事業内容
南海プライウッド株式会社は1955年創業の香川県高松市に本社を置く住宅内装材メーカーで、天井材・収納材・床材・合板等の木質建築内装材の製造・販売を主力とする木材関連事業(連結売上高の90.7%)を中心に、電線電気機器販売(電線関連事業)および化学プラント向け配管・ライニング工事(一般管工事関連事業)を展開する。国内では住宅メーカー・建材流通を主要顧客とし、海外ではインドネシア・フランスに製造・調達拠点を持つ。
2025年10月にはフランス大手合板メーカーのETABLISSEMENTS GUY JOUBERTグループを子会社化し、欧州合板市場への本格参入を果たした。
ビジネスモデル
木材関連事業では、インドネシア子会社PT.NANKAI INDONESIAおよびフランス子会社群から原材料・合板を調達し、国内工場で天井材・収納材等に加工して住宅メーカーや建材流通(SMB建材・住友林業等)へ販売する垂直統合型モデルを採る。収納材はショールームとSNSを活用したブランド訴求で差別化を図り、リフォーム・リノベーション市場にも販路を拡大している。
電線関連事業と一般管工事関連事業は地域密着型の専業販売・施工で補完的収益を確保する。
企業の強み
主力のクローゼットシステム収納「ウォールゼットノエル3」は新色追加で堅調な売上を維持し、リフォーム向け「5mmピッチ アートランバー」(約8万規格)等の新商品を継続投入。ショールームの年間来場者数は2025年度に過去最多を記録し、SNSと体感型ショールームを組み合わせた販促体制を構築している。
PT.NANKAI INDONESIAは2022年12月にジュンベル第3工場を開設し、集成材に加えLVL等新製品の製造を開始。2025年10月にはジュベール社グループ5社を子会社化し、欧州合板市場での製造・販売シナジーを構築中。海外調達拠点の多層化により原材料の安定供給体制を整備している。
持家・戸建分譲の新設着工戸数が前年同期比12.6%減少する厳しい市場環境の中、リフォーム・リノベーション向け売上は「引き続き大幅に伸長」と有報に明記されており、新築住宅市場縮小の影響を販路多様化で吸収。集合住宅市場・EC・非住宅市場への展開も並行して推進している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022期21,935百万円から2026期29,136百万円へ5期間で33%増加し、2026期は前期比16.9%増と成長が加速した。営業利益は2022期2,166百万円をピークに2023期906百万円・2024期848百万円と低迷したが、2026期は2,098百万円まで回復し営業利益率も7.2%に改善。
業績回復の主因は木材関連事業の売上増加とコスト管理の徹底に加え、為替差益1,043百万円等の営業外収益が経常利益を押し上げた点にある。当期純利益は2025期101百万円から2026期1,832百万円へ急回復したが、前期は特別損失678百万円(前期比)の影響もあった。
成長戦略
新築依存脱却・リフォーム市場開拓と欧州合板事業の収益化による持続成長
新設住宅着工戸数の減少に対応するため、リフォーム・リノベーション市場を重点成長ドライバーと位置づけ、「5mmピッチ アートランバー」等リフォーム特化商品の投入や販売体制の再構築を推進。売上は大幅伸長を継続している。
2025年10月に取得したETABLISSEMENTS GUY JOUBERTグループ5社を欧州合板市場の戦略的中心拠点と位置づけ、NP ROLPINとの販売・製造双方でのシナジー創出に着手。具体的な改善効果の発現には一定期間を要する見込み。
2025年10月に第3工場となるジュンベル新工場が稼働を開始し、集成材に加え国内外市場向けにLVL等の新たな販売用資材の製造に着手。製造能力の拡充と新製品ラインの確立を進めている。
新築戸建住宅市場の縮小を補完するため、集合住宅市場・ECビジネス(個人向け)・非住宅市場への製品展開を強化。ショールームとSNSを活用したマーケティングにより顧客層の多様化を推進している。
「ウォールゼットノエル3」へのグレーカラー2色追加、「ガス衣類乾燥機用棚板セット」新発売等、収納製品の継続的なラインナップ拡充を実施。ショールーム来場者数は2025年度に過去最多を記録した。
最終更新: 2026年7月19日

