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株式会社KYORITSU

7795東証スタンダードその他製品

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事業内容

株式会社KYORITSUは、2022年10月に東京証券取引所スタンダード市場へ上場したホールディングス企業。連結子会社13社・非連結子会社2社を擁し、①情報デジタル事業(DM・WEB広告・映像制作等)、②プリントメディア事業(商業印刷・出版印刷)、③環境事業(プラスチックリサイクル・廃棄物処理)、④BPO事業(小売店舗向け消耗資材の保管発送)の4セグメントを展開する。

主力のプリントメディア事業が売上高の約68%を占める一方、情報デジタル・環境・BPO事業がM&Aを通じて成長を牽引している。顧客層は多業種の企業・小売店舗に及ぶ。

ビジネスモデル

プリントメディア事業の大ロット・短納期生産体制を収益基盤とし、内製化推進で固定費を削減しながら利益率を確保する。情報デジタル事業ではDM・WEB広告・マス媒体広告をワンストップで提案し、購買履歴データを活用したマーケティングソリューションで付加価値を創出する。

環境事業・BPO事業はM&Aによる事業領域拡大で成長を加速し、グループ間のシナジー効果を最大化することで全体収益を底上げする構造を持つ。

企業の強み

2022年以降、バッハベルク・東京アド・M&C・丸正北海総業など複数社をM&Aでグループ化し、情報デジタル・環境・BPO各事業を拡充。2026年3月期の売上高は42,920百万円と4期連続で400億円超を維持しつつ、成長セグメントの売上構成比を高めている。

縮小する印刷市場において内製化率向上を推進し、2026年3月期のプリントメディア事業セグメント利益は870百万円(前期比178百万円増益)、利益率は2.98%に改善。大ロット・短納期生産体制の維持により受注量を確保しながら固定費削減を実現している。

2026年3月期の自己資本比率は43.3%(前期比1.6ポイント上昇)と中長期目標の40%以上を達成。インタレスト・カバレッジ・レシオは前期7.4倍から11.8倍へ大幅改善し、キャッシュ・フロー対有利子負債比も11.5年から5.9年へ短縮するなど財務健全性が向上している。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の親会社株主帰属当期純利益は1,174百万円(前期比+64.1%)と大幅増益だが、特別利益に投資有価証券売却益966百万円が計上されており、これが純利益を押し上げた主因。経常利益は1,292百万円(+12.9%)、営業利益は1,405百万円(+12.5%)と本業ベースでの改善は着実だが、売上高営業利益率は3.3%にとどまる。

2027年3月期予想では純利益750百万円(前期比△36.1%)と大幅減益見通しであり、特別利益剥落後の実力値を投資家は注視すべきである。

情報デジタル事業は売上高10,791百万円(前期比+21.4%増収)と高成長を示す一方、セグメント利益は611百万円(前期比△73百万円、△10.7%減益)と収益性が悪化した。のれん償却額が214百万円(前期比+65百万円増)に拡大し、子会社取得関連費用も122百万円計上されるなど、M&Aコストが利益を圧迫している。

グループ会社間のシナジー効果が売上増加に見合う利益貢献に結びつくかが、今後の評価の鍵となる。

環境事業は売上高1,992百万円(前期比+27.5%増収)、セグメント利益240百万円(前期比+60百万円増益)と高成長・高利益率を維持。BPO事業も売上高927百万円(前期比+75.6%増収)、セグメント利益85百万円(前期比+83百万円増益)と急拡大している。

ただし両事業合計でも全社売上高の約7%に過ぎず、プリントメディア事業の縮小を補完するには規模が不十分。外部環境として循環型社会推進・プラスチック規制強化はリサイクル市場の追い風となるが、M&Aによる事業拡大ペースが評価の分岐点となる。

成長戦略

M&Aによる情報デジタル・環境事業拡大とグループシナジーで企業価値向上を目指す

デジタルマーケティング会社のグループ化によりWEB広告・マス媒体広告・DM媒体を統合したワンストップ提案体制を構築。2026年3月期売上高10,791百万円(前期比+21.4%)と高成長を実現したが、M&Aコスト増でセグメント利益は減益。グループ会社間シナジーの収益貢献が次の課題。

大ロット案件の内製化推進により固定費削減・生産性向上を図り、縮小市場での利益率改善を実現。2026年3月期セグメント利益870百万円(前期比+25.7%増益)と成果が顕在化。ワンストップ生産体制の充実を継続推進中。

札幌産廃処理会社のグループ化(2025年10月)に続き、2026年4月に長根産業(産業廃棄物処理・リサイクル)の全株式取得を決議。北海道・道央地域のリサイクルエリア強化と技術・設備の相互補完を実現し、環境事業の全国展開を加速。2026年3月期環境事業売上高1,992百万円(前期比+27.5%)。

小売店舗向け消耗資材の保管発送業務において、顧客発注システムの利便性向上と取扱品目増加・倉庫環境改善を推進。2026年3月期売上高927百万円(前期比+75.6%増収)、セグメント利益85百万円(前期比+83百万円増益)と急拡大。既存倉庫とグループ販売ネットワークを活用した営業活動を強化。

最終更新: 2026年7月19日