事業内容
株式会社デコルテ・ホールディングスは、フォトウエディング(結婚写真の前撮り・別撮り)を主力とするスタジオ事業を展開する持株会社。首都圏「スタジオAQUA」、関西圏「スタジオTVB」をはじめ全国6ブランド計24店舗でフォトウエディングを提供するほか、子ども・家族写真を扱うアニバーサリーフォトサービス「HAPISTA」を全国8店舗で展開。
主要顧客は結婚を控えたカップルおよびライフイベントを記念に残したい家族層。2025年9月期の売上収益は6,046百万円で、スタジオ事業が全体の99.5%を占める。
フィットネスジム「40minutes」(兵庫県)は非主力の小規模セグメント。
ビジネスモデル
正社員フォトグラファー172名・メイクアップアーティスト189名(計361名)を自社育成し、外注に依存しない均質な撮影品質を確保。自社WebサイトへのSEO・SNS集客を主軸に、IBJグループ等との送客提携も活用して顧客を獲得。
衣裳の内製デザイン・直接仕入れにより品質とコストを自社管理。2025年9月期は撮影件数+5.0%・撮影単価+2.8%の両輪成長で売上収益6,046百万円を達成。
調整後営業利益を主要KPIとして管理し、2025年9月期は928百万円(前期比+32.7%)を計上。
企業の強み
フォトグラファー172名・メイクアップアーティスト189名を正社員として雇用し、独自の等級制研修体制で育成。外注依存を排除することで品質の個人差を極小化し、繁忙期の需要確実な取り込みと平日稼働の平準化を実現。人員数は2021年9月の280名から2025年9月の361名へ継続拡大。
「フォトウエディング」「前撮り」等のキーワード検索で各地域上位を占めるSEO実績を保有。制作チームを内製化し適時更新・SEO対策を実施。ゼクシィ調査によれば顧客の選定媒体はSNS54.6%・その他Webサイト28.5%が主流であり、自社Web集客力が新規顧客獲得の主要チャネルとして機能している。
ゼクシィ結婚トレンド調査によれば、挙式組数に占める別撮り実施率は2014年の56.7%から2024年には73.8%へ継続上昇。婚姻組数が2024年に485千組と微増転換する中、フォトウエディング市場は2023年時点で年間約529億円(当社推計)と成長を継続しており、同社の主力事業を支える市場構造が維持されている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
過去5期の売上収益は2022期5,322百万円をピークに2024期5,590百万円まで低迷したが、2025期6,046百万円と回復に転じ、2026期通期予想は6,481百万円(前期比7.2%増)。営業利益は2022期1,378百万円から2024期220百万円まで急落後、2025期295百万円、2026期通期予想453百万円と回復軌道にある。
2026年9月期中間期(2025年10月〜2026年3月)は売上収益3,169百万円(前年同期比6.4%増)、営業利益384百万円(同88.4%増)と大幅増益を達成。撮影件数+4.2%・撮影単価+3.9%の双方向上に加え、前年同期の修繕費剥落が利益拡大に寄与した。
営業活動によるキャッシュ・フローは667百万円の収入を確保。親会社所有者帰属持分比率は42.7%(前期末40.4%)に改善した。
成長戦略
フォトウエディング既存店成長・M&A活用によるアニバーサリーフォト強化でライフフォトカンパニー化を目指す
送客提携拡大・広告宣伝費最適化による集客強化と、衣装アップグレード・アルバム販売促進による客単価向上を継続。2026年9月期中間期に撮影件数+4.2%・撮影単価+3.9%を実現しており、施策の有効性が確認されている。
兵庫県内で強いブランド力と子供写真領域での集客力を有するエミュをグループ化(取得原価1,000百万円)。エミュのノウハウをHAPISTAやAsheryへ展開し既存店売上向上を図るとともに、エミュLabのレタッチ・デザイン機能でグループ全体の業務効率化を推進する。
顧客層の厚い首都圏での店舗展開を強化する方針を掲げ、2026年1月にstudio Ashery TOKYOをオープン。出店とM&Aを組み合わせた事業基盤拡充を継続し、スケールメリットによる収益力向上を目指す。
「HAPISTA阪急西宮ガーデンズ店」へのstudio Asheryブランド導入など、既存店舗に複数ブランドを展開することで多様なニーズを取り込み、既存店売上の向上を図る。アニバーサリーフォトサービスの売上収益は2026年9月期中間期に196百万円(前年同期比15.3%増)と成長している。
最終更新: 2026年7月17日

