機密情報漏洩リスク
インサイダー情報を含む顧客企業の開示前機密データを取り扱うため、情報漏洩・流出が発生した場合は業績に重大な影響を与える可能性がある。対応策として、誓約書の提出、定期的な教育・テスト、取り扱いスペースの隔離、トレーサビリティ体制の整備、情報セキュリティ委員会の定期開催等の多層的な防止策を実施している。
サイバー攻撃・システム障害リスク
近年のサイバー攻撃手法の巧妙化により、コンピュータウイルス感染等による情報漏洩やサービス妨害のリスクが高まっており、人的過失・事故・災害等によるシステム障害も業績に影響する可能性がある。対応策として、情報セキュリティ基本方針および経済産業省「サイバーセキュリティ経営ガイドライン」に基づく多層防御・CSIRT体制の構築、定期的な第三者機関によるリスクアセスメントを実施している。
法制度改正による受注影響リスク
会社法・金融商品取引法等の改正により、提供する製品・サービスの需要・仕様・内容が変化するリスクがある。2023年3月からの株主総会書類電子化、2024年4月施行の四半期開示制度変更、投資信託関連書類のペーパーレス化等が実例であり、印刷需要の減少やページ数減少等が売上にマイナス影響を与えるケースがある。対応策として、法制度の影響を受けにくいサービス・ソリューションおよび新事業領域の開拓を中期経営戦略の重要課題として重点投資・開発を行っている。
証券市場変動による受注影響リスク
IPO・ファイナンス・投資信託に付随する目論見書・販売用資料等の売上は証券市場の好不況によって受注量が変動するため、市場環境の悪化は業績に影響を与える可能性がある。対応策として、株主総会招集通知・有価証券報告書・四半期決算短信等の継続開示書類や、証券市況の影響を受けにくいシステムサービス・コンサルティングサービス・IR関連製品の受注拡大に取り組んでいる。
上場基準改正による顧客数減少リスク
上場会社向けビジネスにおいては上場会社数の増減が顧客数の増減に直結するため、証券取引所の上場基準厳格化等の市場ルール改正により上場会社数が減少した場合、売上に影響を及ぼす可能性がある。対応策として、中期経営計画においてディスクロージャー・IRに限定されない「コーポレートコミュニケーション支援」会社への進化を掲げ、企業イベントや人財採用支援等、上場会社数の増減に左右されない新事業領域を推進している。
事業の季節変動リスク
売上収益の約75%を占める事業会社向け製品・サービスの顧客の約60%が3月決算会社であるため、第1四半期(4〜6月)に売上が集中し、2026年3月期の第1四半期売上収益は11,938百万円(構成比36.4%)と突出している。第1四半期の受注動向が通期業績に大きく影響する一方、他の四半期では過剰な生産キャパシティが収益を悪化させるリスクがあり、内製率向上と業務委託先の活用によるバランスのとれた生産体制を構築している。
競合激化による収益影響リスク
上場会社ディスクロージャー・IRや金融商品ディスクロージャー分野において競合会社が存在し、シェアの変動や受注単価の低下等が売上・利益の変動につながる可能性がある。対応策として、提供サービスの品質・機能向上、幅広い視点からの新ソリューション開発、BPOサービスの提供、競合が少なく自社の強みが生かせる新事業領域の開発等によって競合リスクの回避と成長機会の拡大を図っている。
自然災害・パンデミックによる事業継続リスク
大規模地震・風水害等の自然災害やパンデミックが発生した場合、開示書類作成支援業務の停止・中断リスクがあり、顧客企業の意思決定・資金調達や資本市場の機能にも影響する可能性がある。また、株式会社シネ・フォーカスを中心としたイベント事業においてもイベント中止等の事業機会喪失リスクがある。対応策として、システムの冗長化、リモートワーク推進、他拠点への業務移管、時差出勤・交代制勤務・オフィス分散等の施策を実施している。
M&A・のれん減損リスク
事業領域拡張を目的としたM&Aにおいて、特にIT分野では売主の希望額が高騰するケースがあり、一時費用の増加等により業績に悪影響を及ぼす可能性がある。また、当初見込んだ収益・投資回収が進まなかった場合や長期金利上昇によりのれん評価の割引率が上昇した場合、のれんの減損等によって業績に影響を与える可能性がある。事前の精査によりリスク・収益性・投資回収可能性を検討しているが、不確実性は残存する。
人財確保・育成リスク
受注量の増大や事業領域の拡大に対応するため人財の確保・育成が重要であり、特に「非印刷分野」を中心とした成長領域では専門的知識・経験を持つプロフェッショナル人財の確保が急務となっている。優秀な人財の獲得・育成が計画通りに進まなかった場合、長期的視点から事業展開・業績・成長見通しに影響を及ぼす可能性がある。対応策として、人事制度の見直しや社内教育制度の整備等に注力している。
重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています
最終更新: 2026年7月19日

