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ピジョン株式会社

7956東証プライムその他製品

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ピジョン株式会社7956

事業内容

ピジョン株式会社は1957年創業の育児・介護用品専業メーカーで、親会社と26社の子会社で構成されるグループを形成する。事業は「日本事業」「中国事業」「シンガポール事業」「ランシノ事業」の4セグメントに区分され、哺乳器・乳首を基幹商品として、ベビースキンケア、さく乳器、ドリンキングカップ、介護用品、子育て支援サービスまで幅広い製品・サービスを提供する。

主要顧客は乳幼児を持つ家庭であり、日本・中国・ASEAN・インド・米州・欧州と多地域に販売網を持つ。2025年12月期の連結売上高は109,170百万円。

東京証券取引所プライム市場上場。

ビジネスモデル

タイ・中国・インドネシア等のグループ製造拠点で生産した商品を、各地域の販売子会社(中国:PIGEON SHANGHAI等、ASEAN:PIGEON SINGAPORE等、米欧:LANSINOH等)が現地市場に販売する。日本では主要販売先ピップ株式会社(売上高17,629百万円、構成比16.1%)を通じた卸売も活用。

中国事業がセグメント利益10,496百万円と群を抜く高収益構造を支えている。

企業の強み

日本国内市場シェアNo.1(当社調べ)の「母乳実感®」シリーズを擁し、約70年の育児研究に裏付けられた製品開発力を持つ。中国・ASEAN・欧米でも同ブランドを展開し、2025年12月期に全4セグメントで哺乳器・乳首の販売が堅調に推移した実績がある。

中国事業の2025年12月期セグメント利益は10,496百万円、外部顧客売上高41,098百万円に対するセグメント利益率は約25.5%と突出して高い。Douyin・RED等デジタルマーケティングの強化とダブルイレブン商戦での堅調な販売がこの収益構造を支えている。

中央研究所を拠点に研究開発人員256名、研究開発費3,511百万円(2025年12月期)を投じ、哺乳・授乳に関する基礎研究から量産化まで一貫した体制を構築。タイ・中国・インドネシア等の製造拠点と各地域販売子会社の組み合わせにより、特定地域への依存を分散している。

エンヴァリスの着眼点

2026年12月期第1四半期の営業利益3,645百万円(前年同期比+14.1%)・経常利益3,697百万円(同+15.0%)は堅調。ただし親会社株主帰属四半期純利益は2,309百万円(同△0.9%)と微減。

前年同期に受取損害賠償金331百万円の特別利益が計上されていた一方、当期は事業整理損71百万円が発生したことが主因。経常利益ベースでは実力値の改善が確認できる。

通期業績予想(売上高113,500百万円・営業利益13,900百万円)は据え置きであり、1Q進捗率は売上高24.4%・営業利益26.2%と概ね順調。

米州・欧州事業の2026年12月期第1四半期セグメント利益は453百万円(前年同期比△2.5%)と唯一の減益セグメント。北米での哺乳器・乳首市場攻略に向けたマーケティング費用の投下が利益を圧迫した。

さく乳器カテゴリでは競争激化により現地通貨ベースの売上高が前年同期を下回った。米国の関税政策動向は原材料コストや輸入品価格に影響を与える可能性があり、外部要因として引き続き注視が必要。

欧州は主要国全てで大幅伸長と好対照をなしている。

第9次中期経営計画(2026〜2028年12月期)の初年度として全セグメント増収・営業増益を達成し、「収益性を伴う持続的な成長」に向けた滑り出しは良好。一方、日本・中国をはじめ世界的な出生数減少トレンドは市場環境として継続的な逆風となる。

中東情勢による原材料動向の不透明感も業績予想の下振れリスクとして会社自身が言及している。為替については米ドル156.89円・中国元22.65円と前年同期比で円安方向に推移しており、海外事業の円換算売上高を押し上げる外部要因として機能した。

成長戦略

哺乳器グローバルシェア20%を10年目標に、米欧・ASEAN成長加速と日中安定収益の二軸戦略

第9次中期経営計画の核心施策として、哺乳器・乳首カテゴリへの集中投資を推進。2026年12月期第1四半期において日本・中国・シンガポール・米州欧州の全セグメントで哺乳器・乳首が販売を牽引しており、グローバルでの商品競争力強化が進行中。

北米での新規獲得・認知度向上のためのプロモーション施策強化により哺乳器販売が大幅伸長。欧州ではドイツ・イギリス・トルコ・フランス等主要国全てで大幅伸長を達成。ただし北米マーケティング投資増加によりセグメント利益は前年同期比△2.5%と減益。

育児家電・ベビーフード・スキンケア等の高付加価値品が好調で、2026年12月期第1四半期の日本事業セグメント利益は815百万円(前年同期比+84.7%)と大幅増益。エイジアップ商品(ピジョンキッズ等)によるLTV拡大と自社ECの力強い成長が寄与。

オンラインチャネルを中心にセルアウトが成長継続。「女性の日」GMVは前年同期比20%増。618EC商戦向けの新商品プロモーション等の先行投資を実施しながらも増収効果でこれを吸収し、セグメント利益は前年同期比+6.8%増を達成。

第9次中期経営計画の3つの基本戦略の一つとして、迅速な意思決定による戦略遂行を実現する経営基盤強化を推進。環境配慮型シリコーン原料使用の「母乳実感®Sheer」等、ESGを商品開発に組み込む取り組みを開始。

最終更新: 2026年7月17日