事業内容
株式会社マーベラスは1997年設立の東証プライム上場の総合エンターテイメント企業。「デジタルコンテンツ事業」「アミューズメント事業」「音楽映像事業」の3セグメントを展開し、当社・連結子会社6社で構成される。
デジタルコンテンツ事業では「ルーンファクトリー」「牧場物語」等の自社IPを軸に家庭用・スマホ・PCゲームを企画開発販売するほか、開発受託も手掛ける。アミューズメント事業では業務用機器の企画・開発・販売を行い、ポケモンIPとのアライアンスを核に国内外で展開。
音楽映像事業ではアニメ・舞台興行を軸にマルチユース展開を推進する。主要顧客はゲームユーザー、アミューズメント施設運営会社、アニメ・舞台ファン層と多岐にわたる。
ビジネスモデル
自社開発IPおよびポケモン等の強力な外部IPを活用し、家庭用ゲームソフト販売・スマホゲーム課金・業務用アミューズメント機器販売・アニメパッケージ・舞台興行・二次利用配信等の多面的な収益源を持つ。「マルチコンテンツ・マルチユース・マルチデバイス」戦略のもと、一つのコンテンツを複数の事業領域・デバイスで展開することで収益を最大化する構造を採る。
アミューズメント事業が高利益率(セグメント利益率24.9%)の安定収益柱として機能する。
企業の強み
「ルーンファクトリー」シリーズ最新作『龍の国 ルーンファクトリー』はNintendo Switch 2本体同時発売タイトルに選定され好調なセールスを記録。「牧場物語」シリーズ最新作も全世界で発売し好調。
長年にわたり育成された自社IPは、新ハード発売時の同時発売タイトル選定という形で競争優位を発揮している。
『ポケモンフレンダ』は歴代ポケモンキッズアミューズメントマシン最速となる約1年7ヶ月で累計プレイ回数2億回を突破。海外では『ポケモンメザスタ』の展開地域拡大により海外収益が国内を上回る水準に成長。
アミューズメント事業のセグメント利益率は24.9%と高水準を維持し、グループ全体の収益を支える安定柱となっている。
2026年3月期末の自己資本比率は78.1%、現金及び現金同等物は17,488百万円(前期末比9,608百万円増)。無借金経営に近い財務構造を維持しており、営業キャッシュ・フローは11,344百万円と大幅に改善。戦略的投資機会への対応余力を十分に確保しており、コンテンツ投資の機動性を支えている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2025年3月期の27,963百万円から37,982百万円へ35.8%増収し、過去5期で最高水準を更新した。営業利益は2,248百万円(前期比23.7%増)、経常利益は2,856百万円(同58.7%増)、親会社株主帰属純利益は1,994百万円(同143.6%増)と各段階利益が大幅改善した。
Nintendo Switch 2本体同時発売タイトルの好調と海外アミューズメント事業の成長が主要ドライバー。一方、売上原価率は前期53.8%から64.5%へ上昇し、売上総利益率は46.2%から35.5%へ低下しており、新作タイトル投入に伴うコスト増が収益性を圧迫している。
2027年3月期は減収増益予想(売上高30,000百万円・営業利益3,000百万円)であり、体制再構築による採算性改善が試される局面となる。
成長戦略
IP価値最大化とグローバル展開加速で「マルチコンテンツ・マルチユース・マルチデバイス」戦略を深化
『龍の国 ルーンファクトリー』をNintendo Switch 2本体同時発売タイトルとして投入し好調なセールスを記録。2027年3月期もコンシューマゲーム新作2作品を予定しており、新ハード普及期の販売機会を継続的に取り込む戦略。
『ポケモンメザスタ』の海外展開地域を順次拡大し、2026年3月期に海外収益が国内を上回る水準まで成長。2027年3月期も積極的なプロモーションによる国内活性化と海外市場のさらなる開拓、新規プライズマシン投入を計画。
不振タイトルの一括償却等を経て、2027年3月期に向けて開発・運営体制を再構築し採算性・収益性の向上を図る。新作基幹タイトル数は減少するが、国内外子会社からの複数タイトルリリースも計画。
劇場版プリキュア3作品連続興行収入10億円超、舞台公演の多数ヒットタイトル展開により前期赤字から利益910百万円へ大幅改善。2027年3月期も多数のアニメ・舞台作品展開を予定し安定的な収益確保を目指す。
最終更新: 2026年7月19日

