事業内容
株式会社京葉銀行は1943年創業、千葉県を主要営業基盤とする地域銀行(東証プライム上場)。預金・貸出・為替・有価証券投資を中核に、投資信託・保険の窓口販売、信託代理店業務など幅広い金融商品・サービスを個人・中小企業・地方公共団体に提供する。
連結子会社3社(京葉銀キャピタル&コンサルティング、京葉銀カード、京葉銀保証サービス)がM&A・コンサルティング、クレジットカード、信用保証・担保評価の各業務を担い、銀行本体を補完する総合金融グループを形成している。2025年1月には新勘定系システムを稼働させ、デジタル・店舗融合のオムニチャネル戦略を推進中。
ビジネスモデル
主収益源は貸出金利息(2026年3月期50,828百万円)と有価証券利息配当金で構成される資金運用収支(55,024百万円)。これに役務取引等収支(8,914百万円)が加わる。
個人預金(4,449,130百万円)を低コストで調達し、中小企業向け貸出(1,703,419百万円)・住宅ローン(1,787,749百万円)・有価証券運用に振り向けるスプレッドモデルが基本構造。個人預かり資産(690,815百万円)の拡大が手数料収益基盤を補強する。
企業の強み
2026年3月末の貸出金残高は4,550,008百万円(前期比186,805百万円増、年率4.2%増)。中小企業向け1,703,419百万円・住宅ローン1,787,749百万円を中心に継続拡大しており、不動産業向け構成比24.27%など地域産業への深い浸透が残高積み上げを支えている。
正常債権比率は資産査定上も高水準を維持。
個人預金残高4,449,130百万円(前期比54,069百万円増)を擁し、流動性預金3,838,060百万円が調達の中核。資金調達利回りは0.22%に留まり、資金運用利回り1.07%との利鞘を確保している。
現金及び現金同等物868,875百万円(預金残高比15.42%)を保持し、流動性リスクにも対応できる財務基盤を有する。
2025年1月に新勘定系システムを稼働。これを起点にコアOHR(業務粗利益除く国債等債券損益ベース)は66.58%と前期比3.51ポイント改善した。
設備投資4,251百万円(うちソフトウェア1,706百万円)を自己資金で賄い、りそなホールディングスと共同開発したアプリのサービス拡充など顧客利便性向上にも活用している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
経常収益(連結)は2022年3月期65,745百万円から2026年3月期108,656百万円へ5期で65%増加。特に2025年3月期(80,370百万円、+14.4%)から2026年3月期(108,656百万円、+35.1%)にかけて加速が顕著。
外部要因として政策金利引き上げが貸出金利息(50,850百万円、前期比+11,488百万円)・預け金利息(4,833百万円、同+2,610百万円)を押し上げ、加えて株式等関係損益(22,879百万円、前期比+13,815百万円)が収益を大幅に押し上げた。親会社株主帰属当期純利益は15,912百万円と過去最高を更新。
コア業務純益(単体)も20,925百万円と前期比23.2%増加し、持続的収益力も着実に向上している。
成長戦略
新勘定系システムを起点にオムニチャネル・ソリューション強化・人財投資で持続成長
2025年1月稼働の新勘定系システムにより、デジタルと対面を融合したオムニチャネル体制を構築。コアOHR66.58%(前期比3.51ポイント改善)と業務効率化の成果が数値に表れており、顧客接点拡大と生産性向上を同時に追求する。
中小企業向け貸出(3,577,051百万円、前期比149,262百万円増、年間増加率4.9%)と住宅ローン(1,787,749百万円、同70,202百万円増、年間増加率4.0%)を軸に貸出金残高を拡大。2027年3月期も資金利益642億円(前期比92億円増)を見込む。
個人預かり資産(690,815百万円、前期比91,496百万円増)の拡大と、法人向けM&A・コンサルティング等のソリューション提供強化により役務取引等利益の増加を目指す。2027年3月期の役務取引等利益予想は95億円(前期比13億円増)。
2026年3月期の年間配当は42円(前期比12円増)、配当性向31.8%。2027年3月期は66円(前期比24円増)への大幅増配を予定。自己株式取得(当期1,502百万円)・消却も実施し、資本効率改善と株主還元の両立を図る。
最終更新: 2026年7月19日

