オリンパス株式会社7733
内視鏡事業(2025年3月期)
消化器内視鏡・処置具・医療サービスを擁するオリンパスの中核セグメント
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 697,359百万円 | 674,043百万円 | ↑ |
| 営業利益 | 136,359百万円 | 171,441百万円 | ↓ |
| 営業利益率 | 19.6% | 25.4% | ↓ |
| セグメント資産 | 735,067百万円 | 604,295百万円 | ↑ |
| 設備投資額(資本的支出) | 61,880百万円 | 55,090百万円 | ↑ |
| 減損損失 | 5,253百万円 | 2,216百万円 | ↑ |
事業詳細
消化器内視鏡、消化器科処置具、医療サービスの3分野で構成される。国内外の医療機関を主要顧客とし、消化器内視鏡システム「EVIS X1」を中心に北米・欧州・アジア・オセアニアで展開。2026年3月期の連結売上高1,010,676百万円のうち697,359百万円(約69.0%)を占め、グループの収益基盤を担う。2025年4月の組織再編により従来の「内視鏡事業」から改称。
直近の概況
増収も一過性費用・関税・Swan出資が重なり営業利益は前期比20.5%減
2026年3月期の売上高は697,359百万円(前期比3.5%増)と増収を達成。欧州・アジア・オセアニアが堅調に推移し、北米も第4四半期に二桁成長を達成した一方、中国は競争激化・国産優遇策で低迷。営業利益は136,359百万円(前期比20.5%減)と大幅減益。米国関税の影響・セールスミックス悪化による原価率悪化、Swan EndoSurgical出資に伴う約44百万円の費用計上、グローバル人員最適化施策費用約141百万円、開発資産の減損損失約34百万円増加が主因。為替影響を除くと売上高は前期比2.1%増、営業利益は前期比21.4%減。
主要プロダクト
成長ドライバー
- 欧州・アジア・オセアニアにおける消化器内視鏡の堅調な需要継続(英国をはじめ複数国で好調)
- 北米でのEDOF技術搭載スコープおよびEU-ME3の販促効果による第4四半期の二桁成長
- 消化器科処置具分野における新製品(GORE VIABIL Biliary Endoprosthesis等)の貢献
- ERCP関連製品群の全地域での堅調な推移
- 医療サービス分野における欧州牽引のリカーリング収益拡大
- 品質保証プロジェクトElevateに係る一時的費用の段階的減少(当期約58百万円減少)による利益率改善余地
- Swan EndoSurgicalを通じたエンドルミナルロボティクスへの戦略的投資による将来の成長機会創出
- 2027年3月期予想:消化器内視鏡ソリューション事業の持続的成長を原動力とした売上高1,055,000百万円〜1,076,000百万円への拡大
リスク
- 中国市場における競争激化・国産優遇策による継続的な売上圧迫
- 米国関税の影響による売上原価率の悪化(当期売上原価率35.3%、前期比3.8ポイント悪化)
- Swan EndoSurgical(エンドルミナルロボット合弁)への追加出資負担(当社負担分最大206百万米ドル)
- 品質保証・法規制対応プロジェクトElevateに係る一時的費用の残存(当期10,781百万円計上)
- FDAから受領した警告書への対応継続および2025年後半の8拠点FDA査察による指摘事項への対応コスト
- 会津オリンパス製造の一部医療機器に対するFDA輸入警告(2025年6月24日公表)による製品供給への影響リスク
- グローバル人員最適化施策に伴う費用計上(当期消化器内視鏡ソリューション事業で約141百万円)
- 開発資産の減損損失増加(当期5,179百万円、前期1,704百万円)による利益率への下押し圧力
- 一部製品の出荷止めによる販売機会の損失
- 日本市場における病院層の予算制約の継続
最終更新: 2026年6月18日

