事業内容
株式会社NEW ART HOLDINGSは1994年創業のブライダルジュエリー専業企業を源流とし、現在は持株会社体制のもと連結子会社23社を擁する多角化グループ。「銀座ダイヤモンドシライシ」「エクセルコ ダイヤモンド」の2ブランドで国内外のブライダルジュエリー市場を主戦場とし、香港・深圳を拠点とする食品卸売事業、エステサロン「ラ・パルレ」を運営するヘルス&ビューティー事業、軽井沢を拠点とする高級リゾート開発事業、アートオークション事業を展開する。
2026年3月期の連結売上高は32,018百万円で、ジュエリー・アート・オークション事業が売上の72.1%を占める基幹事業。主要顧客は婚約・結婚指輪を求める国内外のカップルおよびアジア圏の富裕層。
ビジネスモデル
基幹のジュエリー事業では自社デザイナーによる商品開発からイスラエル・ドバイ経由のダイヤモンド原石調達、国内外直営店での販売までを一貫して担い、高い売上総利益率(グループ全体で60.2%)を実現する。食品事業は香港・深圳での食肉・魚介類卸売で売上規模を補完。
リゾート開発事業は軽井沢の高級レジデンス・ホテルコンドミニアム開発による大型一括売上計上を中長期の収益柱として位置づける。各事業の収益を持株会社が集約し、配当・自己株取得を通じて株主還元を行う構造。
企業の強み
1994年創業以来、「銀座ダイヤモンドシライシ」「エクセルコ ダイヤモンド」の2ブランドを全国主要都市に展開。銀座2店舗体制(銀座本店・銀座並木通り本店)を確立し、国内屈指の競争環境である銀座エリアでの集客力向上と市場シェア拡大を実現。
行定勲監督ショートムービーCMを第7作まで継続し、SNS拡散によるブランド認知を積み上げてきた実績を持つ。
2026年3月期のジュエリー・アート・オークション事業のセグメント利益は5,752百万円、セグメント利益率は約24.9%。グループ全体の売上総利益率は60.2%と高水準を維持。
値引き販売から脱却し、ブランド価値向上による適正価格販売を推進した結果、2026年3月期の営業利益は4,907百万円(前期比26.1%増)、ROEは22.3%に達した。
調達・製造部門の株式会社NEW ART貴金属総合研究所がイスラエル法人Israel Shiraishi Ltd.を通じた原石調達に加え、UAEドバイに子会社を新設し、ダイヤモンド原石の自社調達体制を構築中。将来的には調達・製造・販売・資金調達までバリューチェーン全体をグループ内で完結させる体制を目指しており、競合他社が短期間で模倣困難な調達優位性の確立を進めている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年3月期は売上高32,017百万円(前期比15.8%増)、営業利益4,906百万円(同26.1%増)、経常利益4,840百万円(同35.2%増)、親会社株主帰属当期純利益2,353百万円(同18.6%増)と全指標で過去最高を更新。売上高営業利益率は15.3%(前期14.1%)へ改善。
主因はジュエリー事業の堅調推移(売上高前期比9.3%増、セグメント利益同20.0%増)と食品事業の急拡大(同51.3%増)。外部要因として為替差益165百万円が経常利益を押し上げた(前期は為替差損37百万円)。
営業CFは3,399百万円(前期1,759百万円)と大幅改善し、自己資本比率は39.7%へ回復。2027年3月期は売上高33,000百万円(前期比3.1%増)、営業利益5,200百万円(同6.0%増)を予想。
成長戦略
ジュエリーブランドの高付加価値化・海外展開と軽井沢リゾート開発による中長期成長を追求
「銀座ダイヤモンドシライシ」銀座2店舗体制の確立と行定勲監督ショートムービーCM(第8作公開済)によるブランド認知拡大。「エクセルコ ダイヤモンド」では後藤久美子氏起用と「WORLD JEWELRY DESIGN AWARD 2026」開催によりブランド価値向上を推進。
2025年12月香港・沙田新店舗、2026年2月シンガポール髙島屋店を開業。台湾市場では今後5年間でのシェア拡大施策を開始。米国市場への進出も検討中。UAEドバイ子会社設立によるダイヤモンド原石の自社調達体制構築でバリューチェーン強化を図る。
軽井沢の高級レジデンス「Sampen House of Art」は2027年5月竣工予定。第1期・第2期合計で約10,000百万円規模のプロジェクトを想定し、物件引渡し開始の2028年3月期以降に本格的な利益貢献を見込む。最先端映像芸術ショールームの整備は概ね完了。
「Sampen House of Art」と向かい合う軽井沢本通り沿いに、約2,500坪(8,328㎡)の敷地を活用したホテルコンドミニアムを計画。複数の大手デベロッパーとの協業を想定し、「Sampen House of Art」の5〜6倍規模の事業を見込む。著名キュレーター3名の参画を予定。
深圳に構築した営業・物流拠点を基盤に中国本土市場の開拓を推進。日本産和牛の輸入解禁を見据えた取引先開拓と高付加価値食材のブランド化により、薄利構造からの収益力向上を目指す。2026年3月期は売上高7,164百万円(前期比51.3%増)と急拡大。
広告宣伝費を含む抜本的な経費削減とSNSアフィリエイト広告・ホットペッパービューティーを活用した集客強化を推進。40代〜50代向けメンズエステ分野への新市場開拓も検討中。2026年3月期のセグメント損失は246百万円(前期315百万円から改善)と損失幅は縮小。
最終更新: 2026年7月19日

