事業内容
ブックオフグループホールディングスは、「BOOKOFF」を中核に書籍・ソフトメディア・アパレル・トレーディングカード・ブランド品・貴金属など多品目のリユース小売を展開する持株会社。国内直営・FC合計846店舗(2025年5月末)を擁し、国内ブックオフ事業(売上構成比87.5%)を「深化領域」として安定収益を確保しつつ、百貨店・都心路面でアッパーマス層を開拓するプレミアムサービス事業、米国・マレーシア・カザフスタンへ展開する海外事業を「探索領域」として育成する二軸構造を採る。
公式スマホアプリ会員932万人超を基盤とするCRM施策と、BOOKOFF公式オンラインストアを含むオムニチャネル戦略も推進している。
ビジネスモデル
主な仕入は一般顧客からの買取(2025年5月期仕入総額51,261百万円)であり、在庫リスクを低コストで取得した中古品で賄う。直営店舗での販売に加え、FC加盟店からのロイヤリティ収入も収益源。
売上原価率は約43%(売上原価51,454百万円/売上高119,205百万円)で、残余を人件費・地代家賃等の販管費で賄う構造。営業外では古紙等リサイクル収入・自動販売機等設置料収入等825百万円も計上している。
企業の強み
2025年5月時点で公式スマホアプリ会員が932万人を突破。CRM施策・ロイヤルティプログラムを通じた来店頻度向上・買取利用促進に活用しており、店舗とECをつなぐオムニチャネル戦略の中核インフラとして機能している。
2025年5月末時点で直営470店舗・FC376店舗の計846店舗を展開。書籍・ソフトメディアに加え、トレーディングカード・ホビー・アパレル・貴金属・ブランドバッグ等の多品目を取り扱うBOOKOFF SUPER BAZAARを中核に、幅広い顧客層を獲得している。
海外事業は2025年5月期売上高6,176百万円(前期比32.3%増)を達成。米国BOOKOFFは経常利益3億円超、マレーシアJalan Jalan Japanは経常利益5億円超を計上しており、取扱商材の独自性とインフレ環境を背景に高い収益性を維持している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年5月期91,538百万円から2026年5月期130,123百万円へ5期で42%拡大。営業利益は同期間1,766百万円から4,405百万円へ2.5倍増と利益成長が売上成長を上回る。
2026年5月期は国内ブックオフ事業でトレーディングカード・ホビー、貴金属・腕時計・ブランドバッグ、アパレル等の多品目売上が伸長し既存店売上高が前期を上回ったことが主因。外部要因として貴金属相場の高水準推移がプレミアムサービス事業の仕入・売上総利益拡大に寄与。
営業CFは4,894百万円(前期3,062百万円)へ改善し、債務償還年数4.4年・ICR14.6倍と財務体力も向上した。2027年5月期は売上高139,000百万円(6.8%増)、経常利益5,000百万円(5.9%増)を予想し、中期経営方針目標の1年前倒し達成を目指す。
成長戦略
深化領域(国内)の安定収益を原資に探索領域(海外・プレミアム)へ積極投資し事業規模を拡大
BOOKOFF SUPER BAZAARおよびBOOKOFF等の新規出店を継続するとともに、既存店リニューアルを積極実施。利便性向上・安定収益確保に向けた戦略的IT投資も推進。2026年5月期はFC加盟店から9店舗を受管し直営網を拡充、セグメント利益6,369百万円(前期比19.1%増)を達成。
hugall・aidectの新規出店を継続しアッパーマス層への顧客接点を拡大。2026年5月期はhugall6店舗・aidect1店舗を出店し売上高8,527百万円(前期比18.8%増)、セグメント利益160百万円(前期比258.0%増)を達成。2027年5月期はRehelloの収益性改善に注力。
米国BOOKOFFの継続出店(2026年5月期3店舗出店)、マレーシアJalan Jalan Japanのリニューアルおよび国内向け商品供給拡充への投資強化を実施。2027年5月期は台湾への新規事業進出を予定し海外展開地域を拡大。
2026年5月期の海外事業売上高は7,153百万円(前期比15.8%増)。
2026年2月に伊藤忠商事と資本業務提携契約を締結。同社グループの国内外の事業基盤・顧客接点との連携を通じ、既存事業の強化および将来の事業機会拡大に向けた取組を推進。具体的な連携施策の詳細は今後の開示を待つ段階。
2028年5月期最終年度目標の経常利益5,000百万円について、2027年5月期での達成を目指すと表明。2026年5月期の経常利益は4,720百万円(前期比20.9%増)に達しており、目標達成まで残り280百万円の水準。2027年5月期予想経常利益は5,000百万円。
最終更新: 2026年7月17日

