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株式会社アルファパーチェス

7115東証スタンダード卸売業

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事業内容

株式会社アルファパーチェスは、MRO事業とFM事業の2本柱で構成される購買支援企業。MRO事業では、上場企業を中心とした大企業グループ全体(子会社・関係会社含む)を対象に、電子購買システム「APMRO」および電子カタログ「無限カタログ」を通じて間接材(工具・消耗品・文具等)の調達DXを支援する。

FM事業では、コンビニエンスストア・ドラッグストア・ホテル等のチェーンストア向けに建材提供・施設保全管理を行う。2022年12月に東京証券取引所スタンダード市場に上場。

アスクル株式会社が主要株主。連結売上高は58,922百万円(2025年12月期)。

ビジネスモデル

MRO事業では、顧客・サプライヤー間をITシステムで接続し、物販の仕入再販差益(粗利)を主収益源とする。商品物流はサプライヤーからの直送が基本で在庫リスクを抑制。

システム利用料・接続料も徴収するが収益比率は小さい。FM事業では、チェーンストア本部から管理業務を受託し、全国ネットワークを通じて建材提供・施設保全サービスを提供する。

有利子負債は3百万円と実質無借金で、運転資金は自己資金で賄う。

企業の強み

2025年12月期の営業利益は1,468百万円(前期比18.2%増)、経常利益は1,483百万円(前期比20.8%増)で、営業利益・経常利益ともに11期連続の増益を達成。売上高も2022期44,383百万円から2025期58,922百万円へ4年間で33%超拡大しており、持続的な成長実績を有する。

2024年度末に導入したMRO購入選択品の自動置き換え推奨機能により、2025年12月期のMRO事業セグメント利益は1,186百万円(前期比54.2%増)と大幅増益。売上伸長率が一桁にとどまる中でも粗利率改善により粗利額が拡大し、ITプラットフォームの収益貢献が実証された。

2025年12月期末の有利子負債残高は3百万円と実質無借金経営を維持。現金及び預金残高は5,367百万円と潤沢で、自己資本比率は34.0%(前期33.0%から改善)。ソフトウェア開発投資(当期884百万円)を自己資金で賄える財務基盤を有する。

エンヴァリスの着眼点

2026年12月期第1四半期においてMRO事業の売上高は前年同期比4.8%増にとどまる一方、セグメント利益は18.8%増と大幅に上回った。アスクルへのランサムウェア攻撃影響が3月時点でほぼ解消し、「無限カタログ」活用による粗利率改善が利益成長の主エンジンとして機能していることが確認できる。

下期に向けた拡販施策の成果が通期業績予想(売上高65,300百万円、営業利益1,650百万円)達成の鍵となる。

FM事業は外部要因としてインバウンド需要拡大による大型工事案件増加で売上高が前年同期比12.0%増と好調な一方、製品・サービスミックスの悪化により粗利率が低下し、セグメント利益は前年同期比49.1%減の34百万円と大幅減益となった。売上増加に伴う取扱件数増を想定した人件費等固定費増を吸収できておらず、収益構造の改善が急務。

インバウンド需要という外部要因が剥落した場合のリスクも内包する。

2026年12月期通期業績予想(売上高65,300百万円、営業利益1,650百万円、当期純利益1,130百万円)に対し、第1四半期の進捗率は売上高23.4%、営業利益25.2%、当期純利益25.4%と概ね計画線上にある。中東情勢に伴う石油由来製品の仕入制限・価格上昇、賃上げによる販管費増加が継続するリスクはあるものの、業績予想の修正は現時点でなく、通期達成に向けた視界は確保されている。

成長戦略

既存顧客深耕・無限カタログ機能強化・FM事業収益改善の3軸で持続成長を目指す

既存約80大企業グループへの子会社・関係会社展開と「無限カタログ」自動置き換え推奨機能の活用深化により、売上成長を上回る利益成長を実現する。2026年12月期第1四半期でMRO事業セグメント利益が前年同期比18.8%増と成果が確認されており、下期の拡販施策でさらなる加速を目指す。

製品・サービスミックスの改善と固定費管理の強化により、売上増加が利益に直結する収益構造への転換を図る。2026年12月期第1四半期はセグメント利益が前年同期比49.1%減と大幅減益となっており、インバウンド需要という外部追い風を活かしつつ粗利率の回復が急務。

昨年10月に発生したアスクルへのランサムウェア攻撃により昨年後半に大きなマイナス影響を受けたMRO事業の中小事業所向け売上について、2026年3月時点で攻撃前水準にほぼ回復。アスクルの販売チャネルを活用した中小向け事業の安定的な成長軌道への復帰を目指す。

ATC社を中心にMRO事業向けITシステムの内製開発・機能拡充を継続。2026年12月期第1四半期の投資活動CFは無形固定資産取得支出233百万円(前年同期222百万円)と投資水準を維持。

ソフトウェア仮勘定残高は771百万円と開発中資産が積み上がっており、将来の機能リリースによる競争力強化が期待される。

最終更新: 2026年7月17日