需給動向・市況変動リスク
水産物は天然資源であり、海洋環境の変化等による漁獲量・養殖生産量の急激な変動が需給バランスを崩し、市況が大幅に変化するリスクがある。消費動向の急激な変化も重なった場合、販売計画に齟齬が生じ、売上高の減少や利益率の低下につながる可能性がある。同社は生産者・消費者・市況情報を精緻に収集・分析して対応しているが、完全な回避は困難である。
食品安全性リスク
取扱商品・製品の安全性や品質確保のため品質管理部門を設置し、加工部門・委託加工先における衛生管理水準の向上や異物混入排除に努めているが、想定を超える事象が発生した場合は販売・製造活動の停止や商品回収・廃棄が生じるリスクがある。これにより売上高の減少に加え、回収・廃棄費用や損害賠償費用が発生し、信用力の低下を招く可能性がある。食品を主力とする事業特性上、経営成績への影響は甚大となり得る。
養殖事業リスク
九州・四国においてブリ・マグロ等の養殖事業を展開しており、台風・津波・赤潮・魚病等の発生による養殖魚の海洋流出や斃死リスクにさらされている。養殖漁場を6カ所に分散し施設・投餌方法・養殖密度等で対策を講じているが、大規模自然災害や予防困難な魚病が発生した場合は大量の養殖魚損失が生じる。売上高の減少に加え、在庫の評価損・廃棄損が計上され経営成績に悪影響を与える可能性がある。
自然災害リスク
全国に営業拠点を配置しているため、南海トラフ地震・台風・大雨等の大規模自然災害が発生した場合、人的・物理的被害や停電により業務遂行に支障が生じるリスクがある。拠点選定時の災害リスク勘案や建物の耐震・耐火性確保等の対策を講じているが、想定を超える複合的事象が重なった場合は売上高の減少、施設改修費用、商品・製品在庫の廃棄損が発生する可能性がある。
情報システムリスク
主要連結子会社においてコンピュータセンターで集中処理を行う全国的なネットワークシステムを構築しており、自然災害によるデータ損壊・コンピュータウイルス侵入・不正アクセスによる情報流出等のリスクにさらされている。インフラの冗長化・データバックアップ・セキュリティ強化等の対策を講じているが、大規模障害が発生した場合はシステム停止・信用力低下により業務継続に支障が生じ、売上高の減少や復旧費用が発生する可能性がある。
感染症流行リスク
水産物を国内外から調達し国内外の顧客に販売する事業形態上、重篤な感染症のパンデミックが発生した場合、役職員の就業禁止・販売先の休業・海外取引の停止等により業務遂行に支障が生じるリスクがある。主要販売先は卸売市場仲卸業者・量販店・外食業者・宿泊業者等であり、これらの業種が広範に影響を受けた場合、売上高が大幅に減少する可能性がある。感染防止の徹底と調達・販売ルートの分散化で対応しているが、パンデミック規模の事象には限界がある。
金利上昇リスク
2026年3月末時点の連結借入金残高は22,307百万円であり、経済情勢の急激な変化等により金利が大幅に上昇した場合、支払利息の増加により経営成績に悪影響が生じるリスクがある。借入金の絶対量縮減と資金使途に対応した適切な調達方法の選択により対応しているが、急激な金利上昇局面では仕入・販売活動や設備投資の縮小・延期を余儀なくされる可能性がある。
為替レート変動リスク
輸入水産物の調達および輸出水産物の販売において為替レート変動の影響を受けており、急激な為替変動が発生した場合は調達価額・販売価額が大幅に変動し業務遂行に支障が生じるリスクがある。基本的に取引ごとに為替予約を実施してヘッジしているが、急激な変動局面では完全なヘッジが困難となり、売上高の減少等により経営成績に悪影響を与える可能性がある。
法規制対応リスク
卸売市場法・漁業法・食品衛生法等の国内外の多様な法規制の適用を受けており、法令違反が発生した場合は事業活動の停止等の制約によりグループ全体の業務遂行に支障が生じるリスクがある。品質管理部門の設置・グループ行動規範の制定・コンプライアンス研修・内部通報窓口の設置等で対応しているが、法令改正への対応や現場での徹底が不十分な場合、売上高の減少や不法行為に係る損失が発生する可能性がある。
不正・不法行為リスク
全国に営業拠点を配置し管理業務が分散化している状況下で、役職員による重大な不正・不法行為が発生した場合、信用力の低下や調査に伴う事業制約によりグループ全体の業務遂行に支障が生じるリスクがある。グループ行動規範の制定・コンプライアンス研修・内部通報窓口の設置等の内部統制を整備しているが、複数の内部統制が機能しない事態が生じた場合は売上高の減少や不正に係る損失計上が発生する可能性がある。
重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています
最終更新: 2026年7月19日

