事業内容
株式会社コロワイドは、当社及び連結子会社107社で構成される外食持株会社。「牛角」「かっぱ寿司」「大戸屋ごはん処」「ステーキ宮」「フレッシュネスバーガー」等の多様なブランドを傘下に持ち、日本全国並びに北米・アジア・オセアニア等に直営・FC合計2,633店舗(2026年3月末時点)を展開する。
2026年4月にはカフェ業態C-United㈱(565店舗)をグループに加え、さらに規模を拡大。㈱コロワイドMDが全国15拠点のセントラルキッチン・食品工場を通じて原料調達から加工・配送まで一貫したマーチャンダイジング機能をグループ全店舗に提供する垂直統合型の事業構造を持つ。
ビジネスモデル
㈱コロワイドMDが商品開発・調達・製造・物流を一元管理し、グループ各社の店舗へ食材・商品を供給することでスケールメリットとコスト効率を実現。直営店舗からの飲食売上に加え、FC加盟店からは加盟金・保証金・月間売上高の5%相当のロイヤリティを継続的に収受する。
M&Aによる業態・ブランドの取得と既存マーチャンダイジング網への統合を繰り返すことで規模を拡大してきた。
企業の強み
㈱コロワイドMDが全国15拠点のセントラルキッチン・食品工場を運営し、原料調達から加工・配送まで一貫管理。2026年3月期の同社売上収益は101,268百万円(前期比5.3%増)、営業利益は5,168百万円と安定的に拡大しており、グループ全体のコスト競争力の源泉となっている。
2026年3月末時点で直営1,501店舗、FC含む総2,633店舗を国内外に展開。「牛角」832店、「かっぱ寿司」309店、「大戸屋」455店等の主力ブランドが規模の経済を形成。2026年4月のC-United㈱グループ入りにより565店舗が追加され、さらに規模が拡大した。
㈱アトム(2005年)、㈱レインズインターナショナル(2012年)、カッパ・クリエイト㈱(2014年)、㈱大戸屋ホールディングス(2020年)、Seagrass Holdco Pty Ltd.(2025年)と段階的にM&Aを実施し、業態・地域を多様化。Seagrass社は2026年3月期に売上収益20,041百万円・営業利益2,583百万円を計上し、オセアニア事業の収益貢献が始まっている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上収益は2022年3月期175,627百万円から2026年3月期300,090百万円へ5期連続増収を達成し、成長ペースも加速している。営業利益は2023年3月期に-6,743百万円と大幅赤字に転落したが、2024年3月期以降は黒字回復し2026年3月期は9,407百万円まで改善。
ただし当期利益は2,233百万円と売上規模に対して低水準にとどまる。外食産業全体で原材料費・人件費の高騰という構造的コスト上昇圧力が続く中、M&Aによる規模拡大が売上を牽引する一方、不採算セグメントの減損処理が利益を圧迫する構図が続いている。
成長戦略
Vision 2030で売上5,000億円を目指し、海外・給食・カフェ業態を三本柱に拡大
既存ブランドの新規出店・改装・業態転換に加え、2026年4月に取得したC-United㈱(「珈琲館」「カフェ・ベローチェ」「カフェ・ド・クリエ」等565店舗)をグループに統合し、カフェ業態を新たな収益柱として育成する。㈱コロワイドMDのマーチャンダイジング機能との連携によるコスト効率化も推進する。
「牛角」及び派生業態(インドネシア新業態「六角」、中東「牛角」1号店等)、「かっぱ寿司」の海外出店、Seagrass Holdco Pty Ltd.(オセアニア)のプレミアムステーキ業態拡大を並行して推進。2026年3月期末時点で海外直営159店舗・FC261店舗の計420店舗を展開している。
ヘルスケア施設を中心とした需要拡大を背景に新規拠点獲得活動を継続。2026年3月末の契約拠点数は509拠点に達しており、持続可能な運営モデルの構築により収益性の改善を図る。
㈱コロワイドMDを中心に調達・製造・物流の一貫体制を強化し、グループ全体のコスト効率を高める。C-United㈱グループ入りによる供給先拡大も見込まれる。2026年3月期の㈱コロワイドMD売上収益は101,268百万円(前期比5.3%増)と拡大基調にある。
営業損失を計上したカッパ・クリエイト㈱(営業損失255百万円)及び㈱アトム(営業損失828百万円)について、価格訴求施策・テイクアウト需要取り込み・メディア露出強化等による既存店収益力の回復と店舗ポートフォリオの最適化を推進する。
最終更新: 2026年7月19日

