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株式会社ティムコ

7501東証スタンダード卸売業

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株式会社ティムコ7501

事業内容

株式会社ティムコは1969年創業のアウトドア専業企業。フライ・ルアー用品の企画開発・販売を行うフィッシング事業と、自社オリジナルブランド「フォックスファイヤー」を軸とするアウトドア衣料の企画・販売を行うアウトドア事業の2事業を主軸とする。

スローガン「Think in the field」のもと、自然のフィールドから培った知恵を商品・サービスに昇華させることを企業理念とし、東京証券取引所スタンダード市場に上場。関連会社として、キャンプ・フィッシング・食を融合した体験型施設を運営する株式会社キャンパーズアンドアングラーズを有する。

ビジネスモデル

フィッシング事業では自社企画のフライロッド・ルアー等を国内外に販売し、輸出も展開。アウトドア事業では「フォックスファイヤー」ブランドの衣料品を直営店・EC・卸売チャネルで販売する。

売上総利益率と営業利益率を重要KPIと位置づけ、ブランド価値向上による適正価格維持と業務効率化による利益改善を目指す。運転資金は主に内部資金で賄い、無借金経営を基本とする。

企業の強み

1982年にフライフィッシング向けアウトドア衣料として誕生した「フォックスファイヤー」は40年超の歴史を持つ自社ブランド。2023年には「SCアルティメットフーディ」がグッドデザイン賞を受賞し「グッドデザイン・ベスト100」にも選出されるなど、品質・デザイン面での外部評価を獲得している。

2025年11月期末の自己資本比率は79.9%と高水準を維持。金融機関からの借入に依存せず主として内部資金で事業運営を行っており、純資産合計は4,366百万円。財務的な安定性は高く、外部環境の悪化局面においても財務的な柔軟性を確保している。

フィッシング事業(売上高856百万円)とアウトドア事業(売上高2,340百万円)の2事業を展開し、単一事業への依存を回避。アウトドア事業のセグメント利益78百万円が全社損益を下支えする構造となっており、フィッシング事業が赤字転落した2025年11月期においても事業全体の損失拡大を一定程度抑制した。

エンヴァリスの着眼点

2026年11月期中間期は売上高1,860百万円(前年同期比14.5%増)、営業利益2百万円(前年同期は営業損失32百万円)と損益が大幅に改善した。ただし、公開買付提案対応費用14百万円の特別損失計上により中間純損失14百万円となった。

さらに通期業績予想が取り下げられており、下期の費用規模・売上見通しが不透明なため、通期での黒字転換の確度は現時点で判断困難である。

中間期は売上高が増加した一方、円安や仕入原価の上昇幅が大きく売上総利益率が若干低下した。外部要因として為替変動と原材料コスト上昇が継続しており、透湿防水生地の原価高騰が春物衣料の販売価格上昇を招き一部商品の販売苦戦につながった。

人件費等の販管費も増加しており、売上増加を利益に転換する構造的な改善が引き続き求められる。

2026年5月に公開買付けが終了し、堅果シナジー投資事業有限責任組合が筆頭株主となった。同組合が推進するグローバル展開・DX化は中長期的な成長機会となり得る一方、関連費用の発生時期・規模が見通せないことが通期予想取り下げの主因となっている。

株主構造の変化に伴うガバナンス・経営方針の変容リスクも投資家として注視すべき点である。

成長戦略

グローバル展開・DX化・ブランド強化の3軸で収益回復と新成長を目指す

2025年12月より輸出機能を独立組織化し、海外市場への本格展開を推進。ルアーの輸出が国内・海外ともに好調に推移しており、新筆頭株主・堅果シナジー投資事業有限責任組合の協力のもとグローバル展開を加速する方針。

自社ウェブサイト・SNSを活用したコンテンツマーケティングおよびECチャネル強化により新規ユーザー獲得を図る。新筆頭株主主導のDX化施策も並行して準備中だが、費用規模・発生時期は現時点で未確定。

2025年5月発売の国産熊撃退スプレーが中間期も引き続き好調に推移。フィッシングギア・シャツ・カットソー等の春夏商品も販売拡大。高付加価値商品の拡充により単価下落リスクを抑制しながら売上増を目指す。

2025年12月よりプロモーション機能・EC機能を統合した新体制へ移行し、組織効率化を推進。人件費等の販管費増加が続く中、売上増加を利益に転換するためのコスト構造改善が課題。

最終更新: 2026年7月17日