事業内容
株式会社シンシアは2008年設立のコンタクトレンズ製造・販売会社。クリアレンズ・カラーコンタクトレンズを中心に、眼科併設店・量販店・ドラッグストア・EC等の多様なチャネルで展開する。
主力製品はシリコーンハイドロゲル素材の「シンシアSシリーズ」で、当社ブランドとプライベートブランドの二軸で展開。2022年にコンサルティング事業、2023年にリユース業界向けPOSシステムを手掛ける株式会社タロスシステムズを子会社化し、M&Aによる事業多様化を推進。
2025年3月にはフリュー株式会社からカラーコンタクトレンズ事業(ECサイト「Mewコンタクト」)を譲受し、コンタクトレンズ事業の基盤をさらに強化した。連結子会社5社を含むグループ全体の売上高は7,456百万円(2025年12月期)。
ビジネスモデル
コンタクトレンズ事業は自社製造を行わず、台湾・香港の海外グループ会社等から商品を仕入れ、国内外の販売チャネルに供給する仕入販売モデル。当社ブランド品とプライベートブランド品を並行展開し、眼科・量販店・ドラッグストア・ECの各チャネルに対応。
システム事業はリユース業界向けPOSシステムの設計・開発・販売・保守によるストック型収益を持つ。M&Aにより事業領域を拡張し、グループ全体の売上・利益成長を図る戦略を採る。
企業の強み
主力製品「シンシアワンデーS」シリーズは2025年12月期に売上高1,558百万円(前期比11.6%増)を達成。2025年2月発売の乱視用を加えたシリーズ全体が堅調に拡大し、眼科・量販店チャネルでの認知度・取扱店舗数が向上している。
2022年のコンサルティング事業譲受、2023年のタロスシステムズ子会社化、2025年3月のフリュー社からのカラーコンタクトレンズ事業譲受(160百万円)と、毎期M&Aを実行。カラーレンズPBの売上高は前期比104.5%増と大幅拡大し、M&Aが業績に直結している。
株式会社タロスシステムズはリユース業界向けPOSシステムのリーディングカンパニーとして、2025年12月期に売上高449百万円(前期比10.8%増)、セグメント利益90百万円(同57.3%増)を達成。利益率約20%と高収益で、リユース市場拡大を追い風に成長が続いている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期4,557百万円から2025期7,456百万円へ5期連続増収を達成。2026年1Q累計も1,935百万円(前年同期比24.1%増)と高成長を維持しており、フリュー社からのカラーコンタクトレンズ事業譲受効果が寄与している。
一方、利益面では原材料費上昇(外部要因:円安継続・資材価格高止まり)により売上総利益率が低下し、営業利益は143百万円(同6.4%減)と減益に転じた。加えて子会社のクラウドサーバー不正利用による臨時損失32百万円が純利益を大きく押し下げ、親会社株主帰属四半期純利益は68百万円(同22.6%減)となった。
通期予想は据え置きだが、仕入コスト管理と一過性損失の再発防止が収益回復の前提条件となる。
成長戦略
コンタクトレンズ事業の深化とM&Aによる事業多様化で持続的成長を追求
2025年3月に譲受したカラーコンタクトレンズ販売事業(ECサイト「Mewコンタクト」)の推進体制を拡充し、当社ブランドカラーレンズ・プライベートブランドカラーレンズ・他社製品の販売を大幅に拡大。2026年1Q累計でカラーレンズ関連売上が前年同期比71%超増と成果が顕在化している。
WEBを中心としたマーケティング施策の強化により「シンシアS」シリーズの処方施設における売上拡大を図る。ただし2026年1Q累計では競合との価格・販促競争激化やPB製品への切り替えにより「シンシアワンデーS」売上高が前年同期比6.8%減と苦戦しており、施策の効果発現が課題。
海外から日本市場へ進出する企業を支援する「薬事コンサルティング事業」を本格始動。2026年1Q累計でコンサルティング事業売上高が前年同期比86.7%増の24百万円、セグメント利益が同94.5%増の15百万円と順調に案件を獲得しており、新規収益源として一定の成果が出ている。
子会社タロスシステムズにおいて今期より次期POSシステムの開発を新たに開始。開発関連コストの増加により2026年1Qのシステム事業セグメント利益は前年同期比29.9%減と先行投資負担が発生しているが、完成後の競争力強化と新規需要取り込みを目指す。
最終更新: 2026年7月17日

