事業内容
芙蓉総合リース株式会社は1969年に丸紅・みずほ銀行を中心とする芙蓉グループにより設立された総合リース会社。当社グループは連結子会社233社・関連会社16社で構成され、情報機器・産業機械・航空機・不動産等の多様な物件リース・割賦販売(リース及び割賦セグメント)、金銭貸付・有価証券運用・匿名組合組成(ファイナンスセグメント)、環境エネルギー・BPO・モビリティ(その他セグメント)の3セグメントを展開。
国内外の法人顧客を主要顧客とし、東証プライム市場上場。2025年3月末時点の営業資産残高は3,072,143百万円に達する。
ビジネスモデル
リース及び割賦セグメントでは賃貸資産を保有・運用し、売上高と売上原価の差引利益(資金原価控除前売上総利益)を収益源とする。ファイナンスセグメントでは貸付金利息・受取配当・出資利益等の金融収益を積み上げる。
その他セグメントでは環境エネルギー・BPO・モビリティ等のサービス手数料を獲得。2025年3月期の差引利益合計は149,849百万円(前期比16.6%増)と拡大基調にある。
企業の強み
2025年3月期の営業利益は64,760百万円(前期比7.9%増)、経常利益は69,036百万円(前期比1.0%増)と過去最高を更新。中期経営計画の経営目標指標である経常利益は8期連続で最高実績を更新しており、安定した収益拡大力を実証している。
2025年3月末の営業資産残高は3,072,143百万円(前期末比6.8%増)。リース及び割賦が1,929,673百万円、ファイナンスが1,109,628百万円と二本柱で構成。航空機・モビリティ物流のオペレーティング・リース残高が990,028百万円に拡大し、資産の多様化と積み上げが進んでいる。
丸紅・みずほ銀行を中心とする芙蓉グループの信用力を背景に、国内191社・海外42社の連結子会社を擁する。米国・アイルランド・香港・シンガポール・中国・タイ等に現地法人を持ち、航空機リース・再生可能エネルギー・EV関連等のグローバルビジネスを展開している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年3月期の売上高は788,669百万円(前年度比16.3%増)と過去5期で最高水準を記録した一方、営業利益は40,542百万円(同37.4%減)、経常利益は38,249百万円(同44.6%減)、親会社株主帰属当期純利益は21,565百万円(同52.4%減)と大幅に悪化した。主因は欧州再生可能エネルギー事業に関連する債権の回収懸念に伴う合計約28,278百万円の損失計上である。
外部要因として国内金利上昇に伴う支払利息の増加(2,942百万円→4,320百万円)や持分法投資損失1,737百万円の発生も利益を圧迫した。2027年3月期は営業利益70,000百万円・当期純利益48,000百万円への大幅回復を予想している。
成長戦略
「Fuyo Shared Value 2026」のもと7事業領域への集中投資で持続成長を追求
診療・介護報酬ファクタリング等を含むファイナンス契約実行高は2026年3月期に1,629,640百万円(前年度比24.0%増)と急拡大。営業貸付金残高も498,982百万円(前年度末比30.5%増)に達したが、欧州再エネ債権問題による大幅減益が発生しており、信用管理の強化が課題となっている。
オペレーティング・リースの契約実行高は254,982百万円(前年度比21.1%増)と拡大が続く。航空機・輸送機器・不動産等の多様な物件リースを通じ、賃貸資産残高は1,074,174百万円(前年度末比3.4%増)に積み上がっており、中期的な収益基盤の強化に寄与している。
CBホールディングス(ヘルスケア、2025年1月連結化)、ワコーパレット(物流、2025年3月連結化)等のM&Aにより「その他」セグメントの事業基盤を拡充。2026年3月期の「その他」セグメント売上高は66,093百万円(前年度比18.6%増)と成長が続いており、BPO・ICT・モビリティ領域での投資も継続している。
スペインを中心とする欧州再エネプロジェクトに関連する債権について、第三者への売却等による回収を進める方針。2026年3月期に合計約28,278百万円の損失を計上済みであり、残存債権の回収可能性の見極めと追加損失の抑制が2027年3月期業績予想達成の前提条件となる。
最終更新: 2026年7月17日

