日本
国内パッケージング事業の中核セグメント。売上・利益ともに前年同期比増加。
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 28,050百万円 | 26,436百万円 | ↑ |
| 営業利益 | 3,357百万円 | 3,029百万円 | ↑ |
| 営業利益率 | 12.0% | 11.5% | ↑ |
事業詳細
㈱フジシールを中心に、シュリンクラベル・タックラベル・ソフトパウチ・包装機械を国内市場向けに企画・開発・製造・販売する。㈱フジアステック(機械メンテナンス)、㈱フジタックイースト・㈱フジシールウエスト(タックラベル・ソフトパウチ製造)、取手ファーマ㈱(医薬品包装受託)等の子会社が機能分担し、国内飲料・食品・医薬品メーカー等を主要顧客とする。2027年3月期第1四半期は売上高28,050百万円、営業利益3,357百万円と前年同期比それぞれ6.1%増・10.8%増となった。
直近の概況
全プロダクトで増収傾向が広がり、営業利益率も改善。
2027年3月期第1四半期は、シュリンクラベル・ソフトパウチ・包装機械・その他が増収となり、タックラベルのみ減収となった。全体として売上高は前年同期比6.1%増の28,050百万円、営業利益は同10.8%増の3,357百万円と、前期(2026年3月期通期)の減収・減益からの改善が見られた。特に包装機械(16.8%増)とその他(15.4%増)の伸びが利益改善に寄与した。
主要プロダクト
成長ドライバー
- シュリンクラベルの安定需要継続(国内飲料・食品市場向け)
- 包装機械の販売増加(前年同期比16.8%増)
- ソフトパウチの需要回復(前年同期比4.9%増)
- 医薬品包装受託等その他サービスの伸長(前年同期比15.4%増)
- FSG.30戦略に基づく既存4事業の着実な強化と生産効率向上
- 環境配慮型製品へのシフト加速
- 製造拠点再編(㈱フジタックイースト等)による中長期的なコスト構造改善
- 2027年3月期通期予想売上高102,800百万円(前期比2.2%増)・営業利益10,200百万円(同5.8%増)への回復見込み
リスク
- タックラベルの継続的な減収傾向(前年同期比4.1%減)
- 原材料コストの変動リスク(原料調達コスト上昇による収益圧迫)
- 国内景気の不透明感および消費動向の変化によるパッケージ需要への影響
- 製造拠点再編に伴う追加的な組織再編費用・減損損失の発生リスク
- 設備投資増加に伴う減価償却費増加による将来的な利益圧迫リスク
米州
アメリカ・メキシコを拠点とする連結売上高約30%を占める主要成長セグメント
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 18,107百万円 | 16,481百万円 | ↑ |
| 営業利益 | 1,905百万円 | 2,200百万円 | ↓ |
| 営業利益率 | 10.5% | 13.4% | ↓ |
| 現地通貨ベース売上高増減率 | 6.8%増 | - | ↑ |
| 米ドル平均為替レート | 156.96円 | 152.55円 | ↑ |
事業詳細
アメリカおよびメキシコを主要市場とし、シュリンクラベル・タックラベル・ソフトパウチ・包装機械の製造・販売・メンテナンスサービスを展開する。地産地消体制を維持しながら顧客ニーズへ迅速に対応し、シュリンクラベルとソフトパウチが事業拡大を牽引している一方、機械は現地通貨ベースで減少するなど品目間で明暗が分かれている。
直近の概況
増収も機械の減収で営業利益は減益、シュリンクラベル・ソフトパウチが好調
2027年3月期第1四半期の米州セグメントは売上高18,107百万円(前年同期比9.9%増、現地通貨ベース6.8%増)と増収を確保したが、営業利益は1,905百万円(前年同期比13.4%減、現地通貨ベース15.9%減)と減益となった。シュリンクラベル(現地通貨ベース8.3%増)とソフトパウチ(現地通貨ベース458.8%増)が成長を牽引したものの、機械(現地通貨ベース20.2%減)の落ち込みが利益面に影響したとみられる。ドル円レートは156.96円と前年同期比2.9%上昇し、円換算売上高を押し上げた。
主要プロダクト
成長ドライバー
- シュリンクラベルの北米市場における継続的な需要拡大(現地通貨ベース8.3%増)
- ソフトパウチの米州市場における急速な事業拡大(現地通貨ベース458.8%増)
- タックラベルの二桁成長継続(現地通貨ベース13.2%増)
- 地産地消体制の維持・発展による顧客ニーズへの迅速な対応
リスク
- 米ドル円為替レートの変動リスク(円高進行時の円換算売上高への影響)
- 包装機械の需要軟化(現地通貨ベース20.2%減)による収益性への影響
- 米国関税政策の変化による原料コスト・サプライチェーンへの影響
- 地政学的緊張の継続による経営環境の不透明性
- 原材料価格の変動および安定調達リスク
欧州
欧州7カ国に展開するシュリンクラベル・機械を主軸とした地域セグメント
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高(2027年3月期第1四半期累計) | 9,950百万円 | 9,852百万円 | ↑ |
| 営業利益(2027年3月期第1四半期累計) | 254百万円 | 906百万円 | ↓ |
| 営業利益率(2027年3月期第1四半期累計) | 2.6% | 9.2% | ↓ |
| シュリンクラベル売上高(2027年3月期第1四半期累計) | 5,532百万円 | 4,948百万円 | ↑ |
| タックラベル売上高(2027年3月期第1四半期累計) | 1,996百万円 | 1,906百万円 | ↑ |
| 機械売上高(2027年3月期第1四半期累計) | 2,421百万円 | 2,997百万円 | ↓ |
| ユーロ平均為替レート | 183.65円 | 160.55円 | ↑ |
事業詳細
欧州セグメントは、イギリス・オランダ・フランス・スペイン・ポーランド・ドイツ・イタリアの7カ国に製造・販売拠点を持つ。シュリンクラベル・タックラベルの製造販売に加え、包装機械の製造・販売・メンテナンスサービスを提供。2027年3月期第1四半期は円換算売上高は微増となったものの、現地通貨ベースでは全製品カテゴリーで減収となり、営業利益は大幅な減益となった。なお、Fuji Seal Switzerland AGは清算により連結範囲及び拠点国リストから除外された。
直近の概況
ユーロ高で円換算増収も現地通貨ベースは全製品減収、営業利益は71.9%減
2027年3月期第1四半期の欧州売上高は9,950百万円(前年同期比1.0%増)となったが、現地通貨ベースでは11.7%減。ユーロ平均為替レートが前年同期比14.4%上昇した円換算効果により売上高は増加したものの、実質的には需要が弱含みとなった。特に機械が現地通貨ベースで29.4%減と大きく落ち込み、営業利益は254百万円(前年同期比71.9%減、現地通貨ベース75.5%減)と大幅な減益となった。また、Fuji Seal Switzerland AGの清算に伴い、報告対象国からスイスが除外され7カ国体制となった。
主要プロダクト
成長ドライバー
- ユーロ高による円換算売上高・利益の押し上げ効果(ユーロ平均為替レート:前年同期160.55円→当期183.65円、14.4%上昇)
- シュリンクラベルの円換算増収(前年同期比11.8%増)
- タックラベルの円換算増収(前年同期比4.7%増)
- FSG.30戦略に基づく既存事業の強化および製品マーケット・ターゲットエリアの拡大施策の推進
リスク
- 現地通貨ベースでの需要減速:シュリンクラベル△2.3%、タックラベル△8.5%、機械△29.4%と全製品カテゴリーで現地通貨ベース減収
- 為替リスク:ユーロ安進行時の円換算売上高・利益の目減り
- 機械事業の設備投資需要の減速による収益性への影響
- 地政学リスク:欧州における地政学的緊張の継続が需要・サプライチェーンに影響する可能性
- 原材料コスト変動:石油由来原材料の価格変動がシュリンクラベル・タックラベルの製造コストに影響
- Fuji Seal Switzerland AG清算完了に伴う連結範囲縮小(拠点国8カ国→7カ国)と欧州事業体制の変化
- 欧州各国の環境規制強化(プラスチック包装規制等)への対応コスト増加リスク
- 米国関税政策の動向が欧州顧客のサプライチェーンや需要に間接的に影響する可能性
アセアン
東南アジア・インドを拠点とするパッケージング製造・販売セグメント
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高(四半期) | 6,119百万円 | 4,608百万円 | ↑ |
| 営業利益(四半期) | 602百万円 | 326百万円 | ↑ |
| 営業利益率(四半期) | 9.8% | 7.1% | ↑ |
| 売上高増減率(現地通貨ベース) | 29.0%増 | - | ↑ |
事業詳細
タイ・ベトナム・インドネシア・インドの4カ国に拠点を持ち、シュリンクラベル・ソフトパウチ・タックラベル・包装機械を製造・販売する地域セグメント。2027年3月期第1四半期は連結売上高60,352百万円に対し外部顧客売上高5,853百万円(約9.7%)を占め、他セグメントに比べ規模は小さいものの、直近では最も高い成長率を示している。
直近の概況
2027年3月期1Qは大幅増収増益、収益性も改善
2027年3月期第1四半期の売上高は6,119百万円(前年同期比32.8%増、現地通貨ベース29.0%増)、営業利益は602百万円(前年同期比84.7%増、現地通貨ベース79.5%増)と全セグメント中最も高い成長率を記録。シュリンクラベル・ソフトパウチが牽引し、包装機械も前年の低ベースから急回復した。一方、タイのFuji Seal Packaging(Thailand)において事業戦略の見直しにより処分予定となった機械装置につき固定資産の減損損失28百万円を計上している。
主要プロダクト
成長ドライバー
- シュリンクラベル・ソフトパウチの現地通貨ベース高成長の継続(それぞれ16.2%増、28.8%増)
- 包装機械の受注回復による大幅増収(現地通貨ベース416.5%増)
- 営業利益率の改善(7.1%→9.8%)に示される収益性の急回復
- アセアン各国での地産地消体制を活用した現地需要の取り込み
リスク
- 為替変動リスク(円ベースとの増減率の差:売上高32.8%増に対し現地通貨ベース29.0%増)
- タイでの固定資産減損損失(28百万円)に示される資産再編・処分の継続可能性
- 包装機械の売上が前年同期の低水準からの回復に依存しており、受注変動の影響を受けやすい品目構成
- 地政学的リスクおよびアセアン各国(インドネシア・ベトナム・タイ・インド)の経済・政治情勢の不透明性
- 米国関税政策の動向がサプライチェーンや原材料調達に与える間接的影響の不確実性
最終更新: 2026年8月6日

