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ブックオフグループホールディングス株式会社

9278東証プライム小売業

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ブックオフグループホールディングス株式会社9278

事業内容

ブックオフグループホールディングスは、「BOOKOFF」を中核に書籍・ソフトメディア・アパレル・トレーディングカード・ブランド品・貴金属など多品目のリユース小売を展開する持株会社。国内直営・FC合計846店舗(2025年5月末)を擁し、国内ブックオフ事業(売上構成比87.5%)を「深化領域」として安定収益を確保しつつ、百貨店・都心路面でアッパーマス層を開拓するプレミアムサービス事業、米国・マレーシア・カザフスタンへ展開する海外事業を「探索領域」として育成する二軸構造を採る。

公式スマホアプリ会員932万人超を基盤とするCRM施策と、BOOKOFF公式オンラインストアを含むオムニチャネル戦略も推進している。

ビジネスモデル

主な仕入は一般顧客からの買取(2025年5月期仕入総額51,261百万円)であり、在庫リスクを低コストで取得した中古品で賄う。直営店舗での販売に加え、FC加盟店からのロイヤリティ収入も収益源。

売上原価率は約43%(売上原価51,454百万円/売上高119,205百万円)で、残余を人件費・地代家賃等の販管費で賄う構造。営業外では古紙等リサイクル収入・自動販売機等設置料収入等825百万円も計上している。

企業の強み

2025年5月時点で公式スマホアプリ会員が932万人を突破。CRM施策・ロイヤルティプログラムを通じた来店頻度向上・買取利用促進に活用しており、店舗とECをつなぐオムニチャネル戦略の中核インフラとして機能している。

2025年5月末時点で直営470店舗・FC376店舗の計846店舗を展開。書籍・ソフトメディアに加え、トレーディングカード・ホビー・アパレル・貴金属・ブランドバッグ等の多品目を取り扱うBOOKOFF SUPER BAZAARを中核に、幅広い顧客層を獲得している。

海外事業は2025年5月期売上高6,176百万円(前期比32.3%増)を達成。米国BOOKOFFは経常利益3億円超、マレーシアJalan Jalan Japanは経常利益5億円超を計上しており、取扱商材の独自性とインフレ環境を背景に高い収益性を維持している。

エンヴァリスの着眼点

2026年5月期は売上高130,123百万円(前期比9.2%増)、営業利益4,405百万円(同27.7%増)、親会社株主帰属当期純利益2,763百万円(同31.5%増)と5期連続の増収増益を達成。ROEは13.9%(前期10.8%)、ROA(経常利益ベース)は8.0%(前期7.0%)へ改善。

外部要因として貴金属相場の高水準推移がプレミアムサービス事業の売上総利益拡大に寄与した点は留意が必要だが、国内ブックオフ事業の既存店売上伸長による利益レバレッジ発揮が主因であり、構造的な収益改善と評価できる。

プレミアムサービス事業のセグメント利益は2026年5月期に160百万円(前期比258.0%増)と大幅改善したが、売上高8,527百万円に対する利益率は依然1.9%にとどまる。貴金属相場という外部要因への依存度が高く、相場反転局面での収益悪化リスクが残る。

Rehelloの収益性改善が2027年5月期の重点課題として明示されており、百貨店チャネルの高固定費構造を吸収できる売上規模の確立が引き続き焦点となる。

自己資本比率は34.7%(前期32.5%)へ改善し、債務償還年数も7.3年から4.4年へ短縮、インタレスト・カバレッジ・レシオも14.6倍(前期12.6倍)へ向上した。一方、長期借入金は9,699百万円(前期7,901百万円)へ増加しており、米国BOOKOFFの倉庫増設・出店遅延による費用増加など海外先行投資コストが海外事業セグメント利益を前期比0.5%減の691百万円に抑制した。

2027年5月期の台湾進出を含む海外投資の回収見通しが今後の評価ポイントとなる。

成長戦略

深化領域(国内)の安定収益を原資に探索領域(海外・プレミアム)へ積極投資し事業規模を拡大

BOOKOFF SUPER BAZAARおよびBOOKOFF等の新規出店を継続するとともに、既存店リニューアルを積極実施。利便性向上・安定収益確保に向けた戦略的IT投資も推進。2026年5月期はFC加盟店から9店舗を受管し直営網を拡充、セグメント利益6,369百万円(前期比19.1%増)を達成。

hugall・aidectの新規出店を継続しアッパーマス層への顧客接点を拡大。2026年5月期はhugall6店舗・aidect1店舗を出店し売上高8,527百万円(前期比18.8%増)、セグメント利益160百万円(前期比258.0%増)を達成。2027年5月期はRehelloの収益性改善に注力。

米国BOOKOFFの継続出店(2026年5月期3店舗出店)、マレーシアJalan Jalan Japanのリニューアルおよび国内向け商品供給拡充への投資強化を実施。2027年5月期は台湾への新規事業進出を予定し海外展開地域を拡大。

2026年5月期の海外事業売上高は7,153百万円(前期比15.8%増)。

2026年2月に伊藤忠商事と資本業務提携契約を締結。同社グループの国内外の事業基盤・顧客接点との連携を通じ、既存事業の強化および将来の事業機会拡大に向けた取組を推進。具体的な連携施策の詳細は今後の開示を待つ段階。

2028年5月期最終年度目標の経常利益5,000百万円について、2027年5月期での達成を目指すと表明。2026年5月期の経常利益は4,720百万円(前期比20.9%増)に達しており、目標達成まで残り280百万円の水準。2027年5月期予想経常利益は5,000百万円。

最終更新: 2026年7月17日