事業内容
株式会社壽屋(コトブキヤ)は、1947年創業の東京都立川市に本社を置くホビー関連品専業メーカー。フィギュア・プラモデル・雑貨を中心に、企画立案から原型製作・製造管理・販売まで製販一体で展開する。
製造は主に中国の委託工場によるファブレス形態を採用。自社IP(メガミデバイス・フレームアームズ・ガール・アルカナディア等)と他社版権(アニメ・映画・ゲームキャラクター)の両輪で製品ラインナップを構成し、国内直営4店舗・自社ECサイト・卸売チャネルを通じて国内外に販売。
2025年6月期の売上高は16,503百万円。主要顧客はホビーファン・コレクター層で、インバウンド需要やVTuber関連需要も取り込んでいる。
ビジネスモデル
製造を中国委託工場に外部化するファブレス形態により固定費を抑制しつつ、社内の造形技術者が原型製作・デザインを担う高品質製品を展開。収益は国内卸売(5,243百万円)・海外卸売(4,352百万円)・小売販売(6,737百万円)の3チャネルで構成。
版権使用料が不要な自社IPは利益率が高く、他社版権製品との組み合わせで収益安定性と高収益性を両立する構造。
企業の強み
メガミデバイス・フレームアームズ・ガール・アルカナディア等の自社IPを継続的に育成。2025年6月期においても「皇巫ツクヨミレガリア」「PUNI☆MOFUシリーズ」「エルメダ」等の新製品が売上に貢献し、競争激化の美少女プラモデル市場でプラモデル国内卸売が前年比109.0%と増加を達成した。
社内造形技術者による高い再現力・表現力が版権元から評価され、多数の他社版権を安定的に確保。1995年のエヴァンゲリオンを皮切りに、スター・ウォーズ・マーベル・スクウェア・エニックス等の国内外有力IPの版権を継続取得。米国ワーナーブラザース社から「最優秀ハードライセンス賞」を受賞した実績も有する。
立川本店・秋葉原館・日本橋・なんば(2024年11月開店)の直営4店舗と自社ECサイトを運営。2025年6月期の小売販売は6,737百万円(前年比105.6%)と増加。訪日外国人客の来店好調とVTuber関連商品の堅調推移が各店舗売上増加の主要因となっている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2023年6月期の18,100百万円をピークに2024年6月期16,379百万円・2025年6月期16,503百万円と横ばい圏で推移。2026年6月期は初の連結決算移行年度であり、通期予想16,500百万円と前期並みの水準。
3Q累計(9ヶ月)の売上高11,985百万円・営業利益410百万円・経常利益469百万円・親会社株主帰属純利益323百万円。売上総利益率30.2%に対し販管費比率26.8%と高く、営業利益率3.4%にとどまる。
外部要因として米国関税政策・為替変動・原材料高が先行き不透明感を高めている。自己資本比率63.3%と財務健全性は維持。
成長戦略
自社IP拡充・海外展開強化・新領域確立の3軸で持続的成長を目指す
メガミデバイスのPUNI☆MOFUシリーズ・アルカナディアシリーズ等の自社IPによる新製品を継続投入し、版権コスト抑制と収益性改善を図る。3Q累計時点で国内・アジア市場での売上貢献が確認されている。
上海寿屋進出口有限公司・Kotobukiya America Inc.を2026年6月期第1四半期より連結化し、北米イベント出展・中国代理店協業を通じたブランド浸透を推進。3Q累計時点で両地域での売上貢献が確認されている。
直営店舗ではVTuber関連商品が堅調推移し、訪日外国人客の来店者数も高水準を維持。小売チャネルの収益貢献を継続しつつ、自社ECとの相乗効果を高める。
最終更新: 2026年7月17日

