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日産車体株式会社

7222東証スタンダード輸送用機器

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事業内容

日産車体株式会社は、親会社である日産自動車株式会社からの受注に基づき、乗用車・商用車・小型バス・特装車の製造・販売を行う自動車製造専業企業である。当社及び子会社6社で構成されるグループは、自動車関連を中核セグメントとし、設備メンテナンス・情報処理・人材派遣の支援セグメントを内包する。

主要製品は中近東向け「パトロール」・北米向け「アルマーダ」等のプレミアムSUV、国内向け商用車「キャラバン」「NV200バネット」、高規格救急車「パラメディック」等の特装車に及ぶ。売上高の98.2%を日産自動車1社が占める典型的な専属製造会社であり、東京証券取引所スタンダード市場に上場している。

ビジネスモデル

日産自動車から生産計画を受け、自社の生産能力を勘案して製造・販売する受託型モデルが収益の根幹である。売上高403,800百万円のうち396,706百万円(98.2%)が日産自動車向けであり、台数・車種構成・売上単価が収益を直接規定する。

設備メンテナンス・情報処理・人材派遣の各子会社はグループ内需要を主な収益源とし、製造機能を補完する垂直統合型の内製体制を形成している。

企業の強み

日産自動車から商用車・プレミアムカー・特装車の車両開発委託を受け、開発部門が設計から量産まで一貫して担う体制を有する。当期の研究開発費は71百万円(自動車関連)を計上し、キャラバンへのクラス初インテリジェントクルーズコントロール採用など商品力強化の実績を積み上げている。

特装車事業において、高規格救急車「パラメディック」が3年連続で計画台数を達成し、過去最高受注を記録した。日産車の車両架装に留まらず、軽自動車からトラックまで幅広いブランドの架装事業を展開しており、特装車分野での独自の技術・営業基盤を構築している。

当期末の自己資本比率は66.3%(前期65.4%)と高水準を維持し、運転資金・投資資金を全額自己資金で賄う無借金経営を継続している。現金及び現金同等物は869億円を保有し、132億円の設備投資を自己資金で実施するなど、財務の健全性が確認される。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の営業利益14,161百万円は前期比175.1%増と急拡大し、営業利益率は3.5%(前期1.5%)に改善した。2027年3月期会社予想は売上高448,000百万円・営業利益21,000百万円(同48.3%増)と更なる増益を見込む。

新型車の生産開始が台数増加を牽引する見通しであり、外部要因として米国通商問題・中東情勢の不確実性が残るものの、会社側は業績への影響を注視しながら予想を開示している。

日産自動車向け売上高が396,706百万円と連結売上高の98.2%を占める構造は変わらず、親会社の生産計画・販売動向が業績を直接左右する。日産自動車自体が経営再建中であることを踏まえると、受注台数の変動リスクは引き続き最大のダウンサイドシナリオとなる。

湘南工場のサービス部品生産への事業転換は収益構造最適化の一手だが、依存度の抜本的な低下には至っていない。

2026年3月期は湘南工場の事業転換に伴い、固定資産の減損損失2,855百万円および事業構造改革引当金繰入額2,129百万円を特別損失に計上した。これにより税金等調整前当期純利益は9,904百万円にとどまり、親会社株主に帰属する当期純利益は6,893百万円(営業利益比48.7%)となった。

構造改革コストは一時的なものとして整理されるが、約800人を対象とした人事施策の実行状況と追加費用発生の有無が今後の注目点となる。

成長戦略

新型車立ち上げ・湘南工場転換・特装車拡大で2027年3月期の大幅増益を目指す

2027年3月期に新型車の生産を開始し、売上台数を2026年3月期154,668台からさらに増加させる計画。建設仮勘定が前期6,595百万円から11,437百万円へ増加しており、新型車向け生産設備投資が進行中。

湘南工場を完成車生産からサービス部品生産に転換し、収益構造を最適化する。転換に伴い減損損失2,855百万円・事業構造改革引当金2,129百万円を計上済み。約800人を対象とした人事施策を実施中。

高規格救急車(パラメディック)で過去最高受注を達成。乗用車・商用車に依存しない高付加価値製品の拡大により、日産自動車向け依存度の低減と収益多様化を図る。

2026年3月期の営業利益変動要因として合理化ほか+52億円を実現。2027年3月期も継続的な生産効率向上により営業利益21,000百万円(営業利益率4.7%)を目指す。

最終更新: 2026年7月19日