事業内容
アビックス株式会社は1989年設立のLED表示機を中核とするデジタルサイネージ専業企業。製造設備を持たないファブレス形態で、機器リース・販売から映像コンテンツ配信・メンテナンスまでを一気通貫で提供する。
主要顧客は大規模スタジアム・アリーナ、大手商業施設、シネコン、スポーツ施設など多業界に及ぶ。連結子会社のデジタルプロモーション株式会社が地域密着型マーケティング(Value creating事業)を担い、グループ全体で2事業セグメントを展開する。
2026年3月期の連結売上高は5,406百万円。
ビジネスモデル
機器リース部門と運営部門はリースや月額利用料によるサブスクリプション収益が主体で、契約数の積み上げが安定的な収益基盤を形成する。情報機器部門はデジタルサイネージの製造・販売による一時収益を担う。
CMS「DiSi cloud」はハードウェアと一体導入され、導入後の継続課金を生む。Value creating事業もサブスクリプションモデル中心で、2事業合計で安定収益と成長収益を組み合わせた構造を持つ。
企業の強み
機器リース部門・運営部門はリースや月額利用料のサブスクリプション契約で構成され、契約数の積み上げが景気変動の影響を受けにくい収益基盤を形成している。CMS「DiSi cloud」は契約数・売上ともに大きく伸長しており、ハードウェアと一体導入されることで解約障壁も高い。
大規模スタジアム・アリーナ、大手商業施設、シネコン、スポーツマーケット、オフィスエントランスなど多様な業界での案件を着実に受注。これらの領域は高い技術力・施工力・運用品質と長期にわたる導入実績・保守体制が不可欠であり、新規参入が容易でないことから競争優位性が発揮される。
LEDモジュールの要素技術開発から、CMS「DiSi cloud」・デジタルプラットフォーム「MiRAi PORT」のソフトウェア開発、施工・メンテナンスまでをワンストップで提供できる体制を自社グループ内に構築。顧客の実現目標を総合的に捉えたトータルソリューションが競争優位性の核心と有報に明記されている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022期1,797百万円→2026期5,406百万円と5期で3倍超に拡大し、2026期は前期比24.4%増と加速している。一方、営業利益は2025期の268百万円をピークに2026期は228百万円へ低下(同14.9%減)。
人員増強等の戦略的先行投資による販管費増加が主因であり、売上高営業利益率は6.2%→4.2%に低下した。外部環境としてデジタルサイネージ市場の構造的拡大(DOOH広告浸透・クラウドCMS普及)が売上成長を後押しする一方、市場拡大に伴う競合参入による価格競争圧力も生じている。
2027年3月期は売上高6,200百万円(同14.7%増)・営業利益250百万円(同9.3%増)を計画しており、増収増益への回帰を見込む。
成長戦略
「DiSi cloud」・「MiRAi PORT」軸のサブスク拡大とハイエンドLED大型案件獲得加速
「DiSi cloud」の契約数・売上は2026年3月期も大きく伸長。ハードウェアと一体導入することで顧客の運用利便性と案件付加価値を高め、解約率の低いストック型収益を継続的に積み上げる。次期もサブスク契約数の拡大を最重要KPIとして推進する方針。
AIサイネージソリューション等を統合したデジタルプラットフォーム「MiRAi PORT」を積極展開し、ハード・ソフト・運用を一気通貫で提供できる体制を強化。他社との差別化と案件獲得力の向上につなげ、デジタルサイネージ業界No.1ビジョンの実現を目指す。
世界有数のLEDディスプレイメーカーである中国Unilumin社との協働で設立したAUA合同会社を通じ、最高級モデルのLEDビジョンを国内市場に展開。世界最高水準の製品力と当社の設置・運用・保守の総合力を融合し、スタジアム・大型商業施設・ハイブランド店舗等での大型案件獲得を加速させる。
デジタルプロモーション社が運営するエリアファンマーケティング事業は2026年3月期に売上高258百万円(前期比45.6%増)・セグメント利益18百万円(同15.4%増)を達成。既存顧客との継続取引と新規案件受注の拡大を継続し、サブスクリプションモデル中心の安定収益構造をさらに強化する。
最終更新: 2026年7月19日

