事業内容
株式会社さいか屋は、明治5年創業を源流とする神奈川県内の地域百貨店。横須賀店・藤沢店・川崎店(サテライト型)の3店舗を運営し、百貨店業を中核事業とする。
2021年に株式会社AFC-HDアムスライフサイエンスの子会社となり、抜本的な経営スキーム改革を推進。連結子会社にアルファトレンド株式会社(時計・宝石・貴金属卸売)、株式会社さいか屋友の会(前払式特定取引業)を持つ。
2025年8月期より不動産事業(アパート賃貸・仲介)を新セグメントとして追加し、収益多様化を図っている。主要顧客は神奈川県内の一般消費者および外商顧客(法人・個人)。
ビジネスモデル
従来の百貨店型小売から、テナント誘致による賃料収入モデルへ転換中。2025年8月期のテナント及び手数料収入は929百万円(前期比+77百万円)と拡大。
自社保有区画の拡大により固定費(賃料)を年間40百万円超削減する一方、百貨店ゾーンでは自主運営ショップ・飲食店舗を展開し集客力を維持。外商部門では高収益商材の販売強化も継続している。
企業の強み
抜本的な経営スキーム改革により2023年8月期から3期連続で黒字を達成。売上高経費率は57.2%から49.4%へ7.8ポイント改善。ローコストオペレーションの継続推進と賃貸スペース拡大に伴うコスト削減が着実に進んでいる。
2025年8月期に横須賀店地権者区画を取得し全区画が自社保有となったことで、年間40百万円超の固定費(賃料)削減を実現。さらに2025年9月30日にはラウンドワンジャパンとの賃貸借契約を締結し、空き区画の賃料収入化と来店客数増加の相乗効果を狙う。
パシオス・ライフ・ポンパドウル・ローカストなど複数の大型テナントを順次誘致し、テナント及び手数料収入は2025年8月期に929百万円(前期852百万円比+77百万円)に拡大。安定的な賃料収入が収益基盤を支えている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年8月期第3四半期累計(9ヶ月)の売上高は3,522百万円(前年同期比100.1%)とほぼ横ばい。藤沢店が前年同期比105.1%と好調な一方、横須賀店は95.3%と減収。
営業利益は94百万円(前年同期比101.4%)と微増益を確保した。経常利益は79百万円(前年同期比63.4%)と大幅減となったが、前年同期に固定資産受贈益70百万円が含まれていたこと(今期は55百万円)および支払利息が52百万円から76百万円へ増加したことが主因。
親会社株主に帰属する四半期純利益は81百万円(前年同期比67.7%)。財政状態は総資産12,751百万円(前期末比857百万円増)、純資産1,404百万円(前期末比612百万円増)、自己資本比率11.0%(前期末6.7%)と改善。
過去5期の財務推移では、2021期・2022期の大幅赤字から2023期に黒字転換し、2025期売上高4,633百万円・営業利益115百万円・当期利益110百万円と安定黒字基調が定着している。
成長戦略
テナント賃料拡大・固定費削減・百貨店ゾーン活性化の三位一体で安定黒字と配当再開を目指す。
ラウンドワン横須賀店(2026年5月28日開業済み)およびマツモトキヨシ藤沢店(2026年7月10日開業)の出店により、賃料収入の増加と来店客数増加に伴う百貨店ゾーン売上・利益の増加を見込む。第4四半期から本格的な収益貢献が期待される。
横須賀店の一部区画取得により支払賃料を継続的に削減。年間40百万円超の固定費削減効果が発生しており、第4四半期以降も継続的なコスト削減効果として業績に貢献する。土地資産は前期末4,879百万円から当第3四半期末5,263百万円へ増加。
2026年2月26日の臨時株主総会決議に基づく資本金・資本準備金の減少により利益剰余金欠損を解消(2026年5月20日完了)。AFC-HDアムスライフサイエンスおよびEVO FUNDへの第三者割当(新株予約権行使は2026年6月16日終了)により資金調達を実施。
今期末に5円の配当を予定しており、配当再開が実現する見込み。
販売費及び一般管理費は第3四半期累計で1,565百万円と前年同期の1,631百万円から66百万円削減。売上高がほぼ横ばいの中でも費用削減を継続しており、通期営業利益予想150百万円(前期比30.7%増)の達成に向けた基盤となっている。
最終更新: 2026年7月17日

