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丸三証券株式会社

8613東証プライム証券・商品先物取引業

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丸三証券株式会社8613

事業内容

丸三証券は1910年創業の独立系証券会社で、いずれの系列にも属さない「自主独立」の精神を経営基盤とする。主たる事業は有価証券の売買・取次ぎ・引受け・売出し・募集取扱いを中心とする金融商品取引業であり、個人投資家を主要顧客層として株式・債券・投資信託・ファンドラップ等の幅広い金融商品を提供する。

東京証券取引所プライム市場上場。2025年4月に子会社の丸三ファイナンス株式会社を吸収合併し、単体での経営資源一体化を図った。

2026年3月期の営業収益は21,725百万円、純資産は51,444百万円。

ビジネスモデル

収益の主軸は株式委託手数料(7,298百万円)と投資信託の信託報酬(8,425百万円)であり、これに募集手数料・引受手数料が加わる。信託報酬は残高連動型の安定収益であり、2026年3月期の販管費カバー率は51.7%に達した。

2025年7月開始の「丸三ファンドラップサービス」により残高連動報酬型収益の拡大を図り、売買手数料依存からの脱却を推進している。

企業の強み

2026年3月期末の株式投資信託残高は1兆2,104億円(前期比19.6%増)に達し、信託報酬は8,425百万円(前期比10.6%増)を計上。信託報酬による販管費カバー率は51.7%となり、市場変動に左右されにくい安定収益基盤を構築している。

中期経営計画の株式投信純増額は達成率121.9%と計画を超過した。

いずれの系列にも属さない独立系証券として独自の相場観・銘柄観を提供。2026年3月期には新規上場企業19社の株式引受けを実施し、引受業務を拡大した。中期経営計画における日本株純増額(24ヵ月間)は523億円で達成率130.8%と計画を大幅に上回り、銘柄選別・提案力の高さを実績で示している。

2026年3月期末の純資産合計は51,444百万円、現金・預金残高は35,588百万円を確保。経常的な資金調達を自己資金中心で賄う財務方針を維持しており、金融商品取引業者として必要な流動性を十分に保持している。当期純利益5,010百万円を計上しつつ配当金4,104百万円を支払う株主還元も実施した。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の営業利益は5,375百万円(前期比51.0%増)と大幅増益を達成したが、委託手数料7,442百万円(同36.3%増)は外部要因として日経平均が期中に50,000円を突破した株式市場の上昇に大きく依存している。信託報酬の販管費カバー率51.7%は改善傾向にあるものの、収益の安定化には更なる残高積み上げが必要であり、市況悪化局面での業績耐性が引き続き注目点となる。

2026年3月期の年間配当は70円(普通配当40円+特別配当30円)、配当性向は92.5%と極めて高水準。特別配当は2028年3月期まで段階的に逓減する計画(2027年3月期20円、2028年3月期10円)であり、普通配当の増配余地が焦点となる。

純資産51,444百万円・自己資本比率58.0%と財務基盤は健全だが、高配当維持と内部留保充実のバランスが課題として残る。

2025年7月開始の「丸三ファンドラップサービス」は、ゴールベース資産管理による残高連動報酬型の新収益源として期待される。従来の提案では成約しなかった顧客層への新たな資産導入ルートとして機能し始めているとされるが、残高規模・収益貢献はまだ初期段階。

売買手数料依存からの脱却を掲げる中期経営計画の達成可否を左右する施策として、今後の残高積み上げ速度を注視する必要がある。

成長戦略

残高連動型収益構造の確立とROE資本コスト超過達成を軸とした中期経営計画を推進

良質なファンドの長期保有促進により残高を着実に積み上げ、信託報酬による販管費カバー率を一層高めることで不安定な市場環境下でも安定した業績を目指す。2026年3月期末の株式投信残高は1兆2,104億円(前期比19.6%増)、カバー率は51.7%に達した。

有望銘柄の目利き力と分かりやすい提案力を強化し、当社推奨個別銘柄の残高増加を図る。2026年3月期末時点で24ヵ月間の純増額は523億円(達成率130.8%)と計画を大幅超過。

2025年7月開始のゴールベース資産管理型ファンドラップにより、従来の売買手数料依存から残高連動報酬をベースとした収益構造への転換を推進。新たな顧客層への資産導入ルートとして機能し始めており、中長期的な収益安定化に寄与することが期待される。

新規上場を目指す企業へのマーケティング・情報提供・関係構築に注力し、引受業務を拡大。2026年3月期は新規上場企業19社の株式引受けを実施。独立系証券会社としての独自性・強みを訴求することで引受主幹事案件の獲得拡大を目指す。

上記施策の実践を通じて、中期的に資本コストを上回るROEを達成することを目標とする。2026年3月期のROEは10.1%(前期9.2%)と改善傾向にあり、自己資本規制比率576.9%と財務健全性も維持している。

最終更新: 2026年7月19日