事業内容
ラオックスホールディングス株式会社は、連結子会社28社・関連会社3社から構成される持株会社。主力のギフトソリューション事業(シャディ株式会社等)では贈答用洋菓子・雑貨・生活関連用品の販売と物流・EC・コールセンター運営を展開。
リテール事業ではインバウンド向け免税店と株式会社バーニーズジャパンによるアパレル販売を担う。トレーディング事業では中国市場向け飲食・貿易を、アセット・サービス事業では複合商業施設の運営・管理と不動産売買・仲介を行う。
顧客層は国内ギフト需要者から訪日インバウンド客まで幅広い。
ビジネスモデル
売上高57,535百万円のうち、ギフトソリューション事業が34,540百万円(約60%)を占め、カタログ・EC・物流を一体運営するBtoB・BtoCギフト販売が収益の根幹。リテール事業(20,841百万円)はインバウンド免税店とバーニーズ ニューヨークのアパレル販売で構成。
アセット・サービス事業は不動産売却・仲介案件の成約により黒字転換。グループ内物流・EC基盤をリテール事業へ横展開することでシナジーを創出する構造を志向している。
企業の強み
ギフトソリューション事業は売上高34,540百万円・セグメント利益1,126百万円(利益率3.2%)を計上し、グループ唯一の安定黒字セグメント。物流・ECサイト運営・コールセンターを内製化しており、リテール事業へのサービス横展開も開始している。
2023年5月に株式会社バーニーズジャパンを完全子会社化し、ABG-Barneys,LLCとの2033年2月末までのライセンス契約を保有。2025年9月に銀座本店の大規模リニューアルを実施し、ブランド体験価値の向上と集客力強化に取り組んでいる。
アセット・サービス事業は売上高1,913百万円(前年同期比44.5%増)、セグメント利益224百万円を計上し、前年同期の218百万円の損失から大幅に改善。グループ保有不動産の売却・仲介案件成約と商業施設の入居率上昇が寄与した。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年12月期第1四半期の売上高は10,599百万円(前年同期比7.7%減)と減収が続いているが、営業損失は855百万円(前年同期1,047百万円の損失)、経常損失796百万円(同1,183百万円の損失)、親会社株主帰属四半期純損失791百万円(同1,232百万円の損失)と損失幅は縮小した。過去5期の売上高は2021期68,149百万円から2025期57,535百万円へ趨勢的に減少。
外部要因として、物価上昇の長期化・日中関係悪化によるインバウンド低迷・為替変動が引き続き業績の重荷となっている。通期業績予想(売上高58,000百万円、営業利益650百万円、当期純利益630百万円)に修正はないが、第1四半期の進捗率は売上高で約18%にとどまり、収益面での後半挽回が不可欠な状況。
成長戦略
収益優先の選択と集中・顧客セグメント拡大・グループシナジー最大化を3本柱とする中期戦略
法人・官公庁向け需要開拓、ブライダル領域での提携先との協業拡大、各種イベント向けや加盟店網を通じた法人需要の掘り起こしを推進。フォーマルギフト需要の伸び悩みを新規チャネルで補完する戦略。
2026年12月期第1四半期は売上高5,955百万円(前年同期比3.9%減)と減収が続いており、新規販路の貢献は限定的。
2026年2月より高級時計を展開する陽吉グループとの連携を開始し、取扱強化・売場整備を進め収益機会の拡大を図る。中国人インバウンド需要の回復遅れという逆風下での顧客層拡大・ターゲット見直しと並行して推進。第1四半期のリテール事業売上高は4,261百万円(前年同期比11.3%減)と減収継続中。
商業施設における継続的なテナント入れ替えと新業態誘致による入居率維持・向上、管理物件の新規取得による管理規模拡大を推進。グループ保有遊休不動産の整理・売却によるキャッシュ・フロー改善も継続。2026年12月期第1四半期はセグメント利益51百万円(前年同期31百万円の損失)と黒字転換を達成。
中国市場における顧客ニーズ分析を進めるとともに、海外直輸入事業の本格展開に向けた取り組みを推進。ギフトソリューション事業・リテール事業への海外商材提供によるグループ内シナジー創出を目指す。
2026年12月期第1四半期の売上高は44百万円(前年同期比47.0%減)と大幅減収が続いており、既存事業の回復に時間を要している。
最終更新: 2026年7月17日

