事業内容
株式会社サクシードは「教育と福祉の社会課題を解決し、より良い未来を創造する」をミッションに掲げ、教育人材支援・福祉人材支援・個別指導教室・家庭教師・unico(児童発達支援)の5事業を展開する。主要顧客は民間学習塾・私立学校・地方自治体・保育施設等の法人と、教育・福祉分野の求職者。
2004年の個別指導塾開校を起点に、教員不足・保育士不足・教育DXといった社会課題に対応する形で事業領域を拡大。2025年度には教育AIプラットフォームを手掛ける株式会社みんがくと、児童発達支援の株式会社unicoをグループ化し、人材サービス・教育コンテンツ・AIの三軸体制を構築した。
ビジネスモデル
収益の主軸は教育人材支援(売上高1,406百万円)と個別指導教室(同1,458百万円)の二本柱。人材サービスでは自社媒体「教えるシゴト」等で求職者を集め、学習塾・学校・自治体へ紹介・派遣・業務受託することで手数料・派遣料・受託料を得る。
個別指導教室では人材サービス事業との連携により低コストで優秀講師を確保し、低価格・高品質な授業を提供する。unico事業・みんがく事業は直営教室運営とAIプラットフォームのサブスクリプション型収益を加える新たな柱として育成中。
企業の強み
「教えるシゴト」「保育R」等の自社媒体を運用し、塾講師・教員・保育士・ICT支援員など教育・福祉分野に特化した求職者を大量に囲い込む。この登録者基盤が人材紹介・派遣・業務受託の全事業に横断的に活用され、競合他社が短期間で模倣困難な差別化要因となっている。
人材サービス事業で培った教育業界の幅広い人材ネットワークを個別指導教室事業に活用し、低い募集コストで優秀な講師を確保できる構造を持つ。これにより個別指導教室事業のセグメント利益率は21.7%(2026年3月期)と高水準を維持しており、他の学習塾チェーンとの差別化要因となっている。
2025年4月に教育向け生成AIサービス「スクールAI」(利用ID数12万超)を展開する株式会社みんがく、同年10月に直営15教室・フランチャイズ12教室を持つ児童発達支援の株式会社unicoをグループ化。従来の人材サービスに教育AIと児童福祉コンテンツを加え、教育・福祉インフラ企業としての事業基盤を拡充した。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022期2,591百万円→2026期4,289百万円と5期で65.5%増加し、2026期はみんがく・unico連結化により前期個別比+23.6%の大幅増収。一方、営業利益は2022期425百万円をピークに2024期332百万円まで低下し、2025期に381百万円へ回復したが、2026期連結は354百万円と再び低下。
みんがくのセグメント損失37百万円・全社費用253百万円の配賦・のれん償却22百万円が利益を圧迫した。個別ベースでは売上高3,911百万円(+12.7%)・営業利益386百万円(+1.5%)と安定成長を維持しており、連結利益率の低下は新規子会社の先行投資フェーズによるものと判断される。
成長戦略
人材×教育AI×児童福祉のシナジーで教育・福祉インフラ企業へ転換し、持続的な企業価値向上を目指す
2025年4月に子会社化したみんがくが運営する「スクールAI」の営業活動を強化。期末利用ID数は12万IDを超えており、文部科学省の生成AIガイドラインVer.2.0公表を追い風に学校現場への導入拡大を図る。投資フェーズから回収フェーズへの移行が2027年3月期の利益改善に直結する。
2025年10月に完全子会社化したunicoが直営15教室・FC12教室を展開。「unicoメソッド」を活用した質の高い療育サービスを直営・FCの双方で拡大し、2024年度報酬改定後の専門性重視市場環境を取り込む。
サクシードの人材採用力とunicoの運営ノウハウを組み合わせ、出店スピードを加速する。
首都圏(神奈川・千葉・埼玉・茨城)に加え、2025年10月に中京圏初出店(名古屋・千種校)を実現。2026年3月期末時点で瀬谷校を含む複数教室を開校済み。人口増加エリアを中心に出店を継続し、地域密着型ドミナント展開による安定的な月謝収入の積み上げを図る。
教員不足・NEXT GIGA構想・自治体学習支援委託増加を背景に教育人材支援事業の受注拡大を継続。福祉人材支援では「小1の壁」対応の学童支援員・企業内学童ニーズを取り込む。
2025年10月開設の東海支店を起点に家庭教師事業の商圏を中京圏・全国へ拡大し、オンライン家庭教師サービスの全国展開も推進する。
最終更新: 2026年7月19日

