事業内容
株式会社ツツミは1973年に埼玉県蕨市で創業した宝飾品の専業メーカーです。ネックレス・ブレスレット、指輪、小物等の宝飾品について、原材料の買付けから企画・開発、製造、直営店での小売販売および卸売まで一貫した垂直統合型の事業を展開しています。
2026年3月期末時点で全国145店舗(関東88店舗を中心に東北・中部・近畿・九州等に展開)を運営し、主要顧客は国内一般消費者およびインバウンド訪日外国人です。非連結子会社の有限会社大分ツツミ貴金属が製造部門の委託加工を担い、製造能力を補完しています。
東京証券取引所スタンダード市場に上場しています。
ビジネスモデル
原材料の買付けから製品の企画・開発・製造・販売までを自社で一貫して行うことで、中間マージンを排除し収益性を高める垂直統合型ビジネスモデルです。2026年3月期の売上原価率は約56.6%(売上原価19,930百万円/売上高35,225百万円)であり、直営店販売が収益の主軸です。
設備投資・運転資金は全額自己資金で賄い、無借金経営を維持しています。
企業の強み
原材料買付けから製造・直営店販売までを一貫して手掛けることで、2026年3月期の営業利益率は14.9%(営業利益5,243百万円/売上高35,225百万円)に達しました。また、運転資金・設備投資を全額自己資金で賄い、2026年3月期末の純資産は70,104百万円と財務基盤は極めて健全です。
「Pure Planets」「Blessed Rain」等の自社ハウスブランドを保有し、消費者ニーズの変化に対応した新作シリーズを継続的に投入しています。研究開発では冶金・鋳造技術の改善、石留技術の高度化、CAD/CAMを活用した迅速な新製品製造技術の確立に取り組み、2026年3月期の研究開発費は46百万円を計上しています。
2026年3月期末時点で全国145店舗の直営販売網を保有し、関東88店舗を核に全国7地方に展開しています。同期に16店舗のリニューアルを実施し、営業力・集客力を強化しました。設備投資831百万円のうち店舗内装費が404百万円を占め、店舗品質の維持・向上に継続的に投資しています。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年3月期16,477百万円から2026年3月期35,225百万円へ5期で2.1倍超に拡大。特に2026年3月期は前期比41.8%増と成長が加速した。
営業利益は同期間で1,071百万円から5,243百万円へ約4.9倍増、売上高営業利益率は6.5%から14.9%へ大幅改善。外部要因として地金相場高騰による商品単価の押し上げ、インバウンド需要拡大、雇用・所得環境の改善が追い風となった。
主力のネックレス・ブレスレットが前期比59.7%増の21,905百万円と牽引。ただし2027年3月期は売上高31,300百万円(前期比11.1%減)・営業利益4,000百万円(前期比23.7%減)と会社側は減収減益を予想しており、成長の持続性に注意が必要。
成長戦略
既存店リニューアルと新商品開発による集客力・客単価向上で持続成長を追求
2026年3月期に計16店舗のリニューアルを実施し、店舗の活性化と集客力強化を推進。売上高前期比41.8%増の達成に貢献した。2027年3月期も継続的な店舗改装投資を通じて顧客満足度向上と来店促進を図る方針。
地金相場高騰など原材料価格上昇環境下においても、品質・デザイン・コンセプトにこだわった新商品を企画・開発し品揃えを充実。付加価値向上による客単価上昇と競合との差別化を実現し、ネックレス・ブレスレット前期比59.7%増を達成した。
2027年3月期の経営方針として、顧客満足度の向上をさらに推進し、より多くの顧客に喜ばれる店舗づくりに全力で取り組む方針を表明。減収減益予想の中でも顧客基盤の維持・拡大を優先し、中長期的な収益基盤の強化を目指す。
最終更新: 2026年7月19日

