的としたビルオーナー向けサービスを新収益源として開拓中。既存の移転支援ノウハウをオーナー側にも提供することで、需要サイドの多様化と収益基盤の安定化を図る。

デジタルマーケティングや営業体制の強化を通じて新規顧客の獲得を推進。特定顧客への売上集中リスクを分散しつつ、案件パイプラインの拡充を目指す。

最終更新: 2026年7月19日