事業内容
株式会社交換できるくんは、ビルトイン食洗機・ガスコンロ・トイレ・給湯器・エアコン等の住宅設備機器について、見積りから受注・工事日程調整までをインターネット上で完結させるeコマース事業を展開する。大規模リフォームは行わず設備交換に特化し、現地調査不要の「現調レスモデル」と透明性のある料金体系を事業コンセプトとする。
主要顧客は住宅オーナーで、全品無料10年保証サービスにより施工品質への安心を担保。連結子会社を含む7社体制で住設DX事業とソリューション事業を運営し、2026年3月期売上高は12,601百万円に達している。
ビジネスモデル
「交換できるくん」Webサイトへの自然流入(SEO)と広告出稿で新規顧客を獲得し、写真・入力情報のみで現地調査なしに見積りを完結させる。商品代と工事費を一括提示し、クレジットカード・分割払い等多様な決済に対応。
施工は正社員・契約パートナーが担い、全品無料10年保証で顧客の不安を払拭する。コンテンツ蓄積→流入増→見積依頼増という成長サイクルが収益基盤を形成する。
企業の強み
写真と入力情報のみで設置可否・必要部材・オプション工事を判定し、個別訪問なしに見積りを完結させる仕組みを自社開発。営業工数削減により低価格提供と顧客利便性を両立し、全品無料10年保証サービスを2022年10月から提供している。競合が短期間で模倣困難な独自オペレーションモデルである。
商品紹介・施工事例・ユーザーレビューを継続的に蓄積し、検索エンジン上位表示を実現するSEO施策を長年実施。自然流入増加が集客コスト低減に直結する循環型成長サイクルを構築しており、インターネット広告依存度を抑制しながら売上高を2022期4,807百万円から2026期12,601百万円へ拡大した実績を持つ。
2024年1月にアイピーエス(ITシステム)、2024年7月にハマノテクニカルワークス等を子会社化。2025年8月にIMI(住宅設備保証)、2025年11月にキッチンワークス(水廻りリフォーム)を取得し、2025年12月にはカインズ(売上高466,707百万円規模)と資本業務提携を締結。
M&Aと提携を通じてサービス補完基盤を段階的に構築している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年3月期4,807百万円から2026年3月期12,601百万円へ5年間で2.6倍に拡大。2026年3月期は前期比22.4%増と高成長を維持した。
一方、営業利益は2024年3月期329百万円をピークに2025年3月期163百万円へ急減し、2026年3月期は176百万円と微回復にとどまる。広告宣伝費・人件費・M&A関連費用の先行投資が利益を圧迫する構造が続く。
外部要因として住宅設備リフォーム市場の需要は堅調だが、原燃料価格高騰・物価上昇が仕入コストに影響。2027年3月期は営業利益450百万円(前期比155.6%増)を予想しており、投資フェーズからの転換が試される。
成長戦略
持株会社化・M&A・BtoBアライアンスで住設DXプラットフォーマーへ進化
2026年10月1日付で商号変更・新設分割を実施し、持株会社として上場を維持しながら各事業会社の自律的成長を促す。権限委譲と責任明確化により事業間シナジーの最大化とコスト構造の最適化を目指す。
2025年12月に資本業務提携を締結。リプラフォームを活用した現調レスモデルのリフォームサービス提供と「交換技能アカデミー」によるマルチ職人育成を通じ、BtoBtoCの新規収益源を構築する。
2025年8月に株式取得(取得原価28百万円、のれん116百万円)。保証商品企画力と当社の交換工事ネットワークを融合し、保証と工事が一体化した住宅設備保証サービスをBtoB顧客向けに展開する。
2025年11月に株式取得(取得原価100百万円、のれん77百万円)。システムキッチン・ユニットバスリフォームへサービス領域を拡大し、全国優良リフォーム事業者へのボランタリーチェーンモデル展開の先駆けとする。
前期より本格販売を開始したエアコン等季節性商材の受注獲得増が住設DX事業の売上高22.3%増に貢献。テレビCM・動画・SNSを継続活用しブランド認知度を向上させ、自然流入増加による集客コスト低減を図る。
最終更新: 2026年7月19日

