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株式会社A&Dホロンホールディングス

7745東証プライム精密機器

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株式会社A&Dホロンホールディングス7745

事業内容

株式会社A&Dホロンホールディングスは、A/D・D/A変換技術を原点とする「はかる」技術を軸に、半導体関連事業(フォトマスク寸法測定装置・変換器等)、計測・計量機器事業(材料試験機・電子天びん・異物検査装置等)、医療・健康機器事業(血圧計・生体情報モニタ等)の3セグメントを展開する。国内外20社の連結子会社を通じ、日本・米州・欧州・アジア・オセアニアにわたるグローバル製販体制を構築。

主要顧客は半導体メーカー・製造業・医療機関・一般消費者と多岐にわたり、2026年3月期の連結売上高は69,326百万円に達する。

ビジネスモデル

自社研究開発(研究開発費5,695百万円、研究開発スタッフ397名・全従業員の約16.0%)により高精度計測機器を開発し、国内外の製造拠点で生産。グローバルな販売・サービス子会社網を通じて多地域・多業種に販売する。

半導体関連事業は営業利益率32.6%の高収益事業、計測・計量および医療・健康事業が安定的な収益基盤を形成し、3事業の分散構造が業績の安定性を支える。

企業の強み

半導体関連事業の2026年3月期営業利益率は32.6%(売上高11,114百万円、営業利益3,628百万円)と突出した高収益を誇る。㈱ホロンはEUVマスク向け次世代CD-SEM「HSS-1000」を開発し、1.6nmノード以降に対応する世界最高水準の測定精度を実現。

㈱エー・アンド・デイは電子銃の基幹ユニットを提供するなど、代替困難な技術資産を保有する。

半導体・計測・計量・医療・健康の3セグメントが日本・米州・欧州・アジア・オセアニアの多地域で収益を分散。2026年3月期は半導体関連が調整局面に入った一方、計測・計量(売上高31,545百万円、営業利益前期比25.2%増)と医療・健康(売上高26,667百万円、前期比10.5%増)が補完し、連結売上高・営業利益ともに増収増益を達成した。

2026年3月期の研究開発費は5,695百万円(売上高比約8.2%)と高水準を維持。研究開発スタッフは397名(全従業員の約16.0%)を擁し、半導体・計測・医療の各分野で新製品を継続投入。

当期は次世代CD-SEM、セミマイクロ天びん、ホースレス血圧計など複数の新製品を開発・上市しており、製品ラインアップの継続的な刷新が競争力の源泉となっている。

エンヴァリスの着眼点

2027年3月期の会社予想は売上高68,000百万円(前期比1.9%減)、営業利益7,000百万円(同24.0%減)と大幅な減益を見込む。半導体関連事業の中国市場における需要調整の長期化、米国関税政策によるコスト増(計測・計量機器事業の米州で既に営業損失345百万円)が主因。

2026年3月期に計上した計量法関連損失引当金552百万円・韓国子会社横領損失243百万円の再発リスクも含め、業績の下振れ要因を慎重に評価する必要がある。

当社は2026年3月期を初年度とする中期経営計画(2026年3月期~2028年3月期)を策定したが、直近の事業環境変化を受けて同計画を見直すと表明した。長期ビジョン「Sensing the Future」で掲げていた2027年度売上高80,000百万円・営業利益率14.6%の目標達成は困難な状況にある。

計画修正の具体的な新目標値が未開示であり、投資家にとって中期的な業績見通しの不透明感が高まっている点は留意が必要。

医療・健康機器事業は米州(売上高11,129百万円、前期比11.3%増)・欧州(10,598百万円、同20.2%増)で堅調な成長が続いており、医療DX対応製品や販売チャネル拡大が奏功している。計測・計量機器事業は日本(売上高20,241百万円)とアジア・オセアニア(5,696百万円)が牽引しており、中国・インドでの需要拡大が継続している。

外部要因として米国関税政策の動向が米州事業の収益性に直接影響するため、関税交渉の行方が2027年3月期業績の重要な変数となる。

成長戦略

中期経営計画見直しのもと、3事業の収益力強化と持続的な企業価値向上を目指す

中長期的な需要拡大基調を見据え、グローバルでの販売・サービス体制を強化するとともに、新製品開発を通じた製品ラインアップの拡充を推進。2026年3月期に有形・無形固定資産増加額2,302百万円の大型設備投資を実施し、供給能力増強と次世代装置開発の基盤を整備した。

日本・アジア・オセアニアでの堅調な需要を取り込みつつ、EV関連投資抑制の影響を受ける米州では既存事業の深耕により安定収益を確保。環境規制強化・自動化進展を背景とした計測ニーズの高度化に対応し、対象業界・応用分野の拡張を進める。

2026年3月期は営業利益3,387百万円(前期比25.2%増)と大幅改善を達成。

医療DXの進展を背景に米州・欧州での需要拡大を取り込みつつ、米国関税政策や海外インフレに伴うコスト上昇への対応として原価低減と価格適正化を推進。高付加価値製品の拡販と成長分野への集中により安定的かつ持続的な事業成長を目指す。

2026年3月期の欧州売上高は前期比20.2%増と商流変更・為替効果が顕在化。

直近の世界経済動向および事業環境変化を踏まえ、2026年3月期を初年度とする中期経営計画を見直すと表明。基本テーマや成長戦略の方向性は維持しつつ、来期以降の業績回復および中長期的な成長軌道への回帰を確実なものとするため各事業の収益力を一層強化する方針。新たな数値目標は未開示。

最終更新: 2026年7月19日