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株式会社ビジョン

9416東証プライム情報通信業

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株式会社ビジョン9416

事業内容

株式会社ビジョンは1996年設立、連結子会社23社で構成される情報通信グループ。主力の「グローバルWiFi事業」では、訪日外国人向け「NINJA WiFi」・海外渡航者向け「グローバルWiFi」のモバイルWi-Fiルーターレンタルおよびデジタル完結型eSIMサービスを展開し、国内20空港以上にカウンターを構える。

「情報通信サービス事業」では法人・SOHO向けに移動体通信機器販売、ブロードバンド取次、OA機器販売等を提供。「グランピング・ツーリズム事業」では高付加価値グランピング施設の運営とDMCモデルによるインバウンド観光サービスを手掛ける。

東京証券取引所プライム市場上場。

ビジネスモデル

グローバルWiFi事業では世界各国の通信キャリアから高品質回線を調達し、ダイレクトサイト・アプリ・空港カウンター・法人セールス・パートナー経由でエンドユーザーへ提供。ボリュームディスカウントによる仕入原価低減が高い利益率(セグメント利益率30.2%)を支える。

情報通信サービス事業では売り切り型フロー収益に加え、保守・継続サービス利用料等のストック型収益への転換を加速させており、CLTによるアップセル・クロスセルでLTVを最大化する。

企業の強み

2025期のグローバルWiFi事業は売上高21,011百万円、セグメント利益6,351百万円、利益率30.2%を達成。世界各国キャリアからの大量調達によるボリュームディスカウントと、ダイレクトサイト・空港カウンター・法人セールス等マルチチャネルの組み合わせが高い収益性を実現している。

売上高は2021期18,101百万円から2025期39,012百万円へ約2.2倍に拡大。営業利益は同期間1,105百万円から6,465百万円へ約5.9倍に成長し、営業利益率は6.1%から16.6%へ継続的に改善。2025期は売上高・営業利益・経常利益・当期純利益の全指標で過去最高を更新した。

2025期末の自己資本比率は69.2%(前期末69.1%)、当座比率は310.0%(前期末270.2%)と高水準を維持。純資産21,289百万円、現金及び現金同等物13,599百万円を保有し、運転資金は自己資金で賄う方針。財務レバレッジを抑えながら成長投資を継続できる体制を確保している。

エンヴァリスの着眼点

2026年12月期第1四半期は売上高9,308百万円(前年同期比+0.8%)と増収を確保したが、営業利益1,496百万円(同△0.3%)、親会社株主帰属純利益999百万円(同△4.5%)と利益面は微減。通期予想(売上高42,000百万円・営業利益7,500百万円)に対する第1四半期進捗率は売上高22.2%・営業利益19.9%にとどまり、下期への偏重が前提となっている。

業績予想に修正はなく、経営陣は通期達成に自信を示しているが、中東情勢・米国通商政策等の外部リスクが下振れ要因として残存する。

日本人出国者数は2026年1~3月期に前年比4.8%増の368万人と回復傾向にあるものの、2019年比では74.9%に留まる(出典:JNTO)。中東情勢に伴う法人出張需要の停滞・個人旅行の近隣諸国シフトが売上高を前年同期比4.5%減に押し下げた。

外部要因として円安継続・燃油サーチャージ高止まりも渡航意欲の回復を抑制しており、アウトバウンド需要の本格回復時期が通期業績の鍵を握る。

情報通信サービス事業のセグメント利益は513百万円(前年同期比△0.6%)と微減。経理BPO分野の受注拡大に向けた人員増強等の先行投資を計画通り実行した結果であり、短期的な利益圧迫は意図的なものと説明されている。

投資効果が顕在化する時期・規模が不透明であり、先行投資が利益率改善につながるかどうかを継続的にモニタリングする必要がある。中小企業の業況判断DI(外部要因)がマイナス17.6と3期連続低下している点も需要環境の不透明感として留意が必要。

成長戦略

Vision 3.0を軸に2028年度営業利益10,000百万円を目指す3事業複合成長戦略

法人・個人双方で利益重視の販促費最適化を推進。World eSIMの認知度向上、空港カウンターでのSIMカード自動販売機強化、ニューヨーク子会社によるグローバル展開を加速。2026年12月期第1四半期に売上減でも利益増を実現し、戦略の有効性を確認。

経理BPO事業の受注拡大に向けた人員増強等の先行投資を計画通り実行中。自社ストックサービスの拡販・アップセル・クロスセルによる解約率低減とLTV最大化を推進。2026年12月期第1四半期売上高は前年同期比6.3%増と拡大継続。

山中湖・こしかの温泉の既存2施設が堅調推移(2026年12月期第1四半期売上高前年同期比+11.1%、セグメント利益+12.5%)。「VISION GLAMPING Resort & Spa 淡路島」の建設が計画通り進捗中。DMCモデルの高度化により体験型コンテンツ提供で付加価値向上を図る。

3事業横断でデータドリブンセールス体制を整備し、顧客接点の最大化と収益効率の向上を追求。2028年度営業利益10,000百万円を中期目標として掲げ、各事業の成長エンジンを有機的に連携させる戦略を推進中。

最終更新: 2026年7月17日