事業内容
橋本総業ホールディングス株式会社は、1890年創業の建設設備資材専門商社グループです。管材類(鋼管・継手・バルブ等)、衛生陶器・金具類(便器・水栓金具等)、住宅設備機器類(給湯器・システムキッチン等)、空調機器・ポンプの4セグメントを主軸に、連結子会社10社を含むグループで事業を展開しています。
販売先は工事業者(ルート部門)からサブコン・ゼネコン(特需部門)まで幅広く、全国の支店・配送センターネットワークを通じて住宅・非住宅・公共インフラ向けに設備資材を供給しています。2026年3月期の連結売上高は172,462百万円に達しています。
ビジネスモデル
主要メーカー(TOTO・パナソニック・三菱電機・荏原製作所等)の特約代理店として商品を仕入れ、全国の支店・配送センターに在庫を配置し、工事業者・二次店・ゼネコン等へ販売する卸売モデルです。売上総利益率は10.6%(2026年3月期)と薄利ながら、フルライン・即納体制による顧客囲い込みと、物流共同化・情報システム活用による効率化で収益を確保しています。
企業の強み
1890年創業以来、全国に支店・配送センターを順次整備し、現在は北海道から沖縄まで県別営業体制を構築しています。2026年3月期には東京都中央区賃貸物件(1,139百万円)・沖縄那覇市事務所倉庫(264百万円)への設備投資を実施し、ハブ+サテライト体制を継続強化しています。
即納体制の強化が各セグメントの受注獲得に直結しています。
管材類48,770百万円、衛生陶器・金具類46,691百万円、住宅設備機器類30,453百万円、空調機器・ポンプ44,008百万円と4セグメントが均衡した売上規模を持ち、顧客が必要とする設備資材をワンストップで供給できる体制を有しています。一括配送による現場効率化も競合との差別化要因となっています。
「みらい会」を軸に施主・工事業者・仕入先・当社の4位1体で県別展開し、みらい市(展示商談会)・みらいサービス(別会社化サービス)を組み合わせた独自の業界ネットワークを構築しています。ショールームイベントの定期開催や商品研修会の実施により、中高級機種の提案・受注強化にも活用されています。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年3月期137,606百万円から2026年3月期172,462百万円へ5期連続増収(CAGR約5.8%)。営業利益は2024年3月期に2,309百万円へ落ち込んだ後、2025年3月期2,444百万円・2026年3月期2,527百万円と回復基調にある。
2026年3月期の純利益は2,818百万円(△2.5%)と微減したが、包括利益は5,093百万円(+96.2%)と大幅増加し、投資有価証券の評価差額金(+2,017百万円)が純資産を押し上げた。外部要因として民間非住宅投資・リフォーム需要の増加が売上を牽引する一方、住宅着工数の減少が衛生陶器セグメントの重石となっている。
2027年3月期は売上高180,000百万円(+4.4%)・営業利益3,600百万円(+42.5%)・純利益3,700百万円(+31.3%)を予想している。
成長戦略
3つのフル戦略とみらいビジョン7分野でシェアアップと生産性向上を追求
全国の県別営業体制とハブ+サテライト型拠点整備を継続推進。2026年3月期は建設仮勘定が1,492百万円(前期86百万円)に急増しており、新拠点投資が進行中。即納体制の強化により顧客サービス競争力を維持・向上させる。
管材・衛生陶器・住設・空調の4セグメントにわたる在庫拡充と一括配送体制を強化。ZEH対応高性能断熱付樹脂管・省施工継手・自動弁等の高付加価値商材の販路拡大を推進し、利益率向上を図る。2026年3月期は売上総利益率10.6%を維持した。
「環境・エネルギー」「健康・快適(GX)」「DXデジタル化」「人材育成」等7つのみらいビジョンを軸に、省エネ補助金活用・エコキュート拡販・デジタル化推進を展開。2027年4月施行予定の住宅用省エネ規制を需要取り込みの機会と位置付けている。
リアル+オンデマンド研修を組み合わせたみらいアカデミーを通じて業界専門人材を育成。リフォーム業者向けサポート体制の構築・人材育成に注力し、リフォーム需要の取り込み強化を図る。給与手当は5,869百万円(+4.7%)と増加しており、人材投資を継続している。
最終更新: 2026年7月19日

