事業内容
グローブライド株式会社(旧ダイワ精工)は、1958年創業のスポーツ用品メーカーで、「DAIWA」ブランドを中心にフィッシング用品・ゴルフ用品・スポーツ用品を製造・販売する。当社と子会社29社で構成されるグループは、日本・米州・欧州・アジア・オセアニアの4地域に販売・製造拠点を持ち、タイ・ベトナム・中国・英国に製造拠点を擁するグローバル体制を構築している。
主要顧客はフィッシング愛好家・ゴルファーを中心とした自然志向・健康志向の消費者層であり、「ライフタイム・スポーツ・カンパニー」をビジョンに掲げ、世界中のスポーツ愛好家に製品とサービスを提供している。
ビジネスモデル
タイ・ベトナム・中国・英国・日本の製造拠点で生産した製品を、各地域の販売子会社を通じて世界市場に供給する垂直統合型モデルを採用する。アジア・オセアニアセグメントが内部売上高22,509百万円を通じて日本・欧米向け製品を供給するなど、グループ内製造・供給網が収益基盤を支える。
高付加価値製品(SALTIGA、CERTATE等)の投入による粗利改善と、原価改善施策の推進が収益構造の核心となっている。
企業の強み
1958年創業以来、リール・ロッド・ゴルフクラブの自社開発を継続し、POWERDRIVE DESIGN、AIRDRIVE DESIGN、HYPER DRIVE DESIGN等の独自設計思想を確立。研究開発費は当連結会計年度で2,239百万円を投じており、SALTIGA・CERTATE・STEEZなど高付加価値製品の投入が日本セグメントの利益を前期比24.8%増に押し上げた。
アジア・オセアニアセグメントの生産高は50,511百万円(前期比+11.7%)、日本セグメントは23,952百万円(前期比+6.0%)と、複数国にまたがる製造拠点が安定供給体制を支える。グループ内部売上高22,509百万円を通じた日本・欧米向け製品供給により、コスト競争力と供給柔軟性を両立している。
15期連続の増配を実現し、総還元性向50%を新たな指標として設定。当連結会計年度の営業キャッシュ・フローは8,033百万円(前期比約4倍)に改善し、純資産合計は64,929百万円に達する。
コミットメントライン契約・シンジケートローン等による多様な資金調達体制も整備されており、財務基盤の安定性が高い。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022期120,684百万円→2023期134,583百万円とコロナ特需でピークを付けた後、2024期126,008百万円→2025期123,983百万円と2期連続で減少。2026期は126,956百万円と増収に転じた。
営業利益は2022期12,349百万円から2026期6,501百万円まで大幅に低下した水準で推移しており、回復は緩慢。2026期の純利益改善(4,783百万円→5,409百万円)は外貨建債権評価益(為替差益686百万円)や投資有価証券売却益(528百万円)等の外部要因・特別利益に支えられた面が大きい。
日本セグメントが前期比24.8%増の利益5,629百万円と牽引する一方、米州は赤字転落、アジア・オセアニアも前期比5.6%減と海外の収益貢献にばらつきがある。2027年3月期は売上高134,000百万円(同5.5%増)、営業利益7,000百万円(同7.7%増)を予想するが、経常利益は6,400百万円(同10.9%減)と為替差益の剥落を見込む。
成長戦略
新中期経営計画2030のもと収益構造の革新と総還元性向50%で企業価値向上を目指す
旧中期計画2026(2027年3月期目標:売上高140,000百万円、営業利益10,000百万円)を見直し、新たに中期経営計画2030(2026年度~2030年度)を策定。最終年度(2031年3月期)の目標を売上高160,000百万円、営業利益16,000百万円、ROE12%以上、PBR継続して1.0倍以上に設定。
みらいフィールドプロジェクト(新棟建設計画)等の内部環境変化を踏まえた計画。
フィッシング分野でSALTIGA・CERTATE・STEEZシリーズ、ゴルフ分野でONOFF LADY・ONOFF KUROなど高付加価値製品を継続投入。2026年3月期は増収および原価改善により売上総利益が46,547百万円から48,369百万円へ増加。
売上総利益率は37.7%(前期37.5%)と微改善。引き続き製品ミックスの高付加価値化と原価改善を推進する。
2026年3月期の年間配当金を90円(前期80円から増配)、2027年3月期は100円への増配を予想。配当性向は37.5%(2026年3月期)。
新中期計画2030では総還元性向50%を期間を通じた目安として設定し、安定的かつ継続的な増配を方針とする。2026年3月期には自己株式を2,773百万円取得・消却し、資本効率改善への取り組みを強化した。
「収益構造の革新」を推進し、持続的に成長可能な事業基盤の構築と筋肉質な経営体質への転換をグループ全体で推進。販管費の増加(2026年3月期41,868百万円)が営業利益改善の重石となっており、コスト構造の最適化が課題。
2026年3月期の営業CFは8,033百万円(前期2,042百万円から大幅改善)と資金創出力は向上している。
最終更新: 2026年7月19日

