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株式会社平賀

7863東証スタンダードその他製品

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株式会社平賀7863

事業内容

株式会社平賀は1956年創業の東証スタンダード上場企業。「小売流通の今日を見つめ、明日をデザインする。」をミッションに掲げ、小売業を主要顧客として販売促進プロモーション、販促管理システムの企画・管理、WEB・SNSを活用したデジタルマーケティング、総合印刷を一体的に提供する。

マーケティング戦略の設計から企画・制作・実行・効果検証に至るまでの伴走型支援を特徴とし、埼玉工場・和歌山工場を有する自社製造機能と独自システム「mikke!」を組み合わせた包括的な販促支援を展開している。第71期(2026年3月期)の売上高は9,967百万円。

ビジネスモデル

顧客である小売業者から販促関連業務を受注し、自社工場での印刷製造と独自の販促管理システム・デジタルマーケティング機能を組み合わせて付加価値を提供する。制作・印刷の実行機能に加え、マーケティング設計段階からの上流提案やデータ活用施策を拡充することで、単価の高い付加価値領域への取引比重向上を図り、継続的な取引関係による安定収益を確保する構造をとる。

企業の強み

長年にわたり小売流通業に特化して蓄積した販促・売場に関する知見と、継続的な取引関係に基づく強固な顧客基盤を有する。第71期においても受注残高1,187百万円(前年同期比1.4%増)を維持しており、顧客との継続的な取引関係が安定した受注基盤を形成している。

埼玉工場・和歌山工場の自社製造機能に加え、独自の販促管理システム「mikke!」を保有し、企画から印刷・デジタル施策まで一貫して提供できる体制を構築している。第71期の設備投資279百万円のうち、オフセット輪転機導入(217,800千円)やmikke!改修(16,690千円)を実施し、製造・デジタル両面の機能強化を継続している。

第71期末の自己資本比率は59.2%(第67期43.0%から継続的に上昇)と財務健全性が高い。純資産残高は4,439百万円(前期比297百万円増)、現金及び現金同等物残高は2,338百万円を確保しており、インタレスト・カバレッジ・レシオも37.9倍と財務的な安定性は維持されている。

エンヴァリスの着眼点

営業利益は2024年3月期494百万円をピークに2025年3月期365百万円、2026年3月期216百万円と2期連続で大幅減少。中期経営計画SPX2027が掲げていた営業利益600百万円超の目標に対し、実績は大きく乖離している。

2027年3月期予想の営業利益310百万円も目標水準を大幅に下回る見通しであり、計画の実現可能性について投資家の精査が必要な局面にある。

2026年3月期の販管費合計は1,741百万円(前期1,565百万円から11.3%増)。賃金ベースアップ・休日数増加に伴う給料及び手当の増加(573百万円→610百万円)、販売促進費の急増(106百万円→175百万円)、支払手数料の増加(185百万円→211百万円)が主因。

外部環境として原材料価格・外注費の高止まりも継続しており、売上総利益率は19.6%(前期19.7%)とほぼ横ばいの中、販管費率の上昇が営業利益率を2.2%(前期3.7%)へ押し下げた。

2027年3月期通期予想は売上高10,200百万円(前期比2.3%増)、営業利益310百万円(同43.5%増)、当期純利益260百万円(同37.9%増)と増益転換を見込む。第2四半期累計の営業利益予想120百万円は前年同期比55.2%増と強気な計画。

一方、2026年3月期に影響した「一部高粗利クライアントの受注減少」の回復状況や、「売上の質」重視への転換が実際の利益改善に結びつくかが達成確度を左右する。配当は40円維持で配当性向61.0%と高水準。

成長戦略

SPX2027のもと「売上の質」重視の収益構造転換と付加価値領域へのシフトを推進

近年取引を開始した大手小売企業における案件稼働が本格化し、2026年3月期に売上面での一定の成長を確認。2027年3月期は売上高10,200百万円(前期比2.3%増)を予想し、継続的な顧客基盤の拡大を図る。

マーケティング設計段階からの提案、ターゲット絞り込みデジタル施策の提供拡大、独自システムを活用した包括的販促支援の導入により付加価値領域の取引比重を高める。高粗利クライアントの受注減少という逆風があるものの、特定取引を除いた領域では売上・粗利ともに改善が進展。

DXや自社システムを活用した原価構造および業務構造の変革を推進。外注委託基準の見直しと内製化促進により工場運営コストの大幅増加を回避しているが、収益性の改善についてはなお途上段階にあると経営者自身が認識している。

単純な売上規模の拡大に依存せず「売上の質」を重視した収益構造への転換を推進。原材料価格の更なる上昇を見据え、原価抑制および構造的な生産性改善を通じた収益耐性の強化に取り組む方針を2027年3月期の見通しで明示。

最終更新: 2026年7月19日