事業内容
株式会社和心は「日本のカルチャーを世界へ」を経営理念に掲げ、かんざし・傘・箸・着物など日本文化雑貨のオリジナルブランドを企画・製造・販売するSPA型小売事業(インバウンドMD事業)を主軸とする。京都・東京・福岡など全国主要観光地に35店舗(2025年12月末)を展開し、訪日外客を主要顧客層とする。
加えてアニメ・ゲームキャラクターグッズのOEM受託製造、および子会社マイグレ株式会社による静岡県中心の貸別荘・不動産賃貸事業(その他事業)も運営する。2018年に東京証券取引所グロース市場に上場。
ビジネスモデル
企画・デザインから製造・販売まで自社一貫管理のSPA形態により高い粗利率を実現する。京都等の観光地でドミナント出店を行い、かんざし・傘・箸など商材別ブランドを複数展開することで1店舗を入口に他店舗・他ブランドへ顧客を誘導し購買機会を拡大する。
ECサイトも内製運営しオムニチャネルで収益を積み上げる。2025年12月期の売上総利益率は約70.3%(売上高2,784百万円、売上原価827百万円)。
企業の強み
2025年12月期の売上総利益率は約70.3%、インバウンドMD事業のセグメント利益率は30.4%(セグメント利益786百万円)。店舗関連費用の削減に取り組み、販売費及び一般管理費は1,390百万円に抑制。営業利益568百万円(前年同期比36.2%増)を達成した。
2025年1月〜12月の訪日外客数は約4,268万人と年間過去最高を更新(出典:JNTO)。これを背景に来店客数は前年同期比28.1%増加し、売上高は前年同期比32.8%増の2,784百万円を達成。インバウンド需要と直結した事業構造が業績拡大に直結している。
2025年12月末時点で35店舗(前年末比8店舗増)を展開。かんざし屋wargo13店舗、北斎グラフィック13店舗、箸や万作5店舗など複数ブランドを主要観光地に集積展開。複数ブランドへの顧客誘導により購買機会を最大化するドミナント戦略を実行している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期902百万円の赤字局面から2025期2,784百万円へ5期連続増収。営業利益は2021期△488百万円から2025期568百万円へ黒字転換後も急拡大が続く。
2026年1Q累計は売上高706百万円(前年同期比+29.6%)、営業利益149百万円(同+93.8%)、純利益134百万円(同+93.0%)と加速度的な利益成長を示した。外部要因として訪日外客数の高水準推移(2026年1〜3月約1,068万人)が来店客数を前年同期比23.1%増に押し上げた。
エス・ティー・エヌ伊豆社の連結化も増収に寄与。2026年通期予想は売上高3,600百万円(+29.3%)、営業利益800百万円(+41.0%)と高成長継続を見込む。
成長戦略
出店加速・M&A・宿泊拡大・OEM強化による多角的インバウンド収益拡大
訪日外客の集積する観光地・商業施設へのドミナント出店を継続。2026年1Qに〔かんざし屋wargo〕を1店舗出店し期末36店舗体制へ。複数ブランドの同時展開で来店客の購買機会を最大化し、売上・利益の拡大を図る。
2026年1月にエス・ティー・エヌ伊豆株式会社を完全子会社化(のれん暫定235百万円)。道の駅マリンタウン内等の店舗が既に1Q収益に寄与。和心のノウハウ導入による対象会社の収益力向上と、今後の追加M&Aによる事業領域拡大を推進する。
マイグレ社による静岡県中心の空き家リノベーション不動産賃貸・宿泊施設運営に加え、都内(原宿・南青山)宿泊施設でインバウンド需要を取り込む。2026年1Qのその他事業セグメント利益は前年同期比118.4%増の10百万円と急拡大。今後の主要観光地への施設展開拡大を目指す。
アニメ・ゲーム市場向けOEMサービスおよびネット通販を展開し、実店舗依存リスクを分散しつつ収益源を多様化する。インバウンドMD事業の商品企画・製造ノウハウを活用した法人向け受注拡大を図る。
2026年12月期より年間配当12円(中間6円・期末6円)を予定し、2025年12月期の無配から初配当へ転換。加えて2026年5月14日に自己株式取得枠の設定を決定し、資本効率向上と機動的な資本政策を推進する。
最終更新: 2026年7月17日

