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株式会社あいちフィナンシャルグループ

7389東証プライム銀行業

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株式会社あいちフィナンシャルグループ7389

事業内容

株式会社あいちフィナンシャルグループは、2022年10月に愛知銀行と中京銀行の共同株式移転により設立された銀行持株会社。2025年1月に両行が合併し株式会社あいち銀行として営業を開始した。

連結子会社11社で構成され、銀行業(預金・貸出・為替・投資信託・保険窓販・信託代理店)を中核に、総合リース業(あいちFGリース)、クレジットカード・信用保証・事務サービス・ソフトウェア開発・コンサルティング等の周辺金融サービスを展開する。主要営業基盤は愛知県を中心とする東海地区であり、個人・中小企業・地方公共団体を主要顧客層とする。

貸出金末残は4,941,172百万円、預金末残は5,989,342百万円に達する地域金融グループである。

ビジネスモデル

主収益源は貸出金利息(貸出金平均残高4,921,307百万円、利回り1.07%)と有価証券運用(平均残高1,139,509百万円、利回り1.58%)による資金利益52,599百万円。これに投資信託・保険窓販・代理業務等の役務収益18,005百万円、政策投資株式の計画的売却による株式等関係損益16,419百万円が加わる。

資金調達は個人・法人預金(平均残高5,961,675百万円)を主体とし、低コストの安定調達基盤を維持する。

企業の強み

愛知銀行と中京銀行の合併(2025年1月)により、あいち銀行単体の貸出金末残は4,953,134百万円に達し、愛知県内で広範な顧客基盤を確立。合併に伴うシステム統合費用が剥落し、あいち銀行単体物件費は22,068百万円から18,444百万円へ3,623百万円減少するコスト効率化も実現した。

投資信託残高208,038百万円(前期比32,381百万円増)、保険残高659,913百万円(前期比56,806百万円増)と預かり資産が着実に積み上がっている。代理業務役務収益は6,073百万円(前期4,791百万円)と増加しており、金利収益に依存しない手数料収益基盤が拡充されている。

あいち銀行単体の正常債権は49,395億円(前期48,358億円)と増加する一方、破産更生債権は162億円(前期190億円)、危険債権は572億円(前期623億円)と改善。当期は貸倒引当金戻入益2,024百万円・偶発損失引当金戻入益449百万円が発生し、与信関係費用は△2,473百万円と収益化した。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期は日銀利上げを背景に貸出金利回りが0.82%→1.07%へ改善し、あいち銀行単体貸出金利息は52,803百万円(前期29,717百万円)と大幅増加した。外部要因として金利上昇の恩恵を享受した一方、2027年3月期連結経常利益予想は28,000百万円(前期比2,912百万円減)と減益見通し。

与信関係費用の戻入(△2,473百万円)や統合費用剥落等の一過性利益が剥落することが主因であり、実力ベースの収益力の持続性を見極める必要がある。

2026年3月期の株式等関係損益(連結)は16,419百万円と経常利益30,912百万円の53%相当を占める。あいち銀行単体の株式等売却益は18,330百万円(前期13,359百万円)と増加しており、外部要因として株式市場の高水準が業績を下支えした。

政策投資株式の縮減は資本効率改善につながる一方、売却益の剥落が業績の下押し要因となるリスクがあり、コア業務純益(20,778百万円)の自律的な成長が重要な評価軸となる。

2026年5月に三十三フィナンシャルグループ(総資産連結4兆5,721百万円)との経営統合基本合意を締結。2027年4月1日を目処に吸収合併方式での統合を目指しており、愛知・三重・近接地域での貸出金・預金規模の大幅拡大が期待される。

一方、2026年9月の最終契約締結・2026年12月の臨時株主総会決議が予定されており、合併比率の決定や関係当局の許認可取得等の不確実性が残る。統合に伴うシステム・人員統合コストの発生も2027年3月期以降の業績に影響する可能性がある。

成長戦略

三十三FGとの経営統合で広域地銀グループへ。非金融サービス拡充も並行推進

2026年5月13日に基本合意書を締結。2027年4月1日を目処に吸収合併方式での統合を実施予定。愛知・三重・近接地域でのプレゼンス向上と経営資源の最適活用による企業価値向上を目指す。統合後の総資産は両社合算で約12兆円規模となる見込み。

2026年5月に豊田エンジニアリング株式会社および株式会社豊田マネージメント研究所を子会社化(取得原価170百万円)。製造業向け業務改善・経営管理コンサルティング機能を拡充し、「銀行業を超えたトータルサポートグループ」の実現を目指す。

愛銀ディーシーカードと中京カードを2027年4月1日付で合併し、株式会社あいちFGカードとして発足予定。経営資源の効率化と企業価値最大化を図り、成長が見込まれるキャッシュレス事業を強化する。グループとしての一体感向上も目的とする。

あいち銀行単体の投資信託残高208,038百万円(前期比32,381百万円増)、保険残高659,913百万円(前期比56,806百万円増)と拡大が継続。雇用・所得環境の改善を背景とした個人の資産形成需要を取り込み、役務取引等収益の安定的な積み上げを図る。

2026年4月1日付で普通株式1株につき5株の割合で株式分割を実施。投資単位当たりの金額を引き下げ、個人投資家を含む投資家層のさらなる拡大と株式流動性の向上を図る。分割後の年間配当金は30円(分割前換算150円)を予想。

最終更新: 2026年7月19日