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株式会社インティメート・マージャー

7072東証グロースサービス業

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株式会社インティメート・マージャー7072

事業内容

株式会社インティメート・マージャーは、2013年設立のデータマネジメントプラットフォーム(DMP)専業企業。創業以来蓄積したオーディエンスデータを核とする「IM-DMP」を通じ、デジタルマーケティング領域でのターゲティング広告支援から、金融・セールス・HRといったX-Tech領域へのデータ活用まで幅広く展開する。

国内ブラウザ環境の約6割でCookieが利用不可となる中、独自の共通IDソリューション「IM-UID」を軸にポストCookie対応インフラを提供。近年は生成AIが学習・分析しやすい「AI-Readyデータ」の提供基盤としての役割も拡大しており、デジタルマーケティングの枠を超えたデータインフラ企業への転換を進めている。

東京証券取引所グロース市場上場。

ビジネスモデル

従来の労働集約的な運用代行(マネージド型)から、AIや自動化ツールの基盤となる「データインフラ提供型(インフラ型)」へビジネスモデルを移行中。DSP/SSP等の配信事業者がIM-UIDを利用する際に広告配信量に応じたデータ利用料が発生するストック型収益モデルが拡大。

マーケティング支援ではセルフサービス型売上比率が増加し、人員数に依存しないスケーラブルな収益構造への転換が進んでいる。主要顧客はデジタル広告配信事業者・代理店・一般事業会社で、ファンコミュニケーションズ(売上比率13.0%)、ローソン・ユナイテッドシネマ(同11.9%)が主要取引先。

企業の強み

国内ブラウザ環境の約6割(Safari・Edge等)でCookieが利用不可の状況下、IM-UIDはCookie規制の影響を受けずにiPhoneユーザー等へリーチ可能な共通IDソリューション。Google Ad Managerとの連携強化により広告配信量が増加し、配信量連動のデータ利用料収入が拡大している。

2013年の創業以来、提携Webメディアから取得した行動履歴をIM-ID/IM-UIDに集積し続けており、デモグラフィック・ジオグラフィック・サイコグラフィックの多層データを保有。個人情報を含まない形で整備されたAI-Readyデータとして、生成AIプラットフォームや企業基幹システムへの連携需要にも対応できる資産となっている。

2025年9月期において生成AIを活用した業務効率化が進展し、人件費をはじめとする販売管理費を抑制。売上高12.3%増に対し営業利益は164.2%増(86百万円→228百万円)と大幅な利益率改善を実現。営業キャッシュフローも前期の10百万円から218百万円へと急拡大した。

エンヴァリスの着眼点

2026年9月期中間期(2025年10月〜2026年3月)は売上高1,809百万円(前年同期比+6.8%)、営業利益159百万円(同+19.7%)、親会社株主帰属中間純利益109百万円(同+23.7%)と増収増益を達成。通期予想(売上高3,704百万円、営業利益284百万円)に対する中間期進捗率は売上高48.8%、営業利益56.0%であり、会社側も「概ね予想範囲内」と説明。

通期業績予想の修正はなく、下期偏重の構造を踏まえても達成可能性は高いと判断される。

売上総利益率は前年同期の26.7%から当中間期27.5%へ改善し、収益構造転換の効果が継続している。一方、営業活動によるキャッシュ・フローは128百万円と前年同期の150百万円から減少。

これは法人税等の支払額が7百万円から64百万円へ大幅増加したことが主因であり、利益水準の向上に伴う税負担増という構造的な要因。販売管理費はサーバー費用等の固定原価増や販促施策費用増により339百万円(前年同期319百万円)へ増加しており、費用コントロールが今後の焦点となる。

データマネジメント・データアナリティクス領域はIM-UID活用の広告配信量増加によりデータ利用料が順調に拡大している一方、マーケティング支援では顧客の広告運用内製化が一部にとどまりアカウント数の増加が停滞気味。Performance DMPはアカウント数が減少傾向にあり、当四半期でようやく下げ止まった段階。

顧客集中リスク(上位2社で売上の約25%)と合わせ、新規顧客獲得の加速が持続的成長の鍵となる。外部要因として、景気先行き不透明感による企業のマーケティング投資抑制が逆風となりうる。

成長戦略

データインフラ提供型への転換とAI・X-Tech領域への展開で事業拡大を図る

Googleアドマネージャー等の主要プラットフォームを通じたIM-UID利用量の拡大を継続推進。広告配信量連動のデータ利用料収受モデルにより、スケーラブルな収益拡大を図る。2026年9月期中間期においてデータ利用料が順調な増加トレンドにあることが確認されている。

生成AIのAIエージェント駆動・SGE/LMO対応を目的とした高品質オーディエンスデータへの急増需要を取り込み、AI学習・参照用データの供給元としての役割を拡大。新規サービス・課金体系のリリースにより問い合わせ・商談が増加しており、新たな収益源として育成中。

顧客企業のデジタルマーケティング内製化ニーズに対応し、セルフサービスでデータ仕入れを行えるサービスの提供を推進。単価増加効果は確認されているが、アカウント数の増加は停滞気味であり、新規顧客獲得プロセスの効率化が課題。

不採算案件選別の自動化により利益・単価の改善傾向が継続。新規案件の受注プロセス効率化により当中間期でアカウント数の減少が下げ止まった。質の高いアカウント獲得を効率的に行える体制の構築を進めている。

最終更新: 2026年7月17日