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株式会社オービス

7827東証スタンダードその他製品

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事業内容

株式会社オービスは、広島県福山市を本拠地とする東証スタンダード上場の多角化企業グループ。1959年創業の木材事業を起点に、プレハブ・鋼構造物製造販売・仮設リースを担うハウス・エコ事業、3県15ヶ所・総発電容量約13MWの太陽光発電売電事業、ゴルフ場1ヶ所を運営するライフクリエイト事業の4セグメントを展開する。

主要顧客は官公庁・製造業・物流業など幅広く、大手企業からスタートアップまで多様な取引実績を有する。2024年3月には鳥取県米子市の寿鉄工株式会社を連結子会社化し、重量鉄骨対応力を強化した。

ビジネスモデル

木材事業(売上構成比約59%)はNZ産松・国産杉を福山工場で製材し梱包用材等を販売する製造販売モデル。ハウス・エコ事業(約34%)はプレハブ・鋼構造物の製造販売・仮設リース・建築請負を組み合わせる。

太陽光発電売電事業(約4%)はFIT制度を活用した安定的な売電収入で営業利益率66.3%を誇る高収益セグメント。各事業の収益特性が異なることで、景気変動に対する耐性を持つポートフォリオを形成している。

企業の強み

3県15ヶ所・総発電容量約13MWの太陽光発電所を運営し、2025年10月期の売上高456百万円に対し営業利益302百万円・営業利益率66.3%を達成。減価償却費の逓減により売上原価率は前期比2.7ポイント低下の33.7%となり、収益性は継続的に改善している。

2024年3月に連結子会社化した寿鉄工株式会社(Hグレード認定取得)の通期寄与により、2025年10月期のハウス・エコ事業売上高は前期比134.0%の4,357百万円、営業利益は前期比241.5%の351百万円に急拡大。内製化比率拡大と受注採算性改善により売上原価率は前期比1.7ポイント低下した。

NZ産丸太依存から国産杉への切り替えを加速し、為替・船舶運賃変動リスクを低減。梱包マーケット低迷下でもフル生産に近い受注量を確保し、2025年10月期売上高7,442百万円(前期比101.3%)を維持。大手企業からスタートアップまで幅広い取引実績を蓄積し競争力を強化している。

エンヴァリスの着眼点

2026年10月期中間期は売上高5,578百万円(前年同期比△17.2%)、営業利益61百万円(同△84.2%)、親会社株主帰属中間純利益17百万円(同△92.9%)と大幅な減収減益。通期予想(売上高13,088百万円、営業利益550百万円、当期純利益354百万円)を据え置いているが、中間期の営業利益進捗率は11.1%に過ぎず、下期に489百万円の営業利益を稼ぐ必要がある。

ハウス・エコ事業の受注残高が過去最高水準にあることが下期回復の根拠だが、達成難易度は高い。

前年同期に営業利益250百万円を稼いでいたハウス・エコ事業が、2026年10月期中間期に営業損失9百万円へ転落したことが全社業績悪化の主因。売上高も前年同期比56.1%(1,471百万円)と半減近い落ち込み。

着工遅延という一時的要因に加え、人材強化目的の人件費増加という構造的コスト増が重なっており、外部環境として建設資材価格の高止まりや技能労働者不足も逆風。受注残高の売上計上時期と人件費増の継続性が今後の焦点。

自己資本比率は45.9%(前期末45.4%)と改善しており財務健全性は維持されている。一方、長期借入金は3,653百万円(前期末3,530百万円)と増加し、1年内返済予定の長期借入金も1,195百万円(同1,015百万円)に拡大。

2026年10月期中間期の財務活動CFは長期借入910百万円の調達で197百万円のプラスを確保したが、借入依存の資金調達構造は継続。配当は年間62円(前期60円)への増配予想を維持しており株主還元姿勢は評価できる。

成長戦略

中期計画「NEXT STEP 10」で2027年10月期売上高14,051百万円・営業利益1,026百万円を目指す

中期経営計画「NEXT STEP 10」の重点施策として「人材の採用・育成・定着」を掲げ、全社的に取り組む。ハウス・エコ事業では優秀な人材採用・育成への注力が人件費増加をもたらしているが、中長期的な成長基盤の構築を優先している。

当中間期に複数の大型案件が成約し受注残高が過去最高水準に達した。一部大型案件の着工遅延により中間期の売上計上が遅れたが、下期以降の売上計上による業績回復を見込む。販売とリースの両面からの柔軟な提案営業を継続する。

国産杉への切り替え促進により為替リスク低減と安定調達を実現。遠方地域への商材活用など地理的拡販と提案型営業を通じた新規顧客開拓・既存顧客深耕により、厳しい市場環境下でも売上水準の維持を図る。

15ヶ所・総発電容量約13MWの全発電所において定期メンテナンスを徹底し安定稼働を維持。2026年10月期中間期は天候にも恵まれ売電収入が増加(売上高196百万円、前年同期比107.0%)。FIT制度に基づく固定価格売電により安定的な高収益を継続する。

最終更新: 2026年7月17日