事業内容
シグマ光機株式会社は1977年創業の光学製品総合メーカで、「光ソリューション・カンパニー」を標榜する。事業は光学基本機器・自動応用・光学素子薄膜で構成される「要素部品事業」と、光学モジュール・光学ユニット・光学装置等の「システム製品事業」の2セグメントで構成される。
製品は基礎研究・開発研究から半導体・FPD・医療・防衛・航空宇宙等の産業分野まで幅広く活用される。国内外5拠点(米国・欧州・東南アジア・ドイツ・中国)の子会社を通じてグローバルに展開し、「OptoSigma」ブランドで世界市場に製品を供給している。
2025年5月期の連結売上高は11,581百万円。
ビジネスモデル
要素部品事業では多品種の規格品をウェブ・冊子カタログで全国・全世界に販売する無店舗型モデルを採用し、安定的な量販収益を確保する。一方、システム製品事業では研究・産業分野の顧客ニーズに応じた受注生産型で高付加価値の光学モジュール・装置を提供する。
特注品対応から中量産OEMまで一貫したワンストップサービスを提供し、光学技術・機械加工・電気設計・ソフト開発を融合した差別化を図る。
企業の強み
1984年に規格製品用総合カタログを初版発行して以来、光学基本機器・自動応用・光学素子薄膜にわたる多品種規格品をウェブ・冊子カタログで提供。グローバルウェブカタログシステムを活用し、米国・欧州・東南アジア・ドイツ・中国の5海外子会社を通じて世界市場に安定供給する体制を構築している。
2025年5月期末の自己資本比率は86.9%、有利子負債残高は204百万円に対し現金及び現金同等物の期末残高は3,284百万円と実質無借金経営を維持。総資産20,340百万円のうち純資産は17,769百万円に達し、外部環境の急変にも耐えうる強固な財務基盤を有する。
大学・国公立研究所・国立研究開発法人との長年の信頼関係を基盤に、最先端の光技術ニーズを製品開発に反映。2025年5月期の研究開発費は要素部品事業208百万円・システム製品事業127百万円の合計335百万円を投じ、非磁性コンポーネント・フェムト秒レーザ用ミラー・医療機器等の新製品開発を継続している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2023年5月期11,368百万円をピークに概ね横ばい推移が続き、2026年5月期は11,439百万円(前期比1.2%減)。第3四半期まで電子部品・半導体関連エレクトロニクス業界の業況悪化の影響を受けたが、第4四半期から持ち直した。
営業利益は価格改定効果と費用削減により1,179百万円(同4.3%増)と2期ぶり増益。ただし前期の特別利益(補助金・引当金戻入116百万円)消滅と当期の投資有価証券評価損(53百万円)計上により純利益は831百万円(同15.7%減)。
営業キャッシュ・フローは909百万円と前期379百万円から大幅改善。2027年5月期は売上高11,880百万円・営業利益1,355百万円と二桁増益を会社予想。
成長戦略
光ソリューション提案営業の強化と成長市場展開・グローバル生産体制の拡充
エレクトロニクス・バイオ医療・防衛・通信・量子・航空宇宙・ナノテク業界を対象に、特注製品・OEM製品の提案営業を展開。海外主要展示会への出展等による認知度向上施策も推進し、収益拡大を図る。
当期に上海西格瑪総合国際貿易有限公司(中国・調達会社)を新規設立・連結化し、中国における生産委託・調達機能を強化。米国・欧州・東南アジアの販売子会社と連携したグローバルサプライチェーンの最適化を推進する。
2025年1月実施の価格改定効果が当期を通じて寄与し、売上総利益の改善に貢献。カタログ販売製品を中心に今後も価格転嫁を継続実施し、原材料・人件費上昇分の吸収と利益率改善を図る方針。
人材採用・能力開発等の人的投資および高精度加工装置・検査装置の導入、新製品・新技術開発のための研究開発投資を引き続き推進。研究開発費は362百万円(前期335百万円)と増加基調にあり、次世代光技術への対応力を強化する。
最終更新: 2026年7月17日

