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マミヤ・オーピー株式会社

7991東証スタンダード機械

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事業内容

マミヤ・オーピー株式会社は、電子機器事業・スポーツ事業・不動産事業の3セグメントを擁する東証スタンダード上場企業。電子機器事業では遊技機関連機器(スマート遊技機用ユニット等)、液晶小型券売機、紙幣識別機、自律走行システム「I-GINS」、モバイルオーダーシステム「CHUUMO」等を開発・製造・販売する。

スポーツ事業ではUST Mamiyaブランドのゴルフ用カーボンシャフトや棒高跳び用ポールを国内外で製造・販売。不動産事業では賃貸・仲介・管理を手掛ける。

主要顧客は遊技場向けシステム会社(日本ゲームカード社が売上高の約49%を占める)であり、グループ14社体制で事業を運営している。

ビジネスモデル

電子機器事業では自社で製品を企画・開発・製造し、子会社エフ・エス社が販売・保守を担う垂直統合型モデルを採用。売上の大半はOEM供給であり、特定顧客への依存度が高い。

スポーツ事業はバングラデシュ工場での製造を基盤に国内外でブランド販売・OEM供給を行う。不動産事業は賃貸収入と仲介手数料・物件売却益を組み合わせた収益構造を持つ。

ROE8%(当面目標12%)を経営指標として掲げ、利益極大化と資本効率向上を追求している。

企業の強み

当社は電子機器の企画・開発・製造・販売・アフターサービスを一貫して担い、子会社エフ・エス社が遊技場向けシステムの保守・サポートを担う体制を構築している。2026年3月期においても電子機器事業の営業利益率は12.4%を維持しており、製造から保守までの一体運営が収益性を下支えしている。

2026年3月期末の自己資本比率は65.2%(前期61.7%)と高水準を維持し、1株当たり純資産は2,521円89銭に増加。現金及び現金同等物は9,808百万円を保有し、総資産39,929百万円に対して負債合計は13,812百万円にとどまる。

財務安全性の高さが持続的な設備投資・不動産取得の原資となっている。

UST-Mamiya, Inc.(米国)、UST Mamiya Japan社(国内)、Mamiya-OP(Bangladesh)Ltd.(製造)の3拠点体制により、ゴルフ用カーボンシャフトを国内外で開発・製造・販売する体制を有する。棒高跳び用ポールは契約選手の活躍を背景に海外販売が好調に推移しており、グローバルブランド「LIN-Q」の認知度向上にも取り組んでいる。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の電子機器事業売上高は15,952百万円(前期比40.4%減)、営業利益は1,975百万円(同64.5%減)と急激に落ち込んだ。パチンコホール店舗数の減少傾向が続く中、スマート遊技機への入れ替え需要の一巡が業績に直撃した形であり、特定市場・顧客への依存度の高さが改めて露呈した。

2027年3月期も電子機器事業の回復は限定的と会社側は見ており、構造的な収益分散が急務である。

2026年3月期に不動産事業で3,113百万円の有形固定資産取得を実施したが、同期の不動産事業売上高は237百万円(前期比84.6%減)、営業損失62百万円と低調に終わった。租税公課の増加や大規模修繕費用が重なったとはいえ、投資規模に対する収益貢献が見えにくい状況が続いている。

首都圏不動産価格の上昇という外部要因も割安物件の取得を困難にしており、投資採算の検証が求められる。

会社側の2027年3月期予想は売上高17,000百万円(前期比18.6%減)、営業利益900百万円(同52.2%減)、当期純利益1,200百万円(同29.9%減)と2期連続の大幅減益を見込む。米国の通商政策・関税動向がスポーツ事業のゴルフシャフト販売に悪影響を与えており、外部環境の不透明感も高い。

配当は1株当たり50円(配当性向43.5%)を維持する方針だが、営業CFがマイナスに転じた点も含め、業績の底打ち時期の見極めが投資判断の核心となる。

成長戦略

電子機器の多角化深化と不動産アセット積み上げによる収益構造の転換

スマート遊技機の設置台数拡大を追い風にスマート遊技機用ユニットの販売を維持・拡大する。ただし2027年3月期は既存遊技機からの入れ替えが落ち着いた推移になると会社側は見ており、需要の持続性には慎重な見方が必要。

中小企業省力化投資補助金の対象製品登録を活用した販売促進、リユース品販売強化、代理店との関係強化に継続的に取り組む。補助金制度の継続性に依存する面があるため、代理店網の自立的強化が並行課題。

AIの研究開発・委託案件への積極対応によりシステムソリューション業績は伸長。「CHUUMO」は宣伝広告費の効果的投入と代理店開拓により獲得案件数が増加しており、電子機器事業の収益多角化に貢献しつつある。

2026年3月期に3,113百万円規模の不動産取得を実施し土地残高が大幅増加。収益性の高い不動産の継続購入と保有物件の管理体制見直しによる経費削減を進めるが、2026年3月期は営業損失62百万円と収益貢献はまだ限定的。

海外プロ選手起用・SNS活用によるブランド認知度向上と、アフターマーケット・フィッティング向け販売ルートの開拓を推進。ただし米国関税政策・製品価格値上げによるゴルフ用品市場低迷の影響で2026年3月期は営業損失28百万円に転落しており、回復には時間を要する見通し。

最終更新: 2026年7月19日