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abc株式会社

8783東証スタンダードその他の金融業

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事業内容

abc株式会社(旧GFA株式会社)は2002年設立、東京証券取引所スタンダード市場上場の多角化企業グループ。連結子会社9社・持分法適用会社3社の計13社で構成され、金融サービス事業(ファイナンシャル・アドバイザリー、投融資、不動産投資)、サイバーセキュリティ事業(海外製品販売・コンサルティング)、空間プロデュース事業(飲食・宿泊施設運営)、ゲーム事業(オンラインクレーンゲーム「クレマス」)、ヘルスケア事業(医薬部外品開発・販売)の5事業を展開。

主要顧客は上場企業・中小法人・政府官公庁・一般消費者と多岐にわたる。経営理念は「多様性を通貨にする」。

ビジネスモデル

金融サービス事業では上場企業向け資金調達支援手数料・中小法人向け融資利息・不動産売買仲介手数料が主収益源。サイバーセキュリティ事業はOPSWAT等海外製品の複数年ライセンス販売とコンサルティング報酬で安定収益を確保。

空間プロデュース事業は宿泊・飲食・スペース貸出で収益を得る。ゲーム・ヘルスケア事業はBtoC・BtoB販売が中心。

2025年8月期は暗号資産売却益1,631,999千円が営業外収益に計上され、連結業績に大きく寄与した。

企業の強み

2025年8月期(5ヶ月)においてサイバーセキュリティ事業は売上高382百万円、セグメント利益56百万円を計上。OPSWAT製品の大型複数年契約を計画的に受注し、株式会社インテリジェントウェイブ向け売上が全社売上の20.1%を占めるなど、主要顧客との取引基盤が確立されている。

2025年8月期(5ヶ月)において、暗号資産売却益1,631,999千円(営業外収益)および暗号資産受贈益294,599千円(特別利益)を計上。これにより経常利益781,288千円・親会社株主帰属当期純利益526,527千円を実現し、事業損失を補完する収益源として機能している。

2025年8月期末の自己資本比率は47.4%(前連結会計年度末33.7%)に改善。新株予約権の行使により資本金・資本剰余金がそれぞれ631,887千円増加し、純資産合計は4,430,463千円(前期末比1,635,072千円増)に拡大。

負債合計も4,601,464千円(前期末比388,604千円減)に圧縮された。

エンヴァリスの着眼点

当第3四半期累計の営業損失は1,884百万円と大幅な赤字が継続。通期業績予想でも営業損失2,143百万円を見込む。

経常利益657百万円は暗号資産売却益5,872百万円が下支えしたものであり、同事業からの全面撤退を決議した以上、今後この収益源は消滅する。本業6事業の合算では収益力が著しく不足しており、事業ポートフォリオの抜本的な再構築なしに黒字転換は困難と判断される。

2026年5月8日にプログレス監査法人が辞任し、現時点で会計監査人が不在。四半期連結財務諸表に対する公認会計士・監査法人によるレビューも未実施。

継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められており、後任監査法人の選任遅延が上場維持リスクに直結する。第20回新株予約権(潜在株式26,100,000株)の発行も既存株主の希薄化懸念を高めており、ガバナンス面での信頼回復が急務。

暗号資産ディーリング撤退・サイバーセキュリティ子会社売却・Web3コンサルへの経営資源集中という方向性は示されたが、いずれも業績への影響額は「精査中」。通期業績予想でも経常利益・当期純利益は「算定困難」として未定。

株式会社ボンド(アミューズメントポーカー)の株式交換による子会社化など新規M&Aも継続しており、事業の選択と集中が実質的に進んでいるか疑問が残る。投資家にとって業績の見通しが極めて立てにくい状況が続いている。

成長戦略

暗号資産撤退・子会社売却でWeb3コンサルと金融事業に経営資源を集中

ミームコイン等の暗号資産投資・保有事業から撤退し、会計処理の不確実性を排除することで新たな会計監査人選任のボトルネックを解消。2026年7月6日取締役会決議、同月15日撤退予定。保有暗号資産(貸借対照表計上額5,560百万円)の順次売却処分を進める。

Metabit株式会社・Metabit SDN.BHD.を連結化(第1四半期みなし取得日)し、Web3戦略策定・トークン設計・システム開発・コミュニティ運営支援を一気通貫で提供するコンサルティング事業を新設。当第3四半期累計のWeb3事業売上高は44百万円にとどまるが、セグメント利益は2,534百万円(暗号資産売却益等を含む経常損益ベース)。

ネクスト・セキュリティ株式会社の全保有株式(29,400株、議決権49.0%)をReYuu Japan株式会社に譲渡価額254,800,000円(予定)で売却。2026年7月下旬の実行を予定。売却益の連結損益への影響は精査中。経営資源を成長事業に集中させ資本効率向上を図る。

第19回新株予約権の一部取得・消却と同時に、第1回無担保普通社債(総額200百万円、利率0%、償還期日2027年7月21日)および第20回新株予約権(261,000個、潜在株式26,100,000株、当初行使価額92円)を第三者割当で発行(払込日2026年7月22日)。調達資金総額は最大2,414百万円(差引手取概算2,272百万円)。

プログレス監査法人の辞任(2026年5月8日)により会計監査人が不在。後任監査法人候補との最終協議を進め、管理部門体制の刷新と適切な監査環境の整備を推進。上場維持に不可欠な監査体制の正常化が最優先課題。現時点では選任完了に至っておらず、継続企業前提の重要な不確実性が残存。

最終更新: 2026年7月17日