事業内容
ユアサ商事(2026年4月より株式会社YUASAに商号変更)は、1666年創業の歴史を持つ総合専門商社。産業機器・工業機械・住設管材空調・建築エクステリア・建設機械・エネルギー・その他の7部門を展開し、国内外の製造業・建設業・住宅業界を主要顧客とする。
連結子会社39社・関連会社3社を含むグループ体制で、売上高545,027百万円(2026年3月期)を誇る。住設・管材・空調部門が連結売上高の約41%を占める最大セグメントであり、工業機械部門が約19%で続く。
国内に加え、東南アジア・北米・中国等に海外拠点を展開し、グローバルな事業基盤を有する。
ビジネスモデル
仕入実績と販売実績の差額が僅少であることが示すとおり、基本的には仕入・販売を軸とした商社モデルを採用。一方で、施工省力化製品の提案・空調改装等のエンジニアリング機能強化、ロボット・AI活用ソリューション展開、建設機械レンタル・オークション事業など「コト売り」への転換を推進。
グループ内CMS(キャッシュ・マネジメント・システム)を活用した資金効率化も図る。
企業の強み
産業機器・工業機械・住設管材空調・建築エクステリア・建設機械・エネルギー・その他の7部門を擁し、特定業種の景気変動リスクを分散。2026年3月期において住設管材空調部門が前年比6.6%増、建築エクステリア部門が同11.3%増と成長し、工業機械・産業機器の軟調を補完した実績がある。
1666年創業の歴史に裏付けられた長期的な取引関係と信用力を持ち、国内主要都市に支社・拠点を展開。海外は東南アジア(タイ・インドネシア・インド・ベトナム・マレーシア・フィリピン)・北米・中国・台湾等に連結子会社を有し、現地資本企業への販売にも注力するグローバル販売網を構築している。
2025年2月に株式会社ラインナップ、2025年4月にHENKOグループ、2025年10月に協栄ジェネックス㈱・フジクレスト㈱を連結子会社化するなど、直近でも積極的なM&Aを実施。首都圏住宅エクステリア販売・施工・物流機能の強化など、グループ機能を段階的に拡充してきた実績を持つ。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年3月期462,725百万円から2026年3月期545,027百万円へ5期連続増収。ただし直近2期の増収率は0.3%・3.1%と低水準で踊り場感が残る。
営業利益は2022年3月期11,880百万円から2026年3月期16,740百万円へ着実に拡大し、営業利益率は2.6%→3.1%へ改善。当期純利益は2025年3月期に10,242百万円へ落ち込んだが、2026年3月期は12,020百万円と17.4%増で回復。
外部要因として住宅着工戸数の低迷・エネルギー価格高止まりが一部セグメントを圧迫する一方、データセンター・再開発・防災需要が住設管材空調・建築エクステリア部門を牽引した。
成長戦略
新中計「Reborn 2031」のもと事業・人財・経営の3基盤強化と海外・グリーン・デジタルへの積極投資で収益拡大を目指す。
2031年3月期に経常利益200億円以上・ROIC8%以上・海外売上高400億円以上を目標とする5カ年計画。事業基盤強化200億円・経営基盤強化170億円・人財基盤強化30億円の累計400億円程度の投資を予定。累進配当・連結株主還元率35%以上・DOE3.5%以上を株主還元方針として設定。
2025年10月に協栄ジェネックス㈱・フジクレスト㈱を子会社化し、首都圏住宅エクステリア市場での販売・施工・配送機能を強化。建築エクステリア部門の売上高は前期比11.3%増の63,809百万円と全セグメント最高の伸び率を達成。引き続き戦略的M&Aを機動的に実行する方針。
タイ・バンコクのラートクラバン地区に日本の住宅ソリューションを集約したモデルハウス「YUASA SAKURA HOUSE」を2025年12月に開設。インド・インドネシア等の底堅い景気を背景に現地資本企業への販売を強化。長期ビジョンでは2036年3月期に海外売上高1,000億円以上を目標とする。
無人搬送ロボット等の現場省人化・省力化に貢献するロボット・AI活用ソリューションの展開を推進。データ活用基盤構築・DX人材育成・業務プロセス改革・イノベーション創出を「DX推進」として全社横断で実施。製造・建設・物流現場の自動化需要を取り込む。
太陽光パネル・蓄電池システム・ソーラーカーポート等の再生可能エネルギー商材の提案を全社で推進。一部自治体の太陽光パネル設置義務化や企業のカーボンニュートラル促進を追い風に住設管材空調・建築エクステリア部門での販売が拡大。CO₂排出量削減への取り組みも継続。
最終更新: 2026年7月19日

