事業環境の変化
物流事業では国内外の景気変動や社会情勢の変化が荷動きの悪化・競争激化をもたらし、不動産事業ではオフィスビルの供給過剰等による市況変化・需給バランスの変動が業績に影響する。倉庫業・港湾運送業・国際輸送業・陸上運送業を組み合わせた物流事業と首都圏・関西地区の不動産事業の双方が景気サイクルに晒されており、収益の安定性に課題がある。特段の対応策は有報に明示されていない。
為替変動リスク
海外連結子会社の財務諸表を円換算する際の換算リスクに加え、当社および一部国内連結子会社が外貨建取引・外貨建債権債務を保有しているため、為替変動が財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性がある。外貨建債権・債務のバランスを考慮した緩和措置を講じているものの、完全なヘッジは困難であり、北米・欧州・アジア等の広範な海外展開がリスクを拡大させる要因となっている。
投資有価証券の時価下落
取引先との関係維持・強化を目的として保有する投資有価証券について、株式相場の下落や投資先の財政状態悪化により投資額の回収が見込めなくなった場合、減損損失を計上し財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性がある。政策保有株式の性格を持つ銘柄が含まれており、市場環境の悪化局面では損失が顕在化するリスクがある。
退職給付債務の変動
割引率等の前提条件に基づき算定された退職給付債務と時価評価された年金資産の差額により退職給付に係る負債を計上しており、割引率の低下や年金資産の時価下落が財政状態および経営成績に悪影響を及ぼす可能性がある。金利環境の変化や資本市場の変動が直接的に退職給付費用・負債残高に波及する構造となっている。
公的規制の変化
倉庫業・港湾運送業・国際輸送業・陸上運送業を展開する各国において、保管・荷役・運送・通商・独占禁止・租税・為替規制・環境・安全管理等の幅広い法規制の適用を受けており、規制変更や新規規制の導入により遵守コストの増加や事業戦略の変更を余儀なくされる可能性がある。特に多国籍展開に伴い規制リスクの地理的範囲が広く、一国の規制強化が事業全体に波及するリスクがある。
グローバル展開リスク
北米・欧州・中国・東南アジア・中近東等において関係会社を通じて事業を展開しており、現地の政治・経済環境の不確実性やテロ・紛争・社会的混乱等のリスクが内在している。現地情勢の調査研究やグループ内外からの情報収集によりリスクの特定・予防に努めているものの、地政学的リスクが顕在化した場合には財政状態および経営成績に重大な影響を及ぼす可能性がある。
燃料油価格の変動
港湾運送業および陸上運送業において燃料油の調達が不可欠であり、原油の需給バランス・産油国の政情・投機資金の流入等により燃料油価格が変動した場合、費用増加分を運賃等に全て転嫁できず収益が圧迫される可能性がある。顧客の理解を得ながら運賃等への反映を試みているものの、競争環境によっては価格転嫁が困難となり、物流事業の採算性に直接影響する。
情報漏洩リスク
企業の文書・磁気テープ・フィルム等情報記録媒体の保管事業を展開しており、情報の外部漏洩が発生した場合には社会的信用の低下および事業活動への影響が生じる可能性がある。ISO27001の認証取得・外部審査機関による継続審査・最新鋭セキュリティシステムの導入等により管理体制を整備しているが、サイバー脅威の高度化に伴い完全な防止は困難な状況にある。
自然災害・事故リスク
倉庫・賃貸ビル等の保有施設に対して保険を付しているものの、予測不可能な自然災害や事故による被害を全て保険で填補できるとは限らず、事業活動に影響を及ぼす可能性がある。物流・不動産の双方において多数の施設を保有しているため、大規模災害発生時には複数拠点が同時に被害を受けるリスクがあり、事業継続性に課題が生じる可能性がある。
気候変動・環境規制リスク
気候変動対策を事業上の重要課題と位置付け、温室効果ガス排出量の削減目標設定・太陽光発電システムの導入・モーダルシフト等の取組みを実施しているが、これらの取組みが消極的と評価された場合には事業活動に影響を及ぼす可能性がある。環境規制の強化やESG投資家からの要請が高まる中、対応が不十分と判断された場合には資金調達コストの上昇や顧客離れにつながるリスクがある。
重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています
最終更新: 2026年7月19日

