事業内容
株式会社NaITOは、1953年創業の機械工具専門商社。切削工具(売上高の約49%)、産業機器・工作機械等(約41%)、計測(約9%)の3カテゴリを取り扱い、製造業を主要顧客とする。
国内は全国に支店・事務所・物流センターを展開し、海外はベトナム(連結子会社)・タイ・中国(持分法適用関連会社)に拠点を持つ。親会社は岡谷鋼機株式会社。
東証スタンダード市場上場。中期経営計画「Achieve2025」(2021年3月〜2026年2月)のもと、物品販売からアフターサービスまでを包括する「オールインワン事業」の確立を目指している。
ビジネスモデル
国内外のメーカーから切削工具・計測機器・産業機器・工作機械等を仕入れ、製造業顧客へ販売する卸売モデルが基本。NICE-NETやEDI連携による受発注デジタル化、在庫拡充による品揃え強化で顧客利便性を高める。
オリジナルブランド「Victoryエンドミル」の展開や検査・校正ビジネスによる付加価値サービスも収益源として育成中。売上高営業利益率は約0.9%と薄利構造が特徴。
企業の強み
1953年創業で70年超の業歴を持ち、東北から九州まで全国に支店・事務所・物流センターを展開。令和6年3月には岐阜事務所を新設するなど継続的に拠点網を拡充。長年の取引実績に基づく顧客基盤と仕入先メーカーとの関係が競争優位の基盤となっている。
2026年2月期末の自己資本比率は74.9%(前期比2.8ポイント増)。有利子負債残高は73百万円と極めて低水準であり、財務リスクは限定的。純資産12,911百万円を背景に、景気変動局面においても財務的安定性を維持している。
主力の切削工具カテゴリでは、主力メーカーの販促企画・キャンペーンを着実に実行するとともに、自社オリジナルブランド「Victoryエンドミル」を展開。2026年2月期の切削工具売上高は21,552百万円(前年同期比0.5%増)と、全カテゴリ中唯一前年を上回った。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
過去5期の売上高は44,000〜44,500百万円台で横ばい推移後、2025期43,555百万円・2026期43,518百万円と微減傾向。令和9年2月期通期予想は45,000百万円(+3.4%)と回復を見込む。
営業利益は2023期886百万円をピークに5期連続で低下し、通期予想400百万円は2026期403百万円からさらに微減。当1Qは切削工具メーカーの価格改定前需要の前倒し(外部要因)と供給不安を背景とした在庫積み増し需要により売上高13,110百万円・営業利益324百万円と大幅増益を達成したが、通期予想は据え置かれており前倒し需要の反動を織り込んだ保守的な見通しとなっている。
成長戦略
「共創ビジョン2030」のもとオールインワン事業・デジタル化・海外展開の3軸で専門力会社を目指す
令和8年3月に神戸事務所を兵庫支店に昇格し営業体制を強化。中期経営計画「共創ビジョン2030」初年度として重点施策の着実な実行に取り組んでおり、地域密着型の顧客接点拡大を推進している。
設備案件を中心とするスポット品において、自動化・省人化商材の提案活動強化と新規商材の拡充に注力。当1Qでは産業機器・工作機械等カテゴリが前年同期比△0.9%と苦戦しており、提案力強化による底上げが課題。
営業支援システムの利活用による営業効率向上を推進。NICE-NET・EDI連携による受発注利便性向上と在庫拡充による品揃え強化を継続実施しており、顧客への付加価値提案強化にも展示会・セミナー開催を活用している。
NAITO VIETNAM CO.,LTD.(ベトナム)はホーチミン・ハノイ地区で設備案件を中心とした受注拡大に取り組み売上拡大を図る。SOMAT Co.,Ltd.(タイ)は自動車関連需要の減速を踏まえ非自動車分野・環境関連商材・計測機器分野への展開を進めている。
最終更新: 2026年7月17日

