事業内容
ジェイリース株式会社は2004年に大分県で設立された家賃債務保証会社を起源とし、現在は連結子会社7社を擁する総合保証グループ。主力の保証関連事業では、賃貸住宅・オフィス・テナント等の家賃債務保証に加え、医療費保証・養育費保証も展開。
不動産関連事業(あすみらい株式会社)では外国籍顧客向け賃貸仲介・買取再販・海外投資家向け不動産投資支援を行い、IT関連事業(株式会社エイビス)では環境検査システム販売・ソフトウェア受託開発を手掛ける。主要顧客は不動産事業者・賃貸オーナー・賃借人・医療機関等で、東京証券取引所プライム市場上場企業。
ビジネスモデル
不動産事業者と業務協定を締結し、入居希望者の審査を経て保証委託契約を締結。賃借人から契約時の初回保証料と継続保証料を受領する。
賃料不払い時は代位弁済を行い、その後賃借人へ求償する。保証料は賃料連動型のため家賃上昇が増収に直結する構造。
収納代行サービスも提供し、手数料収入も獲得。AI審査モデルによる与信精度向上と債権管理強化で代位弁済コストを抑制し、利益率を維持する。
企業の強み
2026年3月期末時点で三重・山形・青森・秋田の新規支店開設により41都道府県体制を構築。地域密着の顧客対応力を基盤に、首都圏での営業強化も並行して推進。2026年3月期の保証関連事業売上高は19,319百万円(前年同期比26.7%増)と広域展開の成果が数値に表れている。
2024年4月のエイビス完全子会社化、2025年4月のK-net株式会社100%子会社化(近畿圏顧客基盤・一棟保証サービスの取り込み)、2025年5月のWellon Solutions持分法適用化と、連続的なM&Aを実行。2026年3月期に中期経営計画の数値目標を1年前倒しで達成しており、M&A戦略の実行力が実績として確認できる。
AI分析による審査ロジックの構築・高度化を継続的に推進し、AIソリューション推進部を創設。2026年4月にはプロセス企画部を新設し全社業務の自動化・データ分析高度化に着手。
個人信用情報機関との連携・弁護士司法書士との協働・「お客様生活支援室」による生活支援相談等、多層的なリスクコントロール体制を構築している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年3月期は売上高21,574百万円(前期比+24.9%)、営業利益3,624百万円(同+16.8%)、当期純利益2,470百万円(同+18.3%)と6期連続で過去最高業績を更新。売上成長はK-net子会社化(保証関連事業売上+26.7%)と不動産関連事業の大幅増収(+130.4%)が牽引した。
一方、外部要因として物価上昇による代位弁済立替金の増加(+1,705百万円)、競争激化による事務手数料増加、M&Aに伴うのれん償却費増加(+158百万円)が重なり、営業利益率は18.0%から16.8%へ低下。営業CFは2,061百万円から940百万円へ大幅減少しており、収益の質の変化に留意が必要。
2022年3月期比では売上高2.35倍、営業利益1.84倍と規模拡大が続いている。
成長戦略
地域拡大・M&A・DX・新保証領域の4軸で2027年3月期売上高24,859百万円を目指す
2026年3月期中に三重・山形・青森・秋田の4支店を新設し41都道府県体制を確立。首都圏での営業強化(東京本社増床)と地方拠点の深耕を並行して推進し、市場規模の大きい首都圏での保証契約獲得を加速させる。
K-net株式会社(家賃債務保証、近畿圏)の100%子会社化により近畿圏顧客基盤と一棟保証サービスを取り込み。株式会社エイエフビイ(総合広告)の子会社化でグループのマーケティング機能を強化。Wellon Solutionsを持分法適用会社化し保証市場シェア拡大を図る。
AIをはじめとする最新デジタル技術を活用した業務プロセスの可視化・自動化・データ分析の高度化を推進。AI活用のベースとなる新基幹システムを開発中であり、与信審査精度の向上と業務効率化による収益性改善を目指す。
オフィス・テナント等の事業用賃料保証は利用増加傾向が継続。医療費保証は全国店舗ネットワークを活用した営業展開を開始し新規取引が拡大。住居用保証に依存しない収益ポートフォリオの多様化を進め、リスク分散と成長機会の拡大を図る。
2026年4月よりチャレンジと成長を促す新人事制度を導入。人財育成への投資を通じて営業力・与信審査力・債権管理力を強化し、拡大する事業規模に対応できる組織基盤を構築する。短期的にはコスト増要因となるが中長期的な競争力向上を目指す。
最終更新: 2026年7月19日

