事業内容
永大化工株式会社は1949年創業の合成樹脂製品メーカーで、東証スタンダード市場に上場。異型押出成形加工技術を基盤に、自動車用品関連(OEM純正フロアマット)と産業資材関連(エアコンダクト・下水道補修部材・住宅内装材等)の2セグメントを展開する。
主要顧客はホンダアクセス(売上高比18.5%)、スズキ(同17.5%)等の大手自動車メーカー系。国内複数工場に加えベトナムに生産・販売子会社2社を有し、国内外の生産拠点を活用したコスト競争力を持つ。
2026年3月期の連結売上高は9,220百万円。
ビジネスモデル
自動車メーカーのOEM純正フロアマットとして採用されることで安定的な受注を確保する自動車用品関連(売上高比66%)と、住宅・公共・家電向けに多品種の合成樹脂製品を供給する産業資材関連(同34%)の2本柱で収益を構成する。ベトナム拠点を活用した海外生産と国内生産の最適配分、内製化推進による外注費削減、販売価格適正化(コスト転嫁)を組み合わせて利益率を管理する。
企業の強み
国内外大手自動車メーカーのOEM純正フロアマットとして採用されており、ホンダアクセスおよびスズキの2社だけで2026年3月期売上高の36%を占める。OEM純正品という位置付けが継続的な受注を担保し、価格交渉力の基盤となっている。
1995年設立の永大化工ベトナム会社および2021年設立の永大化工トレーディングベトナム会社の2子会社を有し、国内外の生産拠点分散による事業継続計画対応とコスト競争力を両立している。内製化推進による外注費削減も継続的に実施しており、2026年3月期の営業利益は前期比64.1%増の477百万円を達成した。
1949年創業以来、異型押出成形加工を中核技術として住宅建材・家電部材・自動車用品・半導体関連部材等の広範な産業分野に展開してきた実績を持つ。2026年3月期の研究開発費は125百万円(自動車用品82百万円、産業資材42百万円)を投じ、サステナブル対応の「モノマテリアル・フロアマット」等の新製品開発を継続している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年3月期8,289百万円→2023年3月期8,296百万円(営業赤字312百万円)→2024年3月期9,089百万円→2025年3月期8,858百万円→2026年3月期9,220百万円と横ばい圏で推移する一方、営業利益は2023年3月期の赤字を底に3期連続で回復し、2026年3月期は477百万円と過去5期で最高水準に達した。外部要因として円安長期化・原材料費高騰が続く中、販売価格適正化・内製化・生産最適化の自社努力により売上原価率が改善。
営業CF937百万円、現金残高2,850百万円と資金創出力も安定している。
成長戦略
価格転嫁・内製化によるコスト改善とOEM付加価値強化・産業資材拡大による収益成長
円安長期化・原材料費高騰に対応した販売価格の適正化を継続し、製造コスト増加分の価格転嫁を進める。2026年3月期は売上総利益率が前期比約2ポイント改善しており、施策の効果が数値に表れている。
外注工程の内製切り替えにより外注費を低減する取り組みを継続。2026年3月期の営業利益率5.2%(前期3.3%)への改善に寄与しており、コスト構造の恒久的改善につながる施策として継続実施中。
ベトナム拠点と国内拠点の生産配分を最適化し、製造コストを低減する。2026年3月期は有形固定資産取得154百万円と設備投資を継続しており、生産能力の維持・更新を図っている。
経済産業省の2027年度エアコン省エネ基準強化を背景としたルームエアコン出荷増と、下水道老朽化問題による公共事業向け補修部材の底堅い受注を取り込み、産業資材セグメントの利益率を改善する。2026年3月期のセグメント利益は46百万円(前期17百万円)と大幅改善。
最終更新: 2026年7月19日

