親会社への売上依存
当社グループは売上高の98.2%を親会社である日産自動車株式会社に依存しており、同社の販売戦略や生産体制の方針転換が経営成績に直接的な影響を及ぼす。2025年10月にADの生産終了、2027年3月にNV200バネットの生産終了が予定されており、車両生産縮小後は湘南工場をサービス部品拠点として活用する計画。対応として特装事業・サポート事業での親会社グループ外取引拡大を推進している。
親会社グループ内競合
国内自動車生産が長期的に減少傾向にある中、日産自動車グループはグローバルで過剰な生産能力体制の工場再編を進めており、当社の自動車関連事業が親会社グループの国内外生産拠点と競合するリスクがある。製品戦略の変更により競合関係が大きく変化した場合、財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性がある。フレーム車とモノコック車の混流生産効率化やコア技術向上により差別化を図る方針。
サプライチェーン断絶
半導体供給ひっ迫や地政学リスク(中東情勢不安等)、大規模災害・サイバー攻撃により、サプライヤーからの供給停止・遅延が発生した場合、操業停止に至る脆弱性を内包している。特定サプライヤーへの発注集中や限定的な技術サプライヤーの存在がリスクを高めており、生産計画の見直しや稼働率低下が業績に影響する。代替サプライヤーの検討・評価、在庫水準の適正管理、BCP策定により対応している。
特定市場への需要集中
当社の自動車売上は販売台数の過半数が海外向けであり、主要仕向地は北米・中南米および中東地域に集中している。ホルムズ海峡の封鎖による輸送遅延・停止や、北米向け関税等の通商政策変更により、急激な需要変動が顕在化した場合に財政状態および経営成績に大きな影響を及ぼす可能性がある。日産自動車が講じる対策と動向を注視する方針としている。
自動車産業の技術変革
カーボンニュートラルやCASE・SDVを中心とした100年に一度の産業変革期において、従来型自動車生産を担う当社が次世代技術への対応に出遅れた場合、生産車両の市場優位性喪失や異業種参入企業との競争激化リスクがある。パワートレインの次世代化や先進技術対応が課題であり、対応遅延は財政状態および経営成績に悪影響を及ぼす可能性がある。衝突被害軽減ブレーキ等の先進安全装備採用を進め、商品イベントに向けた技術ノウハウのマップ化で対応している。
情報セキュリティ
ほぼ全業務が情報システムに依存する中、ランサムウェアを含む悪質化したサイバー攻撃や自然災害・停電等によるシステムダウン、機密情報・個人情報の漏えいリスクが急激に高まっている。インシデント発生時には業務停止・データ消失・信頼性低下を通じて業績および財務状況に影響を及ぼす可能性がある。サーバーの地理的分散配置等のハード面対策からソフト面にわたる対策を実施し、BCP策定を進めている。
製品品質・リコール
新技術採用に伴い、製造物責任や大規模製品リコールが発生した場合、多額の損失発生に加えブランドイメージ低下を招き、財政状態および経営成績に大きな影響を及ぼす可能性がある。製造物責任保険に加入しているが、全損害がカバーされるとは限らない。社長を議長とする品質委員会を設置し、開発・生産・品質保証部門が一体となった早期課題解決体制を整備している。
退職給付債務の変動
退職給付費用および債務は割引率等の数理計算上の前提条件や年金資産の長期期待運用収益率に基づいて算出されており、国内外の株式・債券市場の動向により資産価値が変動するリスクがある。実際の結果が前提条件と異なる場合、その影響は将来期間にわたって認識され、費用および債務に影響を与える可能性がある。企業年金運営管理委員会による定期的なアセットミックス妥当性確認と複数運用機関への分散委託で対応している。
固定資産の減損
工場建物や製造設備など多くの固定資産を保有しており、資産価値の下落や経営環境の著しい悪化により投資回収見込みが立たなくなった場合、減損処理が必要となり財政状態および経営成績に悪影響を及ぼす可能性がある。生産車両の終了計画(AD・NV200バネット)に伴う工場稼働変更が資産評価に影響する可能性がある。
コンプライアンス違反
会社法・金融商品取引法・道路運送車両法・独占禁止法等の各種法令違反や社会的要請に反した行動により、法令処罰・訴訟・社会的制裁を受け、売上減少等の経営成績悪化につながる可能性がある。守るべき法令・ルールの増加と企業の社会的責任への社会的期待の高まりにより、リスクは年々増大している。完成検査問題の風化防止を含め、行動指針および中期経営計画管理項目にコンプライアンスを組み込み、役員・従業員の意識向上を図っている。
重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています
最終更新: 2026年7月19日

