事業内容
AOKIホールディングスは、紳士服専門店を起源とし、現在はファッション事業(AOKI・ORIHICA)、エンターテイメント事業(快活CLUB・FiT24・コート・ダジュール)、アニヴェルセル・ブライダル事業(ゲストハウス型結婚式場)、不動産賃貸事業の4事業を展開する持株会社である。国内全事業で直営1,348店舗(2026年3月期末)を運営し、20代から60代以上の幅広い個人消費者を顧客基盤とする。
各事業会社が自主自立で運営し、持株会社がサポートするポートフォリオ経営体制を採用している。
ビジネスモデル
ファッション事業はロードサイド・SC立地の直営店舗でスーツ・カジュアル・レディース衣料を販売し、エンターテイメント事業は時間課金型の複合カフェ・フィットネス・カラオケで継続的な来店収益を得る。ブライダル事業は施行組数×組単価モデル、不動産賃貸事業はグループ閉店物件の有効活用による安定賃料収入を柱とする。
設備投資は営業キャッシュ・フロー内で実施することを基本方針とし、財務規律を維持しながら成長投資を行う。
企業の強み
ファッション事業(売上高102,894百万円)、エンターテイメント事業(76,762百万円)、ブライダル事業(12,448百万円)、不動産賃貸事業(7,195百万円)と収益源が分散しており、特定事業の不振を他事業でカバーできる構造を持つ。2026年3月期は全4事業が増収を達成し、グループ全体の営業利益は16,947百万円と過去最高水準を更新した。
快活CLUBは鍵付完全個室の継続的拡大により客単価向上と差別化を実現し、2026年3月期のエンターテイメント事業営業利益は7,267百万円(前期比21.3%増)と大幅増益を達成した。既存店売上高(ランシステム除く)も1.6%増と堅調に推移しており、業態進化による競争優位が数値に表れている。
2026年3月期末の自己資本比率は64.3%(2022年3月期54.5%から継続改善)、キャッシュ・フロー対有利子負債比率は2.0年、インタレスト・カバレッジ・レシオは67.9倍と財務健全性が高い。有利子負債の削減を進めながら設備投資を営業キャッシュ・フロー内で賄う規律ある財務運営を継続している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022期154,916百万円→2026期194,532百万円と4年間で25.6%増加したが、2026期の増収率は1.0%と鈍化傾向にある。営業利益は2022期5,443百万円から2026期16,947百万円へ4期連続増益を達成し、営業利益率は8.7%(前期8.1%)に改善。
ただし親会社株主帰属当期純利益は9,461百万円(前期9,574百万円、前期比1.2%減)と微減に転じた。法人税等合計が5,506百万円(前期4,370百万円)へ増加したことが主因。
外部要因として物価上昇による仕入コスト高騰と人件費上昇が利益率改善の制約となっている。減損損失は1,713百万円(前期1,620百万円)と高止まりが続く。
成長戦略
エンタメ・ファッション両事業の積極出店と業態進化で2027年3月期売上高200,000百万円・営業利益18,000百万円を目指す
快活CLUBの鍵付完全個室を継続拡大し、客単価向上と差別化を推進。2027年3月期は快活CLUB・FiT24あわせて30店舗の新規出店を計画。省人化による店舗オペレーション効率化も並行して推進し、収益力向上を図る。2026年3月期は26店舗出店・14店舗閉鎖で純増12店舗を達成。
AOKI・ORIHICAにおいてカジュアルとレディースの売上構成を中長期的に引き上げ、効率的な店舗形態への転換・刷新により収益力向上を図る。2027年3月期はAOKI・ORIHICAあわせて14店舗の新規出店を計画。MeWORKブランドの強化やビジカジ商品のレディース展開も継続。
基幹店(表参道店・みなとみらい横浜店)を中心に自主販促拡大と受注活動強化を推進。価格適正化・接客スキル向上による組単価アップに加え、企業展示会・パーティー等の法人宴会需要取込みで施設稼働率を向上させる。2026年3月期は売上高12,448百万円・営業利益874百万円と増収増益を達成。
グループ内閉店跡地・遊休スペースの賃貸を継続推進し、安定的なキャッシュ創出源として機能させる。2026年3月期は売上高7,195百万円(前期比4.6%増)を達成したが、一部店舗の原価増加により営業利益は1,544百万円(前期比2.7%減)と微減。
2027年3月期は売上高7,400百万円・営業利益1,700百万円と増収増益回復を見込む。
最終更新: 2026年7月19日

