事業内容
株式会社テインは1985年創業のカーアフターマーケット向けサスペンション専門メーカーで、東京証券取引所スタンダード市場に上場。自動車用サスペンション製品の開発・製造・販売を単一事業として展開し、国内工場(横浜市戸塚区)および中国工場(江蘇省)での生産体制を持つ。
販売は国内小売店経由に加え、北米・欧州・中国・タイ・オセアニア等に子会社8社を展開するグローバル体制を構築。主要顧客はカーアフターマーケットのスポーツ・補修ユーザーで、TURN 14 DISTRIBUTION INC.(北米)や㈱タカマコンペティションプロダクト(国内)が主要取引先。
長期経営ビジョンとしてサスペンション事業の売上高100億円を掲げている。
ビジネスモデル
国内工場でスポーツ・高付加価値製品を、中国工場でエントリーユーザー向け製品を生産し、国内外の住み分けによるコスト最適化を図る。販売は国内小売店および海外子会社を通じた間接販売モデルで、北米・欧州・アジア・オセアニアに販売拠点を持つ。
見込み生産方式を採用し、在庫を確保した上で迅速な供給体制を維持することで顧客満足度を高める。ROA重視の経営指標のもと、資産効率の最大化を追求している。
企業の強み
北米(TEIN U.S.A.,INC.)、欧州(TEIN UK LIMITED、TEIN Europe Sp.z o.o.)、中国・香港(天御遠東国際貿易(北京)有限公司)、タイ(TEIN Sales (Thailand)Co.,Ltd.)、オセアニア(TEIN AUSTRALIA PTY LTD)と8社の連結子会社を擁し、主要市場に直接販売拠点を持つ体制を構築。アジア・オセアニア売上高は前期比17.9%増の1,270百万円を達成。
横浜市戸塚区の国内本社工場でスポーツ・高付加価値製品を、中国江蘇省工場でエントリーユーザー向け製品を生産し、製品ラインアップと生産コストの最適化を実現。米国向け製品の中国工場から日本本社工場への生産移管により売上総利益率の改善を図るなど、生産拠点の柔軟な活用が収益改善に寄与している。
最先端のモータースポーツフィールドからのフィードバックを製品開発に活用し、車高調整式スポーツショックアブソーバー、EnduraPro・EnduraPro Basicシリーズ(補修市場向け)、4x4DAMPER(オフロード向け)など多様なラインアップを展開。当連結会計年度の研究開発費は219百万円を投じており、継続的な製品開発体制を維持している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2024年3月期の4,866百万円を底に2期連続増収となり、2026年3月期は5,594百万円(前期比4.7%増)。日本国内・タイ向け販売が好調に推移し、アジア・オセアニア向けが前期比17.9%増と牽引した。
一方、中国地域は経済停滞の影響で伸び悩んだ。営業利益は334百万円と前期比3.4%減となったが、持分法投資利益(42百万円)・為替差益(33百万円)等の営業外収益拡大により経常利益は456百万円(前期比16.5%増)、当期純利益は336百万円(同36.0%増)と大幅改善。
米国向け生産移管効果による売上総利益率改善が徐々に顕在化しており、2027年3月期は営業利益487百万円(前期比45.8%増)を予想する。
成長戦略
グローバル販売網拡充・高付加価値製品強化・内製化推進で収益性向上を目指す
現地パートナーとの合弁販売会社をアジア各地に複数設立し、「EnduraPro」シリーズ等の多車種在庫確保とスピーディーな供給体制を構築。ブランド認知向上と現地密着型の販売体制整備により中長期的な売上拡大基盤を形成する。
2026年3月期に新規連結子会社化したTEIN Manufacturing(Thailand), Co., Ltd.の工場用地取得を進め(前払金として資産計上済み)、アジア向け供給体制の強化と生産コスト最適化を図る。
米国の対中関税政策を踏まえ、米国向け製品の一部を中国工場から日本本社工場へ生産移管。2026年3月期に売上総利益率改善効果が顕在化しており、外部環境変化に強い事業構造の構築を継続する。
補修市場向け「EnduraPro」シリーズの訴求強化と、海外市場で高ニーズの「4x4DAMPER」のラインアップ拡充を継続。新規需要の掘り起こしと既存顧客の囲い込みにより売上高の底上げを図る。
各地域での展示会出展や試乗会への積極参加を通じてブランド認知度向上と販売機会の拡大を図る。2027年3月期予想売上高6,299百万円(前期比12.6%増)の達成に向けた主要施策の一つ。
最終更新: 2026年7月19日

