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株式会社進和

7607東証プライム卸売業

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株式会社進和7607

事業内容

株式会社進和は1951年創業、名古屋市守山区に本社を置く東証・名証プライム上場のエンジニアリング商社。金属接合・産業機械・FAシステム関連商品の販売(商社部門)と、肉盛溶接・溶射加工・ろう付加工・FAシステム関連製品の製造(製造部門)を両輪とする。

主要顧客はトヨタ自動車・デンソーをはじめとする完成車メーカー・自動車部品メーカーで、国内に加え米州・アジア・パシフィック・中国・欧州に計15子会社を展開するグローバルグループを形成している。2025年8月期の連結売上高は86,146百万円と過去最高を更新した。

ビジネスモデル

仕入れた金属接合機器・材料・FAシステム機器を自動車メーカー等に販売する商社機能に加え、自社工場での肉盛溶接・溶射加工・ろう付加工・FAシステム製品製造というメーカー機能を保有。エンジニアリング提案力を武器に高付加価値商品を提供し、価格転嫁と原価低減を組み合わせて収益を確保する。

海外は現地販売子会社を通じた日系メーカーへの横展開が基本構造。

企業の強み

2025年8月期においてトヨタ自動車向け販売高は16,383百万円(全体の19.0%)、デンソー向けは8,666百万円(10.1%)と上位2社で約3割を占める。自動車メーカーの設備投資サイクルに密着した深耕営業により、国内セグメント売上高は73,851百万円と全体の約86%を占める主力基盤を形成している。

金属接合・FAシステム・超精密塗布装置の自社開発・製造能力を保有し、2025年8月期の生産実績は14,338百万円(前年比104.7%)。AMR(自律走行搬送ロボット)やネットワークシステムを組み合わせたスマートファクトリー提案、EV・車載電池向け生産設備の提供など、単純商社を超えたソリューション提供が高付加価値化に寄与している。

2025年8月期末の現金及び現金同等物残高は28,786百万円と前期比9,162百万円増加。営業CFは11,336百万円の収入を確保し、設備投資資金は原則自己資金で賄う方針。自己資本比率は58.4%と財務健全性を維持しており、取引銀行に無担保融資枠5,600百万円も設定済みで流動性リスクは低い。

エンヴァリスの着眼点

2026年8月期第3四半期累計(9ヶ月)の売上高68,208百万円・営業利益4,020百万円に対し、通期予想は売上高87,000百万円・営業利益4,300百万円。3Q累計の通期予想に対する進捗率は売上高78.4%・営業利益93.5%と高水準。

残り1四半期(6〜8月)で営業利益280百万円の積み上げが必要な計算となり、前年同期比では通期営業利益が前期4,536百万円から4,300百万円へ5.2%減益予想であることを踏まえると、4Q単独の利益水準の動向が通期着地の鍵を握る。

米州セグメントは売上高8,929百万円(前年同期比19.0%増)と大幅増収ながら、セグメント利益は293百万円(前年同期比53.0%減)と大幅減益。前年同期の高採算プロジェクトの反動減に加え、米国の対外経済政策(関税)の影響が明示されており、収益の質が悪化している。

中国セグメントも39百万円の損失(前年同期15百万円の損失から拡大)と、海外2セグメントが同時に収益悪化している点は構造的リスクとして注視が必要。

2026年8月期第3四半期末の総資産は68,583百万円と前期末74,409百万円から5,826百万円減少。主因は現金及び預金の6,072百万円減少・商品及び製品の1,926百万円減少等。

一方で純資産は2,924百万円増加し自己資本比率は67.6%に上昇。総資産の縮小は流動負債(買掛金・契約負債等)の大幅減少(8,836百万円減)が主因であり、事業規模の縮小ではなく期末在庫・仕入債務の正常化と解釈できるが、ROA・ROEの動向を継続的に確認する必要がある。

成長戦略

スマートファクトリー化・EV対応・グローバルサウス拡大を三本柱とする第4次中期経営計画

AMR(自律走行搬送ロボット)・各種検査装置・ネットワークシステムを組み合わせた製造現場の自動化・省人化ソリューションを提供。2026年8月期第3四半期累計において日本セグメントの利益を前年同期比15.5%増に押し上げる主要ドライバーとなっており、自動車メーカーの設備投資需要を着実に取り込んでいる。

超精密塗布装置「Quspa」新機種を2026年1月のネプコンジャパンで発表し、パワーデバイス・モジュール関連商品の展示デモを実施。金属接合技術をコアコンピタンスとしたエンジニアリング機能強化により、EV・車載電池・半導体関連の新規事業領域開拓を推進している。

東南アジア・インドを対象とするアジア・パシフィックセグメントは2026年8月期第3四半期累計で売上高4,249百万円(前年同期比7.2%増)・セグメント利益574百万円(同15.6%増)と堅調。日系自動車メーカー・部品メーカー向け生産設備・溶接材料の継続的な売上が寄与しており、インド法人の連結化効果も含め成長軌道を維持している。

最終更新: 2026年7月17日